国土交通省 中部運輸局

中部運輸局の活動

鳥羽で「走錨」事故防止講習会を実施しました

2019.07.19

〜 安全統括管理者・運航管理者研修と併せて実施 〜

鳥羽海事事務所では、令和元年7月19日(金)三重県鳥羽市において同県内の海運事業者約50人を集め安全統括管理者・運航管理者研修を、全国に先駆け「走錨」事故防止講習会と併せ実施しました。

本研修は、2年に1回、通常2月〜3月頃に開催しているところですが、昨年9月に発生した油タンカーが走錨して関西国際空港連絡橋に衝突した事故に関連し、海上保安庁及び運輸安全委員会において、再発防止策がとりまとめられたことから、台風シーズン前のこの時期に事故防止に繋げようと開催しました。

運輸安全委員会横浜事務所統括地方事故調査官からの「荒天時の走錨による事故防止対策について」では

1 双錨泊を基本とし、錨鎖をできる限り長く伸出、錨と錨鎖で十分な把駐力・係駐力を確保
2 あらかじめ機関のスタンバイ、急速に変化する風向・風速に応じて、走錨しないよう、断続に機関を使用
3 風下に重要施設などが存在しない、他船と十分な距離を確保できる錨地の選定
4 措置の実施には、タイミングを適切に捉える

などの対策のポイントの説明があり、また、第四管区海上保安本部担当課長からも、「中部国際空港の周辺海域における荒天時の錨泊自粛について」の要請がありました。

加えて、国土交通省海事局安全政策課担当補佐から「海上・臨海部におけるテロ対策について」、中部運輸局海上安全環境部首席運航労務監理官から「輸送の安全確保について」の講義がありました。

こういった研修等により情報共有を図り、深めることにより、安全・安心に繋がる船舶の運航管理の向上となるよう取り組んでまいります。

鳥羽で「走錨」事故防止講習会を実施しました

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