平成29年度 地域公共交通シンポジウム in 中部 

 H29.11.2(木) 東建ホール・丸の内にて開催しました

■開催報告

 中部運輸局では『地域公共交通シンポジウムin中部「網(ネットワーク)」の崩壊を食い止める−「公共交通空白時代」の到来に備えるには−』を開催しました。


  今回のシンポジウムでは、

     @ 市町村の境やモードの違いにとらわれず、人の流動を意識した取組の方向性

     A 「網(ネットワーク)」の確保のために、各主体が有機的に連携する方法

                             を明らかにすることを目的としました。


 当日は、自治体・事業者など270名を超える方にご参加いただき、大変盛況となりました。


 第1部の講演では、冒頭に事務局の中部運輸局交通企画課からシンポジウムの狙いと中部運輸局の取組について紹介しました。

     ・講演資料pdf,2.3MB)

 続いて名古屋大学の加藤教授から、市の地域公共交通会議で地域間幹線系統の存続について対策が行われず系統が廃止になった実例のほか、団体・事業者・市・住民が協力し一般路線バスを立ち直らせた好事例をもとに、地域が主体となって「おでかけ」(移動)を確保する必要性や市町村・協議会の役割などについてご講演いただきました。

     ・講演資料pdf,1.2MB)

     ・好事例資料(市川市地域公共交通総合連携計画)(外部リンク)

 また、福島大学の吉田准教授からは、地方都市圏で交流機会が減少している現状を受けて、市民の「生活」を守り、「交流=おでかけ」の機会をつくるために、公共交通網の「軸」を設定する重要性や生活圏単位でのネットワークの再構築、「拠点」を明確にしたネットワークの形成などについて、多様な事例をもとにご講演いただきました。

     ・講演資料pdf,2.0MB)

     ・好事例資料@(青森県地域公共交通網形成計画)(外部リンク)

     ・好事例資料A(八戸市地域公共交通網形成計画)(外部リンク)


 第2部のパネルディスカッションでは、「多様な主体・手段による「網(ネットワーク)」の確保」をテーマに、様々な主体のパネリストから『有機的な「連携」に必要な「秘訣」』としてそれぞれ「一言」をご披露いただきました。

 各パネリストからの「一言」

  設楽町・津具商工会(橋氏・今泉氏)…「協働」・「利便性とコスト」

  小豆島町(城氏)          …「議論を重ねる」

  福井県(猪嶋氏)          …『国・県・市町村・交通事業者など関係者同士が、お互い「顔が

                      見える」関係の中で、意見を交わし、共通理解を図る』

  遠州鉄道株式会社(米田氏)     …「(民間と行政の)役割分担の認識と交通手段の提案力と交渉力」

  福島大学(吉田氏)         …「小さくてもいい。ひとつの作品を作る(小さくてもいいから、

                      まず一緒に手を動かしてみる)」

  名古屋大学大学院(加藤氏)     …「覚悟」


 第3部では、講演による情報提供のみでなく、自治体や事業者の方が抱える具体的な問題に対応すべく個別相談会を実施しました。 自治体を中心に15者から、法定協議会の立ち上げ方や網形成計画作成時のポイント、自家用有償運送の運行にあたっての注意点、補助金についてなどの相談があり、予定時間を過ぎても熱心な質疑応答が交わされました。


 また、会場では今年度国土交通大臣表彰を受賞したえちぜん鉄道活性化連携協議会の取組を始め、現在中部運輸局が取り組んでいる主な施策 (貨客混載、公共交通の見える化、事業評価など)についてポスターを展示し、講演の合間に多くの方にご覧いただきました。

【展示内容】@えちぜん鉄道活性化連携協議会pdf,0.6MB) A貨客混載pdf,1.6MB)

      B事業評価pdf,0.5MB) C再編実施計画pdf,0.4MB) D見える化pdf,3.5MB)

 今回のシンポジウムを期に、中部の地域公共交通がより良いものになるよう、中部運輸局としても各施策を推進して参ります。


■シンポジウムの概要

平成29年度地域公共交通シンポジウムin中部(H29.11.2)プログラムpdf,4.2MB)


〇日 時  平成29年11月2日(木)13:00〜17:20(開場:12:30)
〇場 所  東建ホール・丸の内 3階(愛知県名古屋市中区丸の内2丁目1番33号)
〇テーマ
 「網(ネットワーク)」の崩壊を食い止める −「公共交通空白時代」の到来に備えるには−
〇開催趣旨
 現在、人口減少や運輸事業の担い手不足等により、山間部を中心に公共交通の維持が困難な状況な状況が続いている。各地域では多様な主体や手段によって交通網が維持されているが、将来的にはバス路線、タクシー事業の撤退により、公共交通空白地の拡大が懸念される。
 そこで、持続可能な公共交通を確保する方法として、自治体・事業者の別や市町村の境を意識することなく、「幹」となる公共交通を意識しながら、「枝葉」となる自家用有償運送などのラスト・ワン・マイルの手段も含めて、「網(ネットワーク)」全体を構築するにはどのような意識が必要なのか、問題提起を行う。
〇プログラム
【開会挨拶】 13:00〜13:10  中部運輸局長 石澤龍彦
【第1部 講演】
 @13:10〜13:30 当シンポジウムの狙いと中部運輸局の取組について
                中部運輸局 交通政策部 交通企画課 課長 伊藤光明
                                   講演資料pdf,2.3MB)
 A13:30〜14:00 公共交通サービスのスパイラルアップ
         −地域を支える網(ネットワーク)をしっかりと張るために−
                名古屋大学大学院 環境学研究科 教授 加藤博和 氏
                                   講演資料pdf,1.2MB)
 B14:05〜14:45 「くらし」と「交流」を支える地域公共交通網の形成
         −広域路線からラストマイルまで有機的に連携する方略−
                    福島大学 経済経営学類 准教授 吉田樹 氏
                                   講演資料pdf,2.0MB)
【第2部 パネルディスカッション】 15:00〜16:20
 (テーマ)多様な主体・手段による「網(ネットワーク)」の確保
 (コーディネーター)名古屋大学大学院 環境学研究科 教授 加藤博和 氏
 (パネリスト)福島大学 経済経営学類 准教授 吉田樹 氏
        遠州鉄道株式会社 運輸業務部長 米田典弘 氏     発表資料pdf,1.4MB)
        津具商工会(自家用有償運送NPO) 経営指導員 今泉哲也 氏
        設楽町 企画ダム対策課 主任主査 橋三郎 氏    発表資料pdf,1.8MB)
        福井県 総合政策部 交通まちづくり課長 猪嶋宏記 氏 発表資料pdf,2.1MB)
        小豆島町 政策統括監 城博史 氏           発表資料pdf,0.8MB)
        中部運輸局 交通支援室 室長 岩松由洋
【第3部 個別相談会】 16:35〜17:20

■このままでいいのか!? 中部の地域公共交通!

 従来、活性化再生法の趣旨から市町村単位で公共交通施策が行われてきたが、人口の減少、コンパクトシティ・プラス・ネットワーク、人の流動を踏まえると、生活のエリアとしての交通圏への意識が重要となります。

 青森県、奈良県、鳥取県では県がリーダシップをとり、広域で交通施策を行っています。

 では、中部はどうすればいいのか?をテーマにシンポジウムを開催します。


 〇奈良県の取組 平成28年度シンポジウム講演資料pdf,7.3MB)

 〇鳥取県の取組 平成28年度シンポジウム講演資料pdf,7.3MB)

 〇広域での網形成計画を作成した効果の分析結果

  地域の公共交通を維持する秘訣?―地域公共交通の根幹である鉄道を活性化するキーポイントは―pdf,0.6MB)

■講演者の紹介

 〇名古屋大学大学院 環境学研究科 教授 加藤博和 氏

 〇福島大学 経済経営学類 准教授 吉田樹 氏

 〇遠州鉄道株式会社 運輸業務部長 米田典弘 氏

 〇津具商工会(自家用有償運送NPO) 経営指導員 今泉哲也 氏

 〇設楽町 企画ダム対策課 主任主査 橋三郎 氏

 〇福井県 総合政策部 交通まちづくり課長 猪嶋宏記 氏

 〇小豆島町 政策統括監 城博史 氏


 講演者の取組など

 ・「おでかけ北設」(愛知県設楽町)の取組pdf,0.3MB)

 ・青森県八戸市の取組pdf,0.3MB)

 ・「遠鉄グループ」ホームページ(外部リンク)

 ・えちぜん鉄道の取組pdf,0.4MB)

 ・香川県小豆島町の取組pdf,0.7MB)


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