文字のサイズ変更

トップイメージ

トップ > 広報誌のご案内 > 北海道運輸局広報誌『北斗七星』 >第205号(平成30年7月31日発行)




               

                                   
第205号(平成30年7月31日発行)

 「目次」件名をクリックすると、それぞれの記事に移動します。

 ○今月号は「海の日」特集! 全道各地のイベントをご紹介

  ・船上から函館の景色を楽しむ
   〜親子体験乗船会を実施しました〜
  ・様々な官庁船が大集合
   〜函館港で活躍する官庁船見学会を実施しました〜
  ・小学生を対象に稚内〜礼文島間のフェリー体験航海を実施

  ・独特の地形を海上から体験
   〜「チキウ岬体験クルーズ」を初めて開催しました〜
  ・苫小牧港内パトロール 在港船の訪船慰問を実施
   〜訪船班が安全運行を呼びかけ〜
  ・児童絵画展 苫小牧の港をテーマに
   〜港や船などを描く〜
  ・港内体験航海 港湾業務艇「はやぶさ」に乗船
   〜苫小牧港の大きさに驚きの声〜
  ・根室地区「海のフェスティバル」を実施

  ・釧路港西港地区「港内見学会」を実施

  ・平成30年度海事功労者等表彰式を全道各地で挙行

 ○編集後記



「海の日」とは

          

 


 日本は、四面を海に囲まれた海洋国で、はるか昔から外国からの文化の伝来をはじめ、人の往来や物の輸送、産業、生活などの各分野にわたって、海に深くかかわってきました。昨今、ウォーターフロントが開発・整備され、マリンレジャーが広く普及するなど、海を利用する機会が多様化しましたが、一方で地球環境の保全という観点から特に海の役割が一層高まっており、海洋汚染防止などの必要性が一層高まっています。
 このような海の重要性にかんがみ、国民の祝日「海の日」を設けようと国民運動が大いに盛り上がり、その結果、平成8(1996)年から「海の恩恵に感謝し、海洋国日本の繁栄を願う日」として7月20日が国民の祝日「海の日」として制定され、さらに平成13(2001)年6月、「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」が成立したことにより、「海の日」は平成15(2003)年から7月の第三月曜日となり、三連休化されております。
 なお、今年(平成30(2018)年)の「海の日」7月16日(月)となっております。

 また、「海の日」の三連休化を契機に、「海の日」本来の意義が失われることなく、三連休化がより有効に活用されるよう環境づくりを進めていくこととし、広く国民の皆様に「海」に対する理解と認識を高めていただくために、7月1日から31日までを「海の月間」としております。
 ここでは、北海道運輸局が、関係省庁・地方公共団体・海事関係団体等の協力を得て実施した全道各地のイベントをご紹介いたします。

ページトップへ
 
船上から函館の景色を楽しむ
〜親子体験乗船会を実施しました〜

函館運輸支局

 平成30年7月21日(土)、函館運輸支局と海の日を祝う会では、「海の月間」の行事として「親子で楽しむ函館港クルージング」を実施しました。94通338名の応募者の中から選ばれた28組101名の親子にご参加いただきました。

 西波止場を発着する観光遊覧船「ブルームーン」に乗船し、港町のフェリーターミナルを折り返す8キロ、30分のコースで、参加者はデッキで心地よい風を感じながら、海に関連するさまざまな港湾関連施設やフェリー、貨物船、漁船、作業船などの船舶を船の上から見学していただきました。また、普段の陸上からの眺めとは違った、函館山や五稜郭タワーなどの景色も楽しんでいだだきました。
 参加者からは、「函館の新たな発見ができ、とても楽しかった」との感想をいただきました。


「ブルームーン」の船上から函館山をながめ

心地よい風を感じながら港内クルーズ

 函館は海から歴史が始まり、海との関わりを通して豊かさを享受し、文化を蓄積してきた街です。参加された皆様は、今回の体験乗船を通じて、函館の海を楽しむ時間をこころゆくまで堪能され、海に親しみ、理解を深め、よい思い出になったのではないかと思います。
ページトップへ

様々な官庁船が大集合
〜函館港で活躍する官庁船見学会を実施しました〜

函館運輸支局

 平成30年7月22日(日)、「海の月間」の行事として、海に親しんでもらうイベント「函館マリンフェスティバル2018」において函館港で活躍する官庁船見学会を実施しました。
 この見学会は、重要港湾である函館港には、用途に応じた様々な各種官庁船が在籍し、活躍していることを周知することを目的としております。

試験調査船「金星丸」の船首にて


 函館海上保安部の巡視艇「ゆきぐも」(100トン)、北海道の漁業取締船「海王丸」(306トン)、函館水産試験場の試験調査船「金星丸」(151トン)の船内を一般公開したほか、函館港湾事務所の港湾業務艇「みずなぎ」(19トン)による港の見学会、函館市の業務艇「つつじ」(10トン)によるカラー放水のデモストレーションなども行われました。

漁業取締船「海王丸」の操舵室にて


 海王丸の操舵室では、航海士によりレーダーなどの機器の説明を受け、見学者は実際にレバーやハンドルに触れていただきました。また、海上保安部のブースでは、保安官の制服を試着し写真撮影なども行われました。

ページトップへ

小学生を対象に稚内〜礼文島間のフェリー体験航海を実施

旭川運輸支局 稚内庁舎

「フィルイーズ宗谷」の前で記念撮影

 平成30年7月7日(土)、稚内港海の月間実行委員会と旭川運輸支局が共催して、稚内市内の小学生を対象に稚内〜礼文島間のフェリー体験航海を実施し、親子5組にご参加いただきました。 この体験航海は、若年内航船員確保推進事業の一環として、小学生世代に海上交通の役割への理解を深めてもらうとともに、船員の仕事への興味をもってもらうことで、内航船員の高齢化による将来的な船員不足の解消を目的としております。

海事講座の様子



 まず、稚内港フェリーターミナル内の会議室で海や船、船員についてのお勉強として海事講座を行い、その後、礼文島に向けハートランドフェリー株式会社の「フィルイーズ宗谷」に乗り込みました。 当日は波も穏やかで、参加した児童たちは元気に船内を見て回っていました。

スコトン岬を見学


 稚内港を出港後には、普段は立ち入る事の出来ない船橋見学を実施しました。船橋ではレーダーなどの航海機器についての詳しい説明、船員への質問タイムの後、船長の制服・制帽を着用した写真撮影も行いました。

 礼文島香深港に到着後、スカイ岬、スコトン岬、北のカナリアパークと見て回りました。当日は快晴であり、児童たちは礼文島各所や利尻富士の景色に見入っていました。

 参加者はみんな満足していたようで、帰りの船内で実施したアンケートの結果でも船員という仕事への興味が増しているようだったのが何よりでした。

 最後に、ご協力いただいた関係者の方々には、この場を借りて心よりお礼申し上げます。



船橋見学の様子
ページトップへ

独特の地形を海上から体験
〜「チキウ岬体験クルーズ」を初めて開催しました〜

室蘭運輸支局

 海の月間中、室蘭地区においては、室蘭運輸支局と室蘭港海の日会が中心となり、広く市民の皆さんにも参加いただける様々なイベントを展開しています。

 去る7月4日(水)には、室蘭の旅客船事業者スターマリン株式会社の「ライジングドラゴン」に乗船して、チキウ岬、金屏風、銀屏風などの独特の地形が連なる絶景を海上から見学する「チキウ岬体験クルーズ」を行いました。

蓬莱門


 室蘭には室蘭八景と呼ばれる素晴らしい景観が多く存在していますが、その一翼を担うチキウ岬、金屏風、銀屏風を海上から見る機会はあまりありません。 また、満潮時には小舟が通過できるほどの大きな穴が特徴の蓬莱門など海上からしか見ることのできない景観も数多く存在します。
 この体験クルーズには、その珍しい景観を一目見ようと109組195名から応募があり、抽選で選ばれた15組29名の方にご参加いただきました。

カマイルカに遭遇


 参加者は、船内に流れるアナウンスや船長の説明に耳を傾けながら、双眼鏡をのぞいたり、景色をカメラに収めたりとその素晴らしい海から眺めを体感したうえ、途中にはカマイルカの群れにも遭遇するサプライズもあり、1時間30分のクルーズを堪能されました。 終盤には風も強まり、小雨が降り出すあいにくの天候でしたが、下船した参加者からは「楽しめた」「素晴らしかった」などの感想も多く聞かれ、充分満足していただけるクルーズとなりました。





 チキウ岬を巡るクルーズは、昨年、メディアにも取り上げられるなど注目が高まってきており、海の月間行事としては初めての開催でした。 このように船でなければ経験できない行事を通じて海や船に乗ることの魅力を再認識していただけることはとても貴重なことであり、これからも継続していくこととしています。

ページトップへ

苫小牧港内パトロール 在港船の訪船慰問を実施
〜訪船班が安全運航を呼びかけ〜

苫小牧海事事務所

「一日港長」「一日船長」に任命されたハスカップレディー

平成30年7月13日(金)、「海の月間」苫小牧地区実行委員会は、この日苫小牧港に入港していた日本籍船舶を対象に「海の日」記念行事の在港船訪船慰問を行いました。訪船班は5班に分かれて、西港区及び東港区の在港船16隻を訪船し、船長に花束と記念品を手渡しました。

「一日船長」を乗せ、パトロールに出発!


 また、当日は苫小牧港の一日港長と苫小牧海上保安署所属巡視艇「りゅうせい(125トン)」一日船長の任命式が行われ、任命された苫小牧市の観光親善大使「ハスカップレディー」のお二人が「りゅうせい」と室蘭開発建設部所属港湾業務艇「はやぶさ(19トン)」にそれぞれ乗船し、西港内をパトロールしながら停泊中の船舶に安全航行を呼びかけました。

ページトップへ

児童絵画展 苫小牧の港をテーマに
〜港や船などを描く〜

苫小牧海事事務所

特選作品(苫小牧海事事務所長賞は左下の作品)

 平成30年7月21日(火)、海の日記念児童絵画展の表彰式が苫小牧市民活動センターで開かれました。今年は市内の小学校から59点の応募があり、応募作品の中から苫小牧美術協会会長 内潟光尚先生の審査によって、特選、金賞、銀賞など37点の入選作品が決定されました。表彰式には入選した児童と保護者約60名が出席し、入賞者には表彰状と副賞が贈られました。

ページトップへ

港内体験航海 港湾業務艇「はやぶさ」に乗船
〜苫小牧港の大きさに驚きの声〜

苫小牧海事事務所

 平成30年7月26日(木)、27日(金)の2日にかけて、苫小牧市内の小学生と保護者を対象にした港内体験航海が苫小牧港の西港で行われました。海や港に親しんでもらおうと、毎年7月の海の月間に合わせて行われている人気の行事で、抽選で当選した親子約160名が港湾業務艇「はやぶさ」に乗船し、船内で港の役割などの説明を受けながら港内を巡り、普段は見られない海上からの景色を楽しみました。


乗船の様子

体験航海に出港
ページトップへ

根室地区「海のフェスティバル」を実施

釧路運輸支局


「海のフェスティバル」の様子


 平成30年7月15日(日)、根室港海の日の会(事務局:北海道運輸局・根室漁業協同組合)主催により、「海の月間」行事の一つである「海のフェスティバル」を根室漁業協同組合上屋において実施しました。

 当日の天候が生憎の雨模様で、舟漕ぎレースが中止となり、会場まで足を運ばれる参加者がいらっしゃるのか、当初心配でありましたが、時間が経つに連れ、家族連れや友人同士、口コミで来た方など大勢の入場者が訪れ、準備したアンケート250名分には届きませんでしたが、このフェスティバルを通じて、改めて「海」のことを考え、親しんでもらえるように「海の日」ロゴマークのうちわや海の日関連グッズの配付を行い、海事思想の普及を行うことが出来ました。

 また、フェスティバル終了後には、港湾関係者等の協力を得て、港湾清掃も併せて実施しました。

ページトップへ

釧路港西港地区「港内見学会」を実施

釧路運輸支局

 平成30年7月10日(火)、釧路海の月間実行委員会(事務局:北海道運輸局釧路運輸支局・三ッ輪運輸(株))主催により「海の月間」行事の一つである「港内見学会」を釧路港西港区において実施しました。

港の役割等を学習


 今回は多数応募のあった中から、釧路市立朝陽小学校5年生34名を対象に、港資料館(釧路港湾事務所)やマリントポス(釧路市)の施設で、港の役割や釧路の漁業について学んだほか、船(釧路港湾事務所)に乗船しての港内見学やバスに乗って西港の見学を行い、各ふ頭の役割を学んでもらうことで、釧路港をさまざまな視点から体験して「海」の役割や重要性に対する認識を高めてもらいました。

港内見学の様子


 また、国土交通省で取り組んでいる「若年内航船員確保推進事業」を併せて実施し、見学会の前後に見学会で体験する内容のクイズを行い、船員を含む海事産業への理解醸成を図りました。
 参加した生徒のほとんどが船に乗ったことが無く、船で港内の見学が終わると「また乗りたい」「もっと船のことを知りたい」と感想を述べていました。

 今後とも釧路運輸支局では、海事思想の普及・啓蒙活動の推進に努めて参ります。

ページトップへ

平成30年度海事功労者等表彰式を全道各地で挙行

総務部 総務課


表彰状授与(小樽地区)


 海事功労者等表彰は、海事関係事業等でご活躍してこられた方や海をきれいにするための港内、海浜等の美化活動に貢献された方、海難防止の取組に尽力してこられた方等に対して、各分野でのご功績に敬意を表し、国民の祝日「海の日」にあわせて授与しているものです。

 全道各地で表彰式を挙行し、北海道運輸局関係では、
 平成30年7月17日(火)、
  小樽地区において、国土交通大臣表彰を1名・北海道運輸局長表彰を4名
  函館地区において、北海道運輸局長表彰を3名
  室蘭地区において、国土交通大臣表彰1名・北海道運輸局長表彰1名
  苫小牧地区において、国土交通大臣表彰1名・北海道運輸局長表彰15名
  釧路地区において、北海道運輸局長表彰8名
  稚内地区において、国土交通大臣表彰2名・北海道運輸局長表彰2名
 を表彰いたしました。
 (留萌地区、根室地区においても北海道運輸局関係の該当者はおりませんが、
  平成30年7月18日(水)、7月20日(金)にそれぞれ表彰式を挙行しております。)

 受賞された皆様の益々のご活躍とご健勝、ならびに業界の更なるご発展をお祈り申し上げます。


受賞された皆様(函館地区)

受賞された皆様(小樽地区)

表彰状授与(室蘭地区)

受賞された皆様(稚内地区)

受賞された皆様(釧路地区)

受賞された皆様(苫小牧地区)
ページトップへ

編集後記

 総務部 広報対策官
                   

     平成30年7月豪雨のため、西日本を中心に全国的に多大な被害が発生しました。お亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様方に対しまして心からお見舞い申し上げます。

     さて、今月は「海の月間」関連イベントが全道各地で催され、大勢の皆様に足を運んでいただいております。生憎雨模様となった地域もございますが、楽しんでいただけたでしょうか。
     北海道の夏は短いとは言え、もう少し「海」とふれあうことができるでしょう。その際は、事故の無いよう十分ご注意いただきますようお願い申し上げます。