ホーム > 新潟県の観光復興 > 新潟県観光復興戦略会議

第1回 新潟県観光復興戦略会議 (新潟県の観光を考える百人委員会)議事概要


日 時 平成17年7月7日(木) 10:00〜12:00
場 所 朱鷺メッセ 4F マリンホール(国際会議場)
※(「新潟大地震復興推進特別委員会」作成の中越大震災からの復旧・復興にむけたスライドメッセージ上映)

開会挨拶
<磯部 春昭−新潟県観光協会会長−>
上原会長が所用で欠席となりましたが、観光復興会議から観光復興戦略会議に改組となって第1回目の会議に大勢参加いただき大変ありがとうございます。
顧問・来賓の方々もお忙しい中、ご出席いただき誠にありがとうございます。
昨年の大震災のあと12月に「新潟県観光復興会議」が立ち上がり、官民一体となって震災より被害を受けた観光復興に向けて様々な取組を行い、まだ復興半ばではあるが、震災から8ヶ月を経過し、「緊急時」の取組から「平時」への取組に移る段階にきている。
観光復興会議から観光復興戦略会議に衣替えしたことを期に、従来のメンバーに加えて、学識経験者や観光振興・地域おこし等に活躍している皆さんへ、参画のお礼を申し上げるとともに、今日了承の上で会議に参加頂きありがとうございます。
それぞれの立場・地域を越えて県全体の観光戦略を構築・策定・推進する場にしたいと考えているので、よろしくお願いします。
県内・国内の観光地は海外への観光客の流れの中で非常に厳しい情勢となっており、県内観光地は佐渡を始めスキー客等の減が続いて苦戦を強いられているが、新潟県は潜在的に質量ともに豊富な、全国でもトップクラスの観光資源を持っていると考えている。これをどの様に発信・宣伝していくか、その為の戦略をどの様に構築していくかが大事だと考える。
参集の皆様の力を合わせて、新潟県観光復興・振興へのこれからの取組をお願いして開会の挨拶としたい。
来賓挨拶
<若林 陽介−国土交通省総合政策局観光地域振興課長−>
新潟県においては新潟県中越大震災という大変な災害に見舞われたが、就任間もない泉田知事を筆頭に、県民一丸となって迅速に対応されており、「観光復興会議」を立ち上げ、「がんばってます新潟キャンペーン」を強力に推進している。
まだ完全復活とまでは行かなくても、予想を超えた素早い回復ではないかと感じている。この流れをさらに良くする試みをこれから続けていかなければならないと思っている。
震災対策は新潟県民が主役だが、国土交通省としても全面的に支援していく考えである。
観光客の方々にここへ来て貰うためには、インフラが整備されていなければならないし、災害復旧にむけて全力を尽くして取組んでいる所である。
観光面でも、取り得るあらゆる手段を行っている。取りわけVJCの中で台湾のリン・チーリンさんが新潟県特集のTVキャンペーンを張らしてもらっており、台湾からのチャーター便で新潟県への入り込み客が大変多くなっていると聞いていて、一説では1700人と聞いている。これもしっかり定着させていかなければならない。
国土交通省としては、16年度から町づくり交付金事業をスタートしており、昨年度成立した景観法も今年から施行になる。17年度ではVJCの受け皿として、国際競争力のある観光地作りのために官民一体となって取り組んでいる方々に対して、支援措置として観光ルネッサンス事業を8月からスタートする予定である。やる気のある新潟県民に対し、何が何でもしっかり支援していきたい。
「災い転じて福となす」というが、泉田知事を筆頭に新潟県民一丸となった取組を定着させるには、「新潟県観光復興戦略会議」が大変大きなものとなると思われる。国土交通省は今後も新潟県民とともにしっかりがんばっていきたい。
顧問挨拶
<泉田 裕彦−新潟県知事−>
観光復興会議として新潟県全体及び国からも支援頂き、ようやく今日まで来た。メディアを含めて全国の方々に改めてお礼を言いたい。
ようやく観光客も戻ってきているが、全体として構造的課題は払拭されていないと思っており、観光産業は大変裾野が広いと改めて認識している。
新幹線が止まった後の状況もそうだったが、現在開催されている県議会でも色んな分野から観光に関わる話が出てきている。農耕振興・グリーンツーリズム、豪雪対応、利雪等有りとあらゆる質問が出るが、全て観光に関連してくる。
新潟県は大陸に向かって経済交流・人的交流等進めたいと思っているが、重要なことは新潟駅を終着駅にせず、ターミナル駅にして近隣に向かって窓口を広げていくことであり、インフラの整備を計画しているが、物を作って終わりではなく、観光を捉えていかないと「仏作って魂を入れず」となる。ソフトとハードをがっちり組み合わせていかなければならない。国土交通省からも大野運輸局長と柳川整備局長の両人に来て頂いており、まさにハードとソフトの一体化である。
交流を進めていく上で考える事は、グリーンツーリズム・過疎化に対応していく事も含め、都会との交流が大事であるということである。中山間地域は黙っていたら人口は減っていくだけであるので、震災を機会に何らかの対策を打っていきたい。大量に退職を迎える団塊の世代は4割が古里に帰ってきたいと思っているので、受け入れる仕組みも必要である。その第1歩として田舎体験と、原風景の良さを抱える新潟県である事を知って貰い、来て頂くことが重要と考える。
海外からのインバウンドについては、中国から海外への旅行者は年間2800万人で大部分はヨーロッパ・アメリカへ行き、日本へは60万人である。なぜ少ないかは、情報が中国へ届いていないと考えている。上海へ行って来たが、そこで言われたことは、日本への観光客は最初は東京三点セット(東京ディズニーランド・秋葉原・富士山)を見て帰るが、決してそれだけを求めていない。大都市の中で神経をすり減らして業務をしている人々は、心の安らぎを求める観光を欲している。新潟県は競争力を持った観光が展開出来ると思っている。
現実に石川県を見ると、能登空港を起点として立山黒部アルペンルートを開発し、その溢れたおこぼれを新潟が頂戴するという形で連続チャーターが実現した。
佐渡〜能登間の定期航空便開設を国土交通省等と進めているが、色んなルートを開発する中で、新潟にある心の安らぎを全国へ届けて、新潟の元気を取り戻そうと考えている。
本日参画頂いた皆さんの知恵を拝借しながら、一歩一歩克服しながら進めていきたい。
<柳川 城二−北陸地方整備局長>
整備局は県とともに道路インフラの普及対策に取り組んできた。今年は雪が多かったが、遅く雪が解けて現地で道路復旧、河川、砂防、地滑りへの対策を着実に開始しているところであり、出来るだけ早く復旧出来るように取り組んでいく。
昨年の地震においては高速道路ネットワークの必要性が実証され、新潟県はネットワークが出来ている。関越道が被害を受けたが磐越道・上信越道は大丈夫だった。そういう意味では観光面等の被害は軽減されたと思っている。
現在パーキングエリアやサービスエリアを活用したスマートインターの社会実験を行っており、交通アクセス面で観光振興に力を発揮すると考えている。現在新潟県内に3カ所あるが2カ所計画中であり、1県5カ所は全国で一番多く、効果も期待している。
町づくり交付金を活用した、特色があり魅力のある町づくりを地元の皆さんと一緒になって取りくんで行きたい。
この会議は単に地震からの復興だけではなくて、その先を見越した新潟の観光戦略を考えていく場なので、初期の目的が達成されるように期待している。
<大野 裕夫−北陸信越運輸局長−>
新潟県観光復興会議がこのような形で観光復興戦略会議に衣替えしたことについて誠におめでとうございます。地震直後から観光対策を進めており、観光復興会議の言い出しでもあり、誠にうれしく思っている。
正面に「新潟県の観光を考える百人委員会」と書いてあるが、国土交通省では観光行政の一環として各地域の皆様の協力をえて、各地域に「観光を考える百人委員会」を作って頂いている。現在までそれが無かったのは4県で宮城・福島・新潟・長野であったが新潟でこのような立派な会議が立ち上がることが出来て大変うれしく思っている。
新潟県観光復興会議は昨年12月に設立してから当面の柱として、コンベンション誘致・国内キャンペーン・海外キャンペーンを掲げてきた。
コンベンションについて、新潟と長岡の数値だが10〜11月にかけて42件がキャンセルになり、規模縮小も相次いでいる。これに対して1〜6月では件数はマイナス5%だが参加者数はプラス18%で35万3千人の集客があった。コンベンションの成果でこれだけの人数が新潟県にプラスαとなったと考えている。前年よりまだ少ない予約状況と聞いているので一層のてこ入れが必要である。
国内観光キャンペーンについては、JR東日本・JTBが中心となり「頑張ってますにいがたキャンペーン」を新幹線が動いた日から3月末まで展開して19万人を超える観光客がやって来た。佐渡汽船の運賃引き下げの社会実験を4月に行った結果、佐渡観光誘客数が20%増になった。
国際観光については、5〜6月の連続チャーター便が台湾から来たことにより、約1700人の観光客が新潟に訪れたが、大切なのは途中から人気が高まった事で、この人気には自信を持って良いと思う。
色んなツアーがそのチャーター便で組まれたが、中心的なのは新潟県下だけで4泊5日と言うこと。佐渡2泊・新潟市内1泊・月岡温泉1泊で、この参加者は、5月は平均50人だが6月は平均94.5人でほぼ倍であり驚いている。特に人気があったのが、「佐渡のたらい船」・「砂金取り」・「古町芸者」であり国際観光面でも行けると意を強くしている。
先日佐渡両泊港間の高速化があったが、それに合わせて長岡・燕三条・吉田の3駅から寺泊まで乗合タクシーが走り、佐渡島内赤泊でもバス便の確保が行われる。9〜10月には佐渡汽船で運賃引き下げの社会実験第2弾が決定しており、それに合わせて1日1500円・2日2000円の乗り放題のバス券(シャトルバス・通常乗合バス)も決定し、乗合タクシーも検討中である。
新潟空港〜瀬波温泉の乗合タクシーも検討中。
蓬平温泉は8月には全館が全面的に再開。震災前は限られた地域で知られていたが、今度は全国区になるので是非成功することを期待しているし、来年は山古志と言うことになっていくと思う。
観光ルネッサンス事業については、村上市における町屋と町並みの再生等を運輸局として強力に推進していく。
国際観光面では5〜6月の台湾チャーター便は秋以降も行う話が現実にあるので、これを定着させる。能登空港・富山空港は両空港合わせて今年250便のチャーター便が台湾から入ってくる。せっかく観光客が日本にきたのだから降りた空港から出て行くのではなく、片道コースの方が便利である。能登空港・富山空港と新潟空港を結ぶ片道コースを設定していきたい。
北側国土交通大臣が中国を訪問して、観光ビザの中国全土への解禁を合意してきた。中国のどの省からも観光ビザを受ければ日本に遊びに来られるようになった。知事が進めている上海、新潟県が深い関係にある黒竜江省が観光ビザで来られる事になり、この2つを中心に中国からの観光誘致を進めていくことが大きな課題である。
私自身は観光復興会議で、新潟の魅力は食と原風景にあると言い続けてきたが、そう言ったことも審議の対象にしながら、百人委員会が出来たことを機に新潟の観光が飛躍的発展を遂げることを強く期待している。
日本観光協会挨拶
<佐藤 輝久男−(社)日本観光協会常務理事−>
当会議の副会長に就任した吉田が、本来であればこの場に居なければならないが、名古屋での産業フォーラムに会長と出席しているため、欠席したことをお詫びするとともに、私のような若輩が代理出席することについてもお許し願いたい。
観光協会の業務についてはご支援ご協力を賜っており、先日当地において当方の第42回総会を開催したが、ご支援のもと無事終了したことに対して非常に感謝している。
新潟県観光復興会議が新たに観光復興戦略会議へ発展的に改組され、当協会の全国広域観光振興事業の1つである「観光を考える百人委員会」とこの戦略会議は同等と位置づけされている。
当協会の百人委員会についてはブロック単位で言うと、関東支部を除いて7支部で百人委員会が設置されていて、当協会のブロックでは新潟県は関東ブロックに入っている。今回新潟県の百人委員会が出来て全支部で百人委員会が立ち上がった。
新潟の百人委員会の立ち上げについては、沖縄と北海道を除く他の百人委員会と若干趣きが違い、新潟県単独であり広域事業に該当するかどうか検討していたが、北陸信越運輸局と皆様の熱い要望に答えて、正式に関東支部の事業として捉え、些少だが財政的な支援もしていく事とした。また、昨年度実施した緊急支援事業を、今年度も引き続き行っていくこととした。
戦略会議の目的である、災害からの復興にとらわれない更なる観光復興が成就されるよう日本観光協会としても出来るだけ支援・協力していきたい。
※(社)全国旅行業協会会長・自由民主党観光対策特別委員長
  衆議院議員 二階 俊博 先生からのメッセージを代読
議 題
(1)新潟県観光復興の歩みと新潟県観光復興戦略会議の設立趣意及び規約(案)について
<三島 直樹−新潟県商工会議所連合会専務理事−>
(資料1・2・3により説明)
「資料1 新潟県観光復興戦略会議の活動について」
第1回復興会議は47名で開催。
助成要望や割引要望の要望事項については実現を見た。
第1回佐渡部会は佐渡で行う予定だったが悪天候で新潟に変更となり、佐渡空港拡張問題が大きく取り上げられた。
2/4はリン・チーリンさんが県内各地の妙高・佐渡等を回り、県庁で懇談会をした。
観光ミッションを韓国・台湾で行った。
第2回佐渡部会を佐渡で行い、能登「和倉温泉」加賀屋の鳥本部長及び台湾・自由時報の周記者が講演をした。なお、台湾の新潟特集記事を今回の会議資料として添付した。
長岡で新潟県観光復興祈念シンポジウムの開催。大分「湯布院」桑野さんから講演を受けた。
第3回会議で大野運輸局長が「新潟の観光復興に向けた10の提案」を提示。
本会議でも希望者に配布する。
「資料2 新潟県観光復興戦略会議の設立趣意について」
会議の活動について、戦略の策定は委員会及びワーキンググループを作って行っていく。
「資料3 「新潟県観光復興戦略会議」規約(案)」
総勢115名の委員に参画頂いたが、第3条に基づき無報酬であるので、よろしくお願いしたい。
会議は年1回程度である。
運営費用は寄付金を活用していたが、震災復興基金からの支援もお願いしたい。
(2)新潟県観光復興の現状とこれからの取り組みについて
<小島  隆−新潟県観光企画監−>
(資料4 新潟県の観光復興に向けたこれまでの取り組みと現状)
資料の数字だけ見るとキャンペーン等が功を奏したように見えるが、5月を過ぎたら入り込みが落ちている。佐渡の4月は前年比127%だが5月は79%、県内旅館入り込み数は3〜4月94%だが5月は89%であり、6〜8月の現在の予約状況は6月91%・7月70%・8月33%である。
色々なキャンペーン等を行って一時数字は持ち直したが、その後風評被害等影響が残っている。構造的な問題もある。
7〜8月キャンペーンで「にいがた花火王国宣言」として県内花火を一つにして首都圏に発信する。特に長岡・片貝・柏崎を3大花火と称してPRしたい。
9〜3月まで「頑張ってますにいがた、ありがとうキャンペーン」を行う。
9〜10月に佐渡航路の割引社会実験を行う。ジェットフォイル往復が17060円から7800円、9月の2週間にカーフェリー自動車航送料を60〜70%に割引き、島内二次交通でシャトルバスルートを3コース作り、1日1500円・2日間2000円の運行を行う。
必ずしも地震の風評被害等からの回復には程遠い現状。県・観光協会・皆様とキャンペーンを行っていくが理解と協力をお願いしたい。
(3)新潟県観光復興戦略会議の取り組み課題と今後の小委員会の設置について
<三島 直樹−新潟県商工会議所連合会専務理事−>
「観光復興戦略策定委員会」と「観光カリスマ策定委員会」の設置が決まっている。
観光復興戦略策定委員会の取組課題や具体的取組についてはこれから皆さんの意見を聞きながら策定したい。(取組例の説明)
観光カリスマ策定委員会については国の観光カリスマ制度を参考に、県の観光カリスマ制度を議論して頂きたい。現在4名の国選定の観光カリスマがいるが、その方々にも入ってもらい議論していきたい。
今後の進め方は資料最後にアンケートを添付したので、記入して本日提出するか、1週間程度までにFAXを事務局までお願いしたい。
アンケートを踏まえて事務局で策定委員会の小委員を決める。ワーキンググループのキャップにも入って貰う事もある。秋には第1回委員会を開きたい。
来年3月に第2回会議を開きたい。
小委員会長挨拶
観光復興戦略策定委員会長
<奥山 修司−福島大学経済経営学類教授−>
取引デザインを専門としており、旨くいかない取引を徹底的に調べ上げて、どういう取引に呼応したら良いかを、戦略等を作りながら全てを実行に移して、小さな失敗の中で大きな成功に結びつける研究をしている。昨年は東北でスキー場活性化プロジェクトを行った。
観光に関して、新しい観光の2次交通・3次交通を仕掛けている。各旅館・観光スポット毎に送迎バスがあり、地元にバス、タクシー会社があると思うが、あるエリアで調べるとそれぞれ取引額が3億しか無い所が、我々から見ると本来可能性のある取引額は6億を遙かに超える。利用者サイドで商品を作れば取引マッチング出来る。
海外客がどういうスポットをどういう優先順位で回っているのか、このデータが今後重要になる。観光取引・キャンセル等全ての情報を一元管理し、そこでマーケティング・改善改良を繰り返して、どの客層にどのサービスを与えるかの戦略を「観光コスト」として考えている。
「日常をショーにしよう」というコンセプトのもと、日常に感動を与えるような空間にするということ考えており、日々感動の日常を演出する。
新潟を観光面で、県外・海外客及びリタイアした後の団塊の世代等の方々にとって、新しい日常のショーを演じられるような観光地に仕上げていきたいと思っているので、皆様の協力をお願いしたい。
観光カリスマ選定委員会長
<矢野 学−観光カリスマ(上越市会議員:元安塚町長)−> 
安塚を中心にグリーンツーリズムを行っている。
どちらかと言えば新潟県人は、自分で楽しんで自分作りをすることが下手だと思っている。
私ども4人のカリスマは、「楽しく日々を過ごしながら話し好き」なだけである。
例えば、カリスマがムカデ競争や二人三脚で、先頭になって引っ張っていくイメージは持っていない。足を縛りながら目標に向かって一緒になって肩を組んで行くというのがスタンスである。
自薦、他薦を含めて楽しく選定委員会を行いたい。
カリスマを通じて、新潟が何か変わった、行ってみたい・泊まってみたい・食べてみたいと思われる様に様変わりさせたい。
その他(意見交換)
<土屋 蔵三−新潟県ハイヤー・タクシー協会会長−>
あいびす高速船の就航で寺泊から佐渡が非常に近くなった。(1時間)
長岡駅〜寺泊まで乗合タクシーを運行しているがまだ利用が少ない。
佐渡は自然・歴史遺産・楽しい観光スポット等充実しており、すばらしい観光地であり、どう活かしていくかが問題である。
9月1日から佐渡でも乗合タクシーが運行し、2次交通が充実する。
今、新潟県の復興という時期にタイムリーに2次交通をPRしていきたい。
二次交通・コンベンションも頑張るが、宣伝には金がかかる。タイムリーな宣伝を意識していきたい。
<大野 裕夫−北陸信越運輸局長−>
2次交通に関する情報発信をHPで行いたいと考えている。新潟の情報発信は決定的に足りないと何時も言っているが、まず運輸局で作って秋には発信していきたい。
しかし運輸局のHPは誰も見ないので、例えば県・観光協会・JR東日本・JTB・他の方々のHPに1〜2行程度の説明文を付けたリンクをはらして貰い、クリックすれば運輸局のHPへジャンプするようにして貰いたい。そして個別の詳細情報等については運輸局から、例えばハイヤータクシー協会等のHPへジャンプして情報が取れる様にしたい。
本提案は局内部の話であり、外部に図っていない。今後協力をお願いする事もあると思うが、その時はよろしくお願いしたい。
<泉田 裕彦−新潟県知事−>
運輸局の提案をきいたが、県庁内でも同様のプロジェクトを立ち上げている。特に2次交通が必要な地域から重点的にHPの立ち上げを考えている。運輸局と同じ物となるかも知れないので、事務的に調整が必要かもしれない。
充実した情報はアップデートが大変で、恒にタイムリーな情報を提供できるかが問題、常時最新な情報が間違いなく出ているか調整が必要。
運輸局と一緒に勉強していきたい。
<大野 裕夫−北陸信越運輸局長−>
県が行うのであれば当局は遠慮する。協力は十分にさせていただくのでよろしくお願いしたい。
<藤井  芳−長岡まつり協議会実行委員長−>
今後の取組の中に長岡の花火を取り上げて貰い感謝している。
震災復興花火「フェニックス」を長岡花火大会で打ち上げる。打ち上げ決定後宿泊の問い合わせが増え、県内観光に寄与出来たと自負している。しかし予算が3千万のところ1千万しか集まらない。この花火は平原綾香さんの「ジュピター」の曲に乗って打ち上げられる。8月3日には本人も来て応援して貰う。ダイヤルQ2で0990−5−22111を掛けると315円の協力募金が出来るのでよろしくお願いしたい。
今年の花火は、長岡への全国からの支援に対して、ありがとう・これからも頑張りますのメッセージが込められている。
<吉川 美貴−新潟放送番組審議会委員−>
村上の「町屋お人形様めぐり」・「屏風まつり」・「町屋外観再生プロジェクト」等を行っている。
これからの観光振興は美的センスや感度の高い空間作りだと思う。2度3度と来たくなるところは、美しい町・風情や趣がある等その土地らしい所であったと感じている。それは町並みだけでなく、物産・温泉・グリーンツーリズムの里並であったり、かなり「作り込み」や「磨き込み」があると感じた。
この委員会で「元気の良い町作り」の事例の出来るだけ触れる機会があれば良いと思う。
観光資源の再発見は、埋もれていた物を出しただけでは駄目で、「磨き込み」が必要と思う。洗練された物にして発信することが大事。そういうことも含めた委員会にしたい。
財政の厳しい中、宣伝費は費用が掛かるが、ここに集まった一人一人が発信源となるには、自分の住む町・県を知って、他の所の良いものを取り入れて、この会議を上手に交流の場として活用出来れば良いと考えている。
<北村 正美−叶V潟インターネットサービス代表取締役社長−>
新潟県の情報をより多く発信していくことを行っている。
風光明媚な景観や歴史的建造物が沢山ある所は、観光バスがどんどん入っているし、「祭」と「食」にも入っている。これから東北が「祭」で熱くなり観光客が来るが、通年観光に結びつかない。通年観光に結びつくのは風光明媚な景観や歴史的建造物がある所か「食」である。
新潟はすばらしい「食」があるが関東市場に出荷している。最近は地産地消の動きがあるが、これをテーマに通年観光を目指し、リピートを呼び込むことが必要。
コンベンションシティを目指すことも大事と思う。
<伊藤 文吉−(財)北方文化博物館館長−>
ここに集まった方々は、非常に高い広範な視点から、観光のプロが集まっているが私は素人である。抽象的な話しか出来ないがよろしく。
国際人とは正確に日本を紹介できる人だと思う。「パリの人は決してロンドンの真似はしない。」「ローマの人は決してパリの真似はしない。」そこを尋ねるのは人の好きずきである。
これから人を呼ぶという事になると、人の動きとは水の流れと同じで、水は決して下から上には流れない。新潟に相応しくない物を作っても一時的に人は動いても長続きしない。自分を知ることが大事。
旅の目的地は通過地になるし通過地は目的地になると思っている。人の流れや新潟県をもう一回見直したい。
<山田 栄三郎−寺泊海岸通り魚商組合長−>
高速船「あいびす」は1時間で佐渡まで行ける。高速船を使った観光ルート作りを昨年から考えており、佐渡汽船等との話し合いで泊付低料金船賃の販売を手掛けてきた。
すばらしい佐渡が寺泊から1時間で行ける。佐渡観光の復興が出来れば、新潟県全体の観光に繋がると考えている。地元の受入れ側の旅館関係から観光発信させたい。
地域に密着した観光地作りが新潟県全体の観光振興に繋がると考えている。
<佐伯 美朗−日本中央競馬会新潟競馬場長−>
新潟競馬場は年間約37万人来場する。これからの夏競馬だけで昨年約24万人が来たが5割強が関東・他府県の客である。関東地区でパンフレット10万枚を配布したが内容の半分は観光PRであった。
競馬ファンはリピート率が高いので、競馬+αで観光を旨く絡めていくのも方法である。
競馬場としても、これからも引き続き観光PRに勤めたいと思っているし、皆さんも競馬場を利用してPR出来れば良いと考えている。
<泉田 裕彦−新潟県知事−>
今日は皆さんから意見を頂いて一番印象に残ったのが、伊藤館長と吉川さんの話である。本物ということと心で新潟を語れという事だと思う。本物の国際人は、新潟を本物として捉え飾っていく物ではないと思っている。
大野局長から台湾観光客の関心が高いのは「砂金取り」「たらい船」「芸子さん」と聞いたが、全部日本の文化である。
食文化も含めて、観光の範疇で捉えられない交流や人の流れを呼び覚ますような起爆剤に、この会議がなって欲しいと強い期待を感じている。
<林  直子−(有)まつもと案内代表取締役−>
台湾からの1700人の観光客はずいぶん満足して帰ったと、台湾のマスコミを通して聞いている。
台湾の人がここにきて見て帰る時喜んでる事は、作り上げられたきれいな物ではなく、新潟・日本に期待するもの、新潟が持っているものに触れ合った時に喜んでいる。そうゆう事を感じ取ると、これから観光に向けて私たちが持っている本当にすばらしい物は何かが考えられると思う。
新潟の人、一人一人が私たちの新潟は良い所・すばらしい所と言える様になれば海外からの観光客も来やすくなる。
台湾からの眼を通してこの会議の役に立ちたい。
閉会挨拶
<栗山  清−(社)新潟県食品産業協会会長(栗山米菓相談役)−>
40年前新潟地震の時に無茶苦茶にやられた経験を持っている。
最後に立ち直ることが出来るのは、「自分のことは自分の責任である」と分かった時に初めて立ち直れる。変な同情等がある内はなかなか思い切って立ち直れない。自分が良い品物を作り良い値段でちゃんと出来ればようやく立ち直れる。
奈良へ行ったが観光客がいなかった。世界遺産が幾つあろうと問題は其処にある人たちの着実な仕事が大事だと思う。「世界遺産があればどうせ客が来る」という発想をしていては駄目。
国・県・会議所等から、早くからこのような会議を立ち上げて頂き、切っ掛けは有効に機能しているが問題はこれからである。
経験から言うと本当の痛みはこれから出てくるので、それを乗り越えるには自分が着実に努力するしかない。
お互いが知恵を出し合って頑張ることが最も大事と思っている。この会議が新しい装いで再出発するのは、大変良い時期だと思う。
皆さんの知恵を頂いて、この会議がますます輝いて行く事を期待している。

back