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第2回 新潟県観光復興戦略会議
(新潟県の観光を考える百人委員会)議事概要


平成18年3月30日(木) 15:00〜17:00
場 所  ホテル新潟 2F 芙蓉の間
議事等  別添会議次第出席者名簿・資料等参照
司 会  三島 直樹−新潟県商工会議所連合会専務理事−


開会挨拶

<上原  明−新潟県観光復興戦略会議 会長−>
  • 中越地震発生直後の平成16年12月に新潟県観光復興会議としてスタートし、昨年7月7日に新潟県観光復興戦略会議に改組すると伴に組織も拡大し、新たな取り組みを行ってきた。
  • 中越地震の影響から完全に脱出していない地域もあるが、観光面では地震による緊急時から平時に戻っているとの判断から、組織改正後の中心的な活動として観光戦略策定委員会を作り、その中に幾つかの課題別WGを作り、アクションプログラム作成に力を注いできた。
  • 観光振興を担う人材発掘のため観光カリスマ選定委員会を設置し、地元の観光リーダー3名を「にいがた観光カリスマ」とし、国の観光カリスマと伴に県内観光振興への活躍を期待している。
  • 韓国、台湾の旅行エージェント、マスコミの招聘事業や各種観光シンポジウムの開催等積極的な事業展開を図ってきた。
  • 台湾からの観光客誘致に関して、国、県との努力が実り、連続チャーターが実現し、46便約6千人の台湾人観光客が訪れた。
  • 今回の会議は、震災からの観光復興・振興の具体的戦略を提示するとしているので、大きく飛躍する取り組みを、今すぐにでも集中して推進すべきと考える。
  • 観光復興に向けた新たな第1歩として、本県の観光振興と経済発展を願って挨拶といたしたい。
顧問挨拶

<最高顧問 泉田 裕彦−新潟県知事−>
  • 本県を襲った水害、震災から回復しようとした時に豪雪が重なった。
  • 先週日曜日に日本橋で津南の観光キャンペーンを行ってきたが、雪下人参等好評であったし、多くの人に好感を与えたことを実感してきたし、新潟県が与えるインパクトも実感してきた。
  • 小木〜直江津航路の検討会を行っているが、9割が観光客で持っている航路であるので、観光振興が旨くいかなければ新潟県全体が窒息する。
  • 新潟県は農業県と言われているが、「食」と「健康」をアピールしながら交流人口を増やしていかなければならない。
  • 観光の街づくりが大切で、「住んでみたい、行ってみたい新潟」を地道に作っていかなければならない。
  • 新潟の宝島である佐渡の振興は、2010年問題にも大きく影響する。佐渡観光の振興考える上で先進成功地に学ぶ必要がある。北海道洞爺湖温泉街は一時期かなり落ち込んだが、最近様々なもてなし等魅力向上によって誘客を増やしている。韓国済州島も1度行くと2度3度と行きたくなる様である。
  • 「1回来たら2回は来ないので、1度で取れるだけ取る」という観光をやっていたのでは長続きしない。県下一丸となって喜んで頂ける交流を行わなければならない。それが出来て新潟県全体が円滑に回っていく。
  • 本会議参加の方々の英知を結集して、次の世代に喜んで貰える、希望の持てる新潟県にしなければならない。

<顧問 柳川 城二−北陸地方整備局長>
  • 今年は大変な豪雪の年であり、市町村の除雪費用もパンクして、緊急措置として全国で331市町村、195億円の除雪補助金が出た。新潟県内は28市町村37億円が出て、全体の2割位であり、全国的に非常に大きい比率であった。
  • 全国の豪雪による死者数は149名で、38豪雪、56豪雪に次ぐ3番目の多さである。新潟は31名で、全国で群を抜いている。その中で高齢者の割合が高く、過去の水害、土砂災害等でも同じ様な傾向がある。
  • 人が亡くなる様な危険な状態の中で観光は成り立たないと考えているので、我々としては原因を詳細に調査して今後の観光を考えていきたい。
  • 高速道路のネットワークが観光にも重要であり、新潟は比較的恵まれているが、唯一日本海沿岸高速道路が未開通である。2月7日に会議が開かれ「金沢〜朝日」間は従来の有料方式から新直轄方式で整備を進める事となり、出来るだけ早く開通するように努力したい。
  • ETC専用のスマートインターだが、新たに豊栄と大潟で実施することなり、新潟日報にも広告を出した。観光振興の面で効果を発揮すると期待している。
  • 整備局としても、街づくりの面等で観光振興をサポートしていきたいと考えている。

<顧問 大野 裕夫−北陸信越運輸局長−>
  • 中越地震を契機にこの会議がスタートしたが、一番成果を上げたのが海外からの観光客受入だと思われる。本省の若林課長がお見えになっているが、地震の後にVJC予算を、急遽1千万円付けてもらえるよう努力いただいた。付けて頂いた予算で韓国と台湾でキャンペーンを、目標三千人で行われた。無理と言う声もあったが、その倍近い成果が出ている。今年も春の連続チャーターが決まっている。
  • 海外客が多く来ることになると、両津のやまきホテルでは、外国人宿泊客が一昨年年間1668人から9742人になったのを筆頭に、月岡温泉の泉慶と華鳳では2軒併せて819人が4294人と約5倍になり、新潟市内でもホテルオークラ新潟が約5000人から約8500人となるなど具体的な成果が出ている。
  • しかし、まだ数字的には小さくて、運輸局管内でも立山黒部アルペンルートでは年間外国人が7万4千人であり兼六園では7万6千人で、一桁違う数字になっている。
  • ただ、今まで誰も知らなかった新潟の観光地に来てくれるようになり、目標を7万人等に大きく目指すことが出来る、その仕掛けが出来るようになったと思う。
  • 新潟にとって追い風が吹いている。台湾で第2の航空会社であるエバー航空が、今までの主力航空機であるボーイング737を変えてA330−200となり、春の連続チャーターで新潟に来るのもその機体である。1機当たり90名程定員が増える。しかし2千m空港には降りられない機体で、富山や能登の空港には降りられなくなった。中華空港の機体は引き続き運用出来るが、大きな意味を持つと思う。例えば立山黒部に行く場合でも、新潟空港を使って何とか誘客出来る可能性が出てきており、広域観光ルートの拠点になりうる可能性も出てきた。
  • 国際観光が良くても国内観光が駄目なら意味がない。新潟に来てから長くなったが、長くいればいるほど新潟が他の都道府県にアドバンテージを持っているものは「食」しかないと強く感じている。特に「米」「酒」「野菜」がナンバーワンであることを強く出していきたいと思っていたところに、観光復興戦略策定委員長である福島大学の奥山先生から「にいがた大収穫祭」のアイディアが出された。
  • 日本全国どこでも秋になれば収穫があり、どこで行っても良いのだが、最も相応しい所は日本一の米が取れる新潟だと提案頂き、行う方向で話が進んでいる。これは非常に良いことである。
  • 新潟検定を行うこともほぼ決まりかけている。
  • 7月に会議が出来て半年あまりで、他にも小さな成果が有るが、少なくとも大きな成果が2つ出てきた。
  • 皆様方の知恵と意欲によって、このような成果が3つ4つ5つと積み重なってくると国際だけでなく国内的にもインパクトが出てくるような、観光復興戦略会議(新潟の観光を考える100人委員会)となっていき、益々発展すると期待し、皆さんにお願いして挨拶としたい。
来賓挨拶

<若林 陽介−国土交通省総合政策局観光地域振興課長−>
  • 仕事柄全国各地の観光振興会議等に出席しているが、様々な方々が参加され、具体的なプログラムをたてて行動している会議は他に無い。素晴らしい会議に呼んで頂いたことにお礼を申し上げる。
  • スタートは震災等であったが、その苦労のマイナスをプラスにすることは素晴らしい事だと思う。先般の豪雪でも泉田知事は素早く大臣室に来られて、やるべき事やってほしい事をキチンと説明された。北側大臣もいたく感心されて、再度各部署等に的確な処置を行うように指示を出された。
  • 観光立国に関しては大変お世話になっていると思います。一番の重要政策として総理も注視している。海外からの誘客について町並みをキチンとしていこうという話がある。
  • 先般官邸で、日本に住んでいる外国人を集めて会議が行われたが、国際観光交流は、いかに地域に力を与えていくことか、そのために素晴らしい日本文化をどの様にしたら良いのか、景観をいかにしたら良いのか等意見を徴集したところであり、大変好評でまた行う話も出た。
  • 今回の国会で自民党の方から昭和38年に作成された観光基本法を全面的に見直そうという動きもある。観光立国という形で地域の活性化等多岐にわたる報告とする予定である。
  • これからも益々国を挙げた観光立国へ向けた動きを加速していかなければいけないと考えている。これを持続させていくためには地域毎の観光産業の振興が必要であり、国土交通省だけでなく全ての省を挙げて取り組まなければならないと考える。国交省は観光立国を担当する省として、地域密着型でしっかり力を付けていきたいと思いますので、今後とも絶大なる支援をお願いいたします。
議 題 ※議事に入る前に事務局より資料説明
(1) 潟県の観光復興・振興に向けた戦略(アクションプログラム等)ついて

【1】 経過説明
      説明者:観光復興戦略策定委員会 委員長 奥山 修司
  • 事務局に対してワーキンググループ(以下、WG)のディスカッションを徹底的に行ってもらうようお願いした。本日各WGが検討している内容と実行方法等が説明される。
  • 戦略を策定して終わらせるのではなくて、実行に移してそこから多くを学び、行政サイドの活動を民意と民の広がりをもって地域振興に役立てていく事が大切である。
  • シンボル的に新潟の観光の力を結集して、多くの人々に楽しんで貰える観光事業行いたいとの目的で「にいがた大収穫祭」を提案した。是非実行に結びつけていきたい。




【2】 概要説明(各WGにおける検討内容報告等)
      説明者:新潟県観光復興戦略会議 統括本部事務局
         <小池 秀明−新潟商工会議所事業部長−>
  • パワーポイントを使い、資料1の内容について説明。

【3】 「にいがた収穫祭」の取り組みについて
      説明者:観光復興戦略策定委員会 委員長 奥山 修司
  • 各WGの検討内容等について説明されたが、検討内容を実行の中で改良を繰り返しながら観光振興に役立てていくことが重要である。
  • 実行していく方法として何を提案するか考慮した。良い提案も形にしない限り、喜んで頂く相手がいないと言うことである。相手に楽しんで頂くという事が観光の一番大切な部分であり、自分達の検討結果が観光客に喜んで貰えるのどいうかも実行の中で検証していくしかない。
  • 動かすシンボリックなテーマを提案させてもらい、各WGが出来る範囲でイベントに加わり、次年度以降の活動に役立てて欲しくて「にいがた大収穫祭」を提案した。今後実行に移していきたいと考えている。

  • パワーポイントを使い、資料2の内容について説明。

<奥山 修司−福島大学経済経営学類教授−>
  • 新潟ならではの事を、新潟だからこそ出来る事を、1地域ではなくて新潟県全体で行う事を提起した。
  • 予算の限られた中で大きな効果を生むためには、日常的な光景を非日常的なものに感じて貰うことで取引が成立し、観光という交流事業は旨く走り出していくと考えている。
  • 日常的に新潟で収穫されている米、酒等を、都会の人々が「おいしいコシヒカリのおにぎりはこういう物だ。」等感じて貰えれば効果絶大と考える。
  • 多くの予算を掛けず、日常的なものをフルに活かした事業として仕上げていきたいと考えている。
  • 実施にあたっては、四季に合わせた様々なシーズを観光協会等で作っているが、そこに秋の目玉の商品として収穫祭を新潟全体として取り組んでいくとの提案である。
  • 新潟に訪れた人々に、新潟というブランドを売っていく場所としてどこが適任かを考える必要がある。明確に4〜5カ所を取り敢えず絞り込み、イメージを伝えられるエリアを指定していきたいと考えている。来訪者にはこのエリアを出来るだけ面的に動いて頂き、新潟の秋を満喫出来るように仕上げたいと思っている。
  • このイベントは一過性ではなくビジネス取引に持ち込み、最終的には新潟県内の仕事、職業を創設し、観光産業人の増加を目指したい。是非商品として成功させたい。
  • クーポンを作り、移動の2次交通や3次交通等WGで検討している様々なサービスを盛り込んで、多くの利用者に使用してもらい、十分ビジネスとして成り立っていく商品に、2〜3年後育っていければ良いと考えている。
  • イメージとして、それぞれのメインエリアにおいて3つの条件をクリアできる所を捜していく。1つ目は食を中心とした自然の恵みが豊かなところで、2つ目は自然の恵みとのふれあいや自然との交流があるところ。3つ目は自然のアートであり、稲藁アートによるツリー等を作る等様々な仕掛け作りがランドスケープアートという形で出来ると考える。これには自然美景観美等を学問や芸術として高めている長岡造形大学や京都造形大学等の学生等の協力も考えているし、都会や地元の小中学校や高校にも加わって頂き、地域全体型のテーマ事業がやっていけないかを提案している。
  • この仕掛けが出来たら続けていくことが大事。今年だけやって後はやらないという考えではなく、これからずっとこれを広げてやっていく事が大事である。
  • クーポンを活用して利用者の行動分析等を行うことが重要。多く寄ったところに協賛金が流れる仕組みや、満足度が高い所に次年度はより多くの資金が流れる仕組み等構築する事が大事と考える。
  • その日に新潟に入った人達にどれだけ魅力的な情報を伝えて、どれだけ楽しんで移動して頂けるかと言うことを提供出来なければ、47都道府県のトップに立つような観光立県は出来ないと考える。
  • 一つの試行として、この様なオール一体型の事業で研鑽を積んで、一つの鋳型に努力を結集し、無理なく日常を非日常にしていけば、観光が地域振興に役立つ形で動かしていければ「にいがた収穫祭」が将来必ず新潟の人々に喜んで貰える事業になると考えている。皆さんの協力をお願いして今秋の実行に結んでいきたいと考えている。

<宮下 好文−(社)新潟県観光協会事務局長−>
  • 別紙「平成18年度のキャンペーン展開(案)」及び「2006年春期キャンペーンについて」並びに「にいがた花物語」パンフレットを使って、県観光協会が展開するPRの方向性等を説明した。


  • <小野塚喜明−観光カリスマ(ホテル八紘閣社長)−>
  • グリーンツーリズムの担当として、農家が観光部分に参加出来ないか考えてきた。収穫祭の話が出てやっと出番が来たと思っている。
  • 風景も大切だが「水」も財産としてとらえ、自然が水を守っており、その自然を我々が守っている。地域作りは地域の田んぼに携わる我々と全員でやっていくという気持ちを持っていくべきだと考える。
  • グリーンツーリズムの件数では、全国で新潟県が第1位であり、塩沢はその内40%を占めている。我々が収穫祭に参加できることは非常に有り難い。
  • 稲藁の調達については、農家と協力しながらやって欲しいと思っている。
  • 新潟の良さ、グリーンツーリズムで新潟が何故日本一なのかを含めて、第4回新潟県グリーンツーリズム大会を長岡市で10月26〜28日に開催予定である。参加予定者は600人で、8会場に分けて開催する予定である。
  • この戦略会議の中に農業をやっている人が入っていない。大事な農協関係者等が入っていないのは残念なので機会があったら加入の働きかけをお願いしたい。
  • グリーンツーリズムには多くの団体が入っているが、インストラクターは全国で1500名位いる。全国1位は兵庫県の131人、第2位は山口県で114人、第3位が新潟県で111人であり上位3位までがダントツに多い。各地域にリーダーを育てて、観光を後押し出来る地域作りをお願いしたい。
(2) にいがた観光カリスマの選定・認定について
      説明者:観光カリスマ選定委員会 委員長 矢野  学
  • 昨年7月7日に開催された第1回観光復興戦略会議で、観光復興の確固たる人物を新潟県版の観光カリスマとして選ぶことが承認された。
  • 選定については、戦略会議の委員の方々から自薦他薦を含めて推薦してもらい、毎年数人を選定しようということで、昨年10月12日に選定委員会が開かれた。
  • 昨年11月19日に開催された第2回新潟県観光カリスマ会議において、「にいがた観光カリスマ」3名を選定して認定書を交付した。
  • 本年3月25日に、町屋人形様めぐり等で頑張っている村上市において第3回新潟県観光カリスマ会議を開催したが、町並みネットワークを作る事が話し合われ、発会式が行われた。県内29カ所以上に「町屋」と呼ばれる町並みがあるが、これらをネットワークで結んで、観光振興に結びつけようとする試みなので、よろしくお願いしたい。


  • ※3名の方は長谷川強氏、樋口潤一氏、遠間和広氏であり、実績等については別添資料「D'issue」2006年冬号(抜粋)を参照。
その他(意見交換)

<藤井  芳−長岡まつり協議会実行委員長−>
  • 今年の秋から行われるという「にいがた大収穫祭」については大賛成である。是非事業としてやって頂きたい。
  • 長岡市において中越復興フェニックスマラソン&ウォークという事業予定がある。山古志村が震災で被害を受けたが、そこを通る国道291号線が秋の9月一杯に全線開通する事が決定している。マラソン&ウォークは10月1日に行う予定である。
  • 被害のあった山古志を見たり、地元の人達と語り合ったり、美味しい地元の食を食べて貰ったりをマラソン&ウォークしながら体験して貰うことを予定している。
  • 4月1日で長岡市は市制100周年である。4月1日から1年に渡り100周年イベントを行う予定であるがその中の1つが中越復興フェニックスマラソン&ウォークである。
  • 100周年の行事には長岡大花火や長岡まつり等あるが、秋に行われるマラソン&ウォークを「にいがた大収穫祭」の1つとしてタイアップして行えないかを長岡市に打診したら、大いに興味を持って、県と話し合いながら一緒に検討したいという意向があった。
  • にいがた大収穫祭には大賛成であるので、こちらの事業とも一緒に手を携えてやっていきたいと考えている。

<大野 裕夫−北陸信越運輸局長−>
  • 今の提案を聞いて非常に心強く思っている。
  • 第1回のイベントというものは大金を掛けても旨くいかない事が多い。すでに計画されている事や毎年やっている事であっても、個別の地域がやっているイベントだと、なかなか遠方や主要エージェントの本社まで情報が伝わらない事があるが、収穫祭の核イベントとは別の衛星的イベント的に位置づけていけば、情報提供力や集客力の強化に繋がっていくと思われる。是非そういうものを多数組み込んで行けば収穫祭が成功すると思われる。

<村上 雅己−上越市観光企画課長−(田中弘邦委員の代理)>
  • 収穫祭については上越市としても大賛成である。
  • 上越市では平成の大合併で14の市町村が一緒になったが、日本酒の蔵元が4から16となり宣伝している。来年度の目玉的イベントとして、秋に「日本酒の酒まつり(仮称)」を行う企画を考えていた。収穫祭のメイン会場の一つに加えていただく等、今後調整して頂き、収穫祭の中の行事としてやらせて欲しいのでよろしくお願いします。

<高野宏一郎−佐渡観光協会会長(佐渡市長)−>
  • 佐渡は今まで団体旅行が多かったが、分母は小さいが個人旅行が多くなってきた。
  • 6月第1週目の「宵の舞」等あまり宣伝していないようなイベントに、多くの観光客が来るようになってきた。その頃「カンゾウの花祭り」も始まるが是非これらの祭を見て貰いたい。
  • 鼓童を今までは小木町の鼓童だったが、合併をして佐渡の鼓童で売り出そうとしている。佐渡にある32の能舞台で鼓童の演奏を行う計画がある。
  • 収穫祭に関係する部分について協力していきたい。

<豊口  協−(学)長岡造形大学理事長−>
  • 観光戦略会議に招いて頂いたが、戦略という言葉の会議に参加したのは始めてであり、意欲的な新潟がスタートしたと感動的な招聘を頂いた。積極的に参画していきたい。
  • 新潟県は観光に関して非常に下手である。観光とは何かと言うことを県民のほとんどが分かっていないと思う。観光という言葉がどういう意味を持っているかを基本的に考えて、その言葉を中心に戦略を立てる。他人がやっていることをやっていては戦略にならない。他人がやっていないことを具体化することによって始めて戦略に花が咲く。それをいよいよ新潟がやる。積極的に参加したい。
  • 他の県で持っていない宝は佐渡である。しかも新潟には地方にも沢山の宝がある。文化財も含めて宝石のような資源が沢山あり、県全体にある。そういうところに光りを当てて新潟の新しい戦略のカギは何かと考えると私は佐渡だと考える。
  • 佐渡には他の県にはない建造文化財等がある。様々な果物もある。魚も多くある。上越中越下越から船が結んで一つのネットワークが出来る事は貴重である。
  • 人の心がカギを握っている。外からの来訪者にいかに心を込めておもてなしするか。本当に観光が分かっているならば、道にゴミを捨てたりしない。壊れた物は綺麗に直す。道路を歩きやすくする。観光客が来たときに汚くないように雪に対するマナーを徹底する。そういうものが育っていけば素晴らしいと思う。観光立県として花が開くと思う。
  • 佐渡をもう一度県の宝として考えていけば、素晴らしい観光エリアとして花開くと考えている。
  • 農業県として収穫祭は極めて真っ当なテーマである。是非ともこれをベースにして素晴らしい成果を上げていきたいと考えている。

<近藤 光雄−佐渡を考える会会長(新潟スカイツーリスト会長)−>
  • 佐渡金山のユネスコへの世界遺産登録に支援頂き大変ありがとうございます。
  • 佐渡の宣伝をしていき、金山、トキ、鼓童、能舞台等複合的な物を合わせて世界遺産を目指していきたいと思っている。
  • 新潟県で最近少ないと感じているのはフィルムコミッションである。テレビや映画の撮影があまり無いと感じている。以前は佐渡島に「君の名は」とか、小林旭の渡り鳥シリーズとか数多くの映画撮影が行われてきたが、これが行われれば一番のPRになると思われる。3月25日にテレビ東京のお宝探しで「佐渡市制2周年記念」でやらして頂いた。
  • 関東へのPRは、フィルムコミッションやテレビ等を通じてもっと宣伝やPRをするのが一番自然な形で良いと思うので、今後とも頑張っていきたい。

<渡辺 誠介−(学)長岡造形大学建築環境デザイン学科長−>
  • 先ほど豊口理事長が大きな枠組みの話をしたが、これからの観光を考える場合、海外のお客と団塊の世代をマーケットにする事は大きいと思う。
  • 新潟県には13の大学があり、県外からの学生は一時的に新潟に住んでいるが、その学生達のほとんどは県外に就職していると思われる。この人達が新潟のファンにならなければいけないと思っている。
  • ヨーロッパにはユーレイルパスという1週間とか1ヶ月間乗り放題の安いパスがあると思ったが、収穫祭の期間に新潟県内の学生に何らかの特典があるようなものが出来ないだろうか。学生達が観光地に行って、そこの地域やもてなした人等を、学生が評価する仕組みが出来れば面白いと思う。
  • 例えば、日本民築学協会が県内に4つ有る建築系大学の卒業作品展で一等を選ぶが、専門家が選ぶのではなくて学生自身が選ぶ仕組みを作るよう要請して、新潟のJIAユースのようなものを作った。
  • 新潟に学んでいる者が、自分が褒めたものが実際に評価されたという仕組みが出来れば、何らかの形でリピーターが作れると思うので検討してほしい。

<菅野 敦司−(財)鼓童文化財団事務局長−>
  • にいがた大収穫祭は大変素晴らしい企画だと思っている。その中で収穫を祝う時には芸能が伴うと考える。企画にはアートという部分があるが、そこに芸能も要素として是非加えて欲しいと思う。
  • 新潟県の中に色んな芸能があるが、まだまだ全国的に知られていない良い物があると思うし、こういう機会を通じて発掘する作業も必要であると思っている。
  • また人間だけではなくて、山古志の牛や錦鯉等生き物というものも、一つの芸能の部分に繋がっていくと思っている。
  • 今年佐渡市になって3年目であるので、全島にアースセレブレーションを広げるという意味で能舞台を使っての企画を検討している。鼓童の小編成の演奏と、ハワイからフラダンス、ロシアのサハ共和国等を考えている。秋の収穫の時期にも環日本海の芸術や佐渡の芸能を紹介したいと思っている。
  • 新潟県全体としてこういう形が出来ると、収穫祭がもう少し人の姿というか、血の通った物として全国に発信出来ると考えている。楽しみにしているのでよろしくお願いします。

<本間 龍夫−新潟中心街連合会会長・新潟食の陣実行委員長−>
  • 収穫祭だが、昨年の10月に展開してみたのだが、震災1周年と被ってしまい、結果的に煮え切らない結果となってしまった。今年もう一度チャレンジしたいので準備している。
  • 今年7月から9月まで妻有地区で「大地の芸術祭」が3年に1回行われる。今回も約40カ国から300人近いアーティストが集まるイベントである。人のふれあいという事でいうと、広大な地域に色んな作品群が配置されるし、現在も過去の作品群が残っている。このような作品を順番に見て歩くことはとても一日で出来る内容ではない。しかし2〜3日でやっているようなイベントではなく一定期間やっているものなので、車で来たり歩いて回る等色々な人がおり、全国から見学者が来た。
  • 日本の原風景の一つである妻有地区の環境を理解してもらう等含めて、この収穫祭的意味からも地域の産物として、地域の人々も、過去2回を通じて、関わっていこうという姿勢がかなり出てきた。目の前にある、一定期間の広大なエリアで、新潟を売る代表的な一つのイベントである。
  • 今回は韓国大使館が一部ブースを設ける等、何らかの形で参加してくるという情報がある。
  • こういったものを我々全体としても、新潟市としてもサポートしていこうとして受け皿準備をしているが、まだまだ特定地域の一部イベントという受け取られ方をしているので、この機会に検討をお願いしたい。

<田中カツイ−NPO法人越のみちネットワーク女性会議理事長−>
  • にいがた大収穫祭には出来れば実行委員会になりたいと思っている。
  • 今後この様な志を引き継ぐために、次の世代である子供達に実行委員会に入って頂き、学生等を取り込んだサテライト実行委員会を組織すべきと考える。
  • 2月5日に朝日村で「越後北の道グループ」の人々と「雪道と子供フォーラム」を行って、子供達は想像以上に考えている事を実感した。3月25日にも上越市旧大潟の潟川という川でも交流したが、子供達は我々大人が話す以上の事をしっかりと学び発表していた。
  • 将来のために、それを仲間に入れない手はないと思われる。大収穫祭こそ子供達と一緒になって進めていければ良いと考える。


<泉田 裕彦−新潟県知事−>
  • 田中委員から話が有ったが、同じ様な事を山古志の中学生から強く受けた。
  • いかに自分達のふるさとを復興するかについてアイディアを持ってこられたが、短時間の中でポイントを突いて、こういう風にしたら故郷が良くなると、本当に真剣に考えていた。
  • まさに次の世代に繋げていくと言うことは、大変必要な事で素晴らしいことだと考える。


<長谷川克弥−上信越トライネット推進協議会幹事−(五十嵐祐司委員の代理)>
  • 色々な話を聞いていたが、地域で良い企画やイベントがあっても、中止になってしまうことが多いと思う。
  • 交通機関について、今回大地の芸術祭があって収穫祭もあるので定期的にイベントが続くのであれば、JRがその期間2日間乗り放題パスを出すとか、JRとバスがネットワークを作って、難しいかも知れないがパスを作ってはどうか。新潟全県に関わってくることなので交通機関が一緒になって企画して欲しい。
  • 地域にマイカーで行けば自由に回れると思うが、遠方から来る人はJRや飛行機を使うのでなかなか見ることが出来ない。二次交通をどうするかが問題である。新潟は駅から観光地域までの交通は有るが、観光エリア間の交通が切り離されている。目的地から次の目的地にすぐに行けない。
  • 今回は全県で企画があるので、交通機関の方々と協議して、その期間のフリーパスみたいな物が出来たらよいと考える。


<土屋 蔵三−新潟県ハイヤー・タクシー協会会長・旭タクシー社長−>
  • 今新潟空港から村上までの乗り合いタクシーを、村上タクシーがやっているが、県内には9人乗りジャンボタクシーは至る所にあるので、その活用方法も大事である。
  • 大野運輸局長からも提案されて、相乗りタクシーをやっており、寺泊からも長岡駅や蓬平温泉から一人2000円で、一人でも運行する等行っており、かなり乗りやすい状況になっている。
  • 全県で取り組むのは大変だが、ビジネスのために二次交通は大事であり、乗りやすい状況を提供出来るように頑張っていきたいと思っている。


<新井  稔−東日本旅客鉄道叶V潟支社長−>
  • JRとして、二次交通に対しても色んなケースで色んな企画をしている。
  • 4月からチューリップの開花に合わせて、JR、新潟交通、ウォーターシャトルと協力して「チューリップパス」という物を始めて作っている。利用状況等について注目しているし宣伝している所である
  • 一つ一つの企画の中で、何が出来るか何が求められているかを考えながら行っていきたい。


<金子  仁−新潟商工会議所観光業部会長・新潟交通椛纒\取締役社長−>
  • 先ほどからの話の中で、バスについても、有り難いことだな、バスもまだまんざら捨てた物じゃないなと思って聞いていた。
  • 特にせっかくの「食」の祭であり、米と酒という話も出ているので、マイカーでは酒は飲めないし、二次交通で楽しむのが一番良いと思っている。
  • 色々企画出来る物については、前向きに考えてみたいと思っている。各地域にバス会社が有るが、市町村等色々な方々と相談しながら、いい話であるので、出来るだけ前向きにやらせて頂きたいと思っているのでよろしくお願いします。


<奥山 修司−福島大学経済経営学類教授−>
  • 皆様からの意見を聞かせて頂き、ますます「にいがた大収穫祭」に力を向けてやっていかざるをえないと感じている。事務局の方が深く衝撃を受けていると思う。
  • 是非オール新潟という形で取り組んで行きたいと思うし、私自身は新潟に住んでいないが是非手伝っていきたいと思っている。
  • 私がこの場にいる縁は、大野運輸局長が東北の次長の時にプロジェクトを預けて新潟に行かれたということですので、また私に預けてどこかに行かれるのかと思っていたが、気のせいかなと思っている。今回は局長にも最後までお手伝い頂き、しっかりと良い事業にしたいと思っている。
  • 是非皆さんからのご協力をお願いしたい。


<佐藤輝久男−(社)日本観光協会常務理事−(吉田正嗣委員の代理>
  • 昨年7月の第1回の戦略会議に理事長の代理として参加させていただき、第2回目の今回も参加させていただいた。
  • 最初のときは、観光についてはあまりに見識がなかったが、今回の第2回目の策定委員会やワーキンググループ等で、先ほど奥山先生が発表されたようなものが、着実に進展しいき、それが計画から実行へと移って大きな地域の観光、全国的な観光という格好で、広域的な流れの中で観光がどんどん大きくなっていけばいいと思っている。
  • 日本観光協会も微力ではあるが、災害復興を含めた形で観光振興のために頑張ってやっていきたいと思っている。
  • いつも日ごろから当協会の業務運営等についてご支援をいただいていることも、この場を借りて御礼申し上げたい。今後の戦略会議が益々大きくなって、それぞれいい商品が出てくるようなものになればいいと思っているので、頑張っていただきたい。よろしくお願いします
閉会挨拶
<磯部 春昭−(社)新潟県観光協会会長・(財)ニューにいがた振興機構理事長−>
  • こんなに大勢の百人委員会の委員に集まっていただいて、色々と意見をいただいたが、まだまだ言い足りないことがたくさんあると思うので、この後別の場で色々と話しをいただければと思っている。
  • 奥山先生から戦略策定委員会長として6ワーキンググループの中でいろいろな提案をいただき、「にいがた大収穫祭」というものを秋に展開したいと発表があった。非常に新潟に合った提案だと思う。それぞれの地域で具体化できるのではないかと思うし、観光協会としましても、併せて一緒にやれる部分があると考えている。
  • カリスマ策定委員長の矢野さんには、これからもさらに選定をお願いしたいと思っている。国から認められた4人のカリスマの経歴を見ると、マイナスの中から地域おこし、地域づくりを立ち上げたという実績を持っている方ばかりである。そういう方々が次の県版のカリスマをさらに発掘して行けると思う。これからの観光戦略会議に欠かせない人材の教育、中心になれる柱がどんどん地域にできていくだろうと信じている。
  • 表参道に新潟情報発信所「ネスパス」があるが、昨年6月に泉田知事が物販を行うと提案され、私はあんな場所で物販してもだめなんじゃないかと思っていたが、私がはずれてしまった。今日、ネスパス館長へ知事から表彰があった。
  • 表参道に安藤忠雄の設計の表参道ヒルズが出来てから、以前と人の流れが違ってきている。歩いている人たちが多様になったというか、非常に趣を異にしていた。非常ににぎやかな場所になった。以前、表参道を歩いても目に入らなかったが、今は真っすぐ歩いているだけで目に入る。
  • 2月にヒルズがオープンして、2〜3月が従来の物販や入館者が何倍にも増えたと聞いている。それ以外にもトイレットペーパーの消費量と下水道の使用料がものすごく増えたと言っていた。
  • 物販で食べ物を売っているので、それを中で食べて休むところがないかと要望が出ている。従来と違うネスパスになってきている。7月までイベントの申し出が急に増えて、いっぱいである。8月、9月に改装して、新たな展開をしたいという知事の考えがあると聞いている。物販以外に観光パンフレットを揃えた県内全部を紹介する部屋もあるが、全くガラガラの状況である。
  • 夏以降、秋に向けて改装して展開の方法を変えるという話なので、イベントと物、あるいは食をセットにしたような形で、観光もその中で展開できれば良いと思っている。よろしくお願いしたい。
  • 今日の観光戦略会議でいろいろな提案があったが、良い提案だと思われる。しかし実際には,それぞれの地域で具体的に取り組まないことには前に進まないので、実際にやるときには、それぞれの地域の知恵と汗と、実際にどうやってネットワークを作ってやっていくか等必要だろうと思うので、戻ったらそれぞれの地域で一層観光復興、戦略実現のためにご努力いただきたい。
  • それぞれの地域、県内、場合によれば広域観光ネットワークというのも県は展開しているので、ネットワークをどうやって展開するか、結び付けていくかという事も念頭に置きながらご努力いただきたい。本日は本当にありがとうございました。



  • ※会議終了後、「3階 飛翔の間」で懇親・交換会が行われた。

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