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地域の魅力紹介★沼島印刷用ページ

時期 平成22年2月
エリア 沼島(南あわじ市)

 淡路島の南、紀淡海峡に沼島(ぬしま)という「離島」があります。淡路島は、本州と四国から明石海峡大橋、大鳴門橋でつながっているため既に離島ではありません。淡路島自体も神話の島ですが、中でも、「沼島」は、地質学の好きな方向けの情報としては約1億年前の中生代の鞘形褶曲(さやがたしゅうきょく)地層がお勧め(もしかしたら日本で一番古い地層かも?)と言うようなところから国生み神話に出てくる「オノゴロ島」(最初の一滴)と伝えられています。紀貫之の「土佐日記」には、沼島沖は海賊が出没するところとして紹介されていたり、鎌倉、室町時代の史跡などが伝えられています。江戸時代には、廻船業や漁業で栄えましたが、その後衰退し漁業が主な産業の人口約600人の現在のすがたとなりました。
 歴史よりも、「食べ物」。沼島で味わう季節の料理を紹介します。
「しまちどり」(沼島汽船)
沼島ターミナルセンターに停泊する「しまちどり」
 沼島へは、沼島汽船でしか行くことができません。沼島汽船には「しまかぜ」、「しまちどり」の2隻があり、どちらかに乗船することになります。ルートは2ルート(1)洲本から沼島行き汽船(週3便片道1,880円)に乗船するか(2)沼島対岸の土生(はぶ)港から沼島行き(日に10便片道460円)に乗船するかです。土生港へは、神戸淡路鳴門自動
車道の西淡三原ICから車で約40分です。
 「沼島」といえば、鱧(はも)料理です。沼島で食事ができるところは、3軒(「あさやま」、「木村屋」、「しらさき」)あります。鱧は、やはり夏場のものです。冬場はというと、河豚(ふぐ)ですが、わたしが先日行ったときは、太刀魚(タチウオ)の刺身が絶品でした。私が食べたのは、「さよりの天ぷら定食」 840円です。お店は、「あさやま」さんで、当日、お店のお父さんが早朝の漁で獲ってきた鮮度抜群の細魚(サヨリ)の天ぷらが3尾、同じく太刀魚のポン酢和え、野菜、味噌汁、てんこ盛りのご飯)です。 地だこの天ぷら定食が次にお勧め!です。
あさやま
「あさやまの案内板」 階段の上がお店です(H20年5月撮影)
 女将さんによりますと、この時期(2月頃)沼島では、中層底引き網漁法で捕るため、太刀魚はじめ他の魚も一網打尽で捕れます。今朝の網に捕れた中に、いい太刀魚があり刺身で出されたようです。脂ののった多少くせのある味ですが、これがまた絶品です。
太刀魚といえば、塩焼きが一般的ですが、鮮度がよければ、刺身としても十分いただけます。最近は、なかなか機会に恵まれませんでしたが、この時期の沼島で味わえました。(^_^)
 ついでですが、この時期沼島周辺では鯵(約20cm)がよく釣れているそうですので、お時間があれば鯵釣りも楽しんでみませんか?
沼島の路地
「浜が見える路地」路地はどれも浜を向いている
(H20年10月撮影)。
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「高台の八幡宮」沼島の町並みを眼下に、海を隔てて淡路島本島を眺める(H20年10月撮影)。
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H20.10月「上立神岩(かみたてかみいわ)」を遠望しつつ、説明をうけたときのもの
 離島の民宿、食堂は、島に観光客が来てくれないと商売になりません。沼島は、これまでの太公望(魚釣りの客)目当てや夏場の鱧(はも)料理中心の営業から、観光資源発掘に動きだし観光案内ボランティア(ぬぼこの会)が活動を始めていて、島の見どころや伝承、風習を話していただけるそうです。
 ※ぬぼこ:天の沼矛、伊邪那岐・伊邪那美命が、天の浮橋(あめのうきはし) から、海をかき混ぜての国生み神話で使用する道具。
 先ほどの女将さんから、夏の鱧の季節をめざして、とっておきの一品(鱧を使った手軽なもの)を考案中とのお話もうかがっています。楽しみにしています。

 一度、ゆったりした時間を沼島ですごしてみてはいかがでしょう。(投稿職員 野外特命)

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