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★地域の魅力紹介★小河農村歌舞伎印刷用ページ

時期:平成23年4月
エリア:神戸電鉄「木津駅」から小河へ(神戸市北区)

 兵庫県下各地には、全国的にも珍しく、農村舞台が多く残っています。農村舞台は、「歌舞伎」舞台と「能」舞台に大別されます。いずれも、かつて(江戸時代から)の娯楽として、栄えた名残で、各地の神社などに現存しています。
曽我五郎時致を兄 十郎祐成がたしなめる ここで「おひねり」なのだが・・・
弟「曽我五郎時致」を兄「十郎祐成」がたしなめる ここで「おひねり」が乱れ飛ぶはずなのだが・・
 建物は、残っていても、今はもう上演されることはない、はず。その舞台で歌舞伎が上演されると聞き、見に行ってきました。神戸電鉄「木津駅」から北へ徒歩15分にある小河(おうご)大歳神社境内の農村歌舞伎舞台がこの日の舞台で、ここでは4年ぶりの上演だそうです。
 申し込み不要、無料とういことなのか、農村歌舞伎の人気なのか、山間の神社に約300人が観に来ていていました。
 歌舞伎は、「寿曽我対面(工藤館対面の場)」と「菅原伝授手習鑑『車曳』」(すがわらでんじゅてならいかがみ『くるまびき』)で、幕間に田辺眞人先生の講演(解説ほか)がありました。先生から、この歌舞伎が、神戸市北区役所や神戸親和女子大学の支援で農村歌舞伎体験教室受講生、卒業生が行っていること、指導は、元歌舞伎役者で亡くなられた市川箱登羅(はことら)さんがされていたこと、数年前の初舞台から見違えるほどの化粧。そして演技となったこと。農村歌舞伎舞台は、神様に奉納するとの大義のもと、農村の生活の中での数少ない娯楽として長年にわたり楽しまれてきたものに違いない。との講演でした。
 歌舞伎は、なんといっても衣装と化粧。それに、独特のせりふの言い回しと、大げさな表現、ここぞと見せる決めポーズ。
寿曽我対面(工藤館対面の場)
寿曽我対面(工藤館対面の場)
菅原伝授手習鑑「車曳」
菅原伝授手習鑑「車曳」
 全くの日常とは違う世界、江戸時代の農村の世界にタイムスリップしたような、を体験しました。
 鳥居下の入口でいただいたパンフレットで、「あらすじ」を確認しながら、楽しませていただきました。演目の内容の解説はできませんが、「寿曽我対面」の幕切れの「絵面の見得」では、「おひねり」が雨あられのように投げられました。「おひねり」は、開始前に舞台横で1袋(5〜6個入り)100円で購入(売上金は東日本大震災の義援金になるそうです)したものですが、演者も素人なら、客も素人で、タイミングも合わない、舞台上まで届かない、とんだ「幕切れ」となりました。「車曳き」は、全員中学生が演じて、花道を通る都度、数十台のカメラが待ち構え、大きな拍手を受けていました。もちろん、「おひねり」もたくさん飛びました。
大歳神社(全景)
大歳神社(のぼりが目印になっています)
神戸電鉄
神戸電鉄
 農村歌舞伎は、年間数回の上演があるようです。興味のあるかたは、神戸市役所のHPで『歌舞伎』で検索していただくと、次回の公演情報がチェックできます。(投稿職員 メタボオンラインさん)

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