ページトップ

[本文へジャンプ]

職員発信!★地域の魅力紹介★ > ★地域の魅力紹介★伽耶院の採燈大護摩

★地域の魅力紹介★伽耶院の採燈大護摩印刷用ページ

時期:平成23年10月
エリア:志染町大谷(三木市)


 毎年、「体育の日」に200人を超える山伏が集まり護摩が営まれていることをご存じでしょうか。伽耶院(三木市志染町大谷)で営まれる「採燈大護摩」です。
              200人を超える山伏が本堂を参拝
 護摩道場の説明書きには、「不動明王の智火で煩悩を焼きつくそうとする儀式が採燈大護摩である。生桧葉を方形に積み上げ読経と共に点火する。毎年体育の日にとり行われ、近畿各地の天台系山伏二百数十名が参集する。前作法として、山伏問答や法弓・剣の作法等が行われる。」とあります。

 午後零時半、一斉にほら貝の音が響き、200人を超える山伏たちの大行列がはじまりました。石段を登り、本堂前に集合し、本堂での読経。観音像前での読経の後、行者堂へ向かいました。行者堂から護摩道場への途中で、「山伏問答」が声高らかに問答されました。これは、修験者として知るべき知識を聞くもので、山伏の真疑を確認し、答えられたものが護摩道場への入場を許されるというものです。
山伏の大行列
     ヒノキの葉を集めた護摩道場
 以下は、聞き取りですので違っているかもしれませんが、山伏問答の模様です。

答「そなえおろう。そなえおろう。」
問「うけ給う ぎろん。旅の行者、住山いずれなりや。」
答「はっそうは、山科の住。総本山聖護院門跡配下の先達にて候。」
問「今日、当道場に来山の儀はいかに。」
答「本日、大谷山伽耶院御方便の当道場では、天下太平、古今方除祈願の採燈大護摩ありとうけたまわりはせ参じし者にて候。同行列座に加えられんことを願い申す。」
問「聖護院門跡配下の山伏であるからには、修験道の儀、御心得あるはず。同道場の拠説一通りお尋ねもうす。」
答「なんなりと、お答えもうさん。」
問「そもそも山伏の儀はいかに、修験道の儀はいかに。」
 
斧の作法
 以下、次々と「修験道の開祖はいかに」「修験道の本尊は」と問われ、よどみなく答えていきます。護摩道場内では、人の高さに積み上げられたヒノキの葉を前に、東西南北と鬼門方向に矢を放ち場を清める「法弓の作法」、この場にいる人の心を清める「法剣の作法」、採燈大護摩の成功を願う「斧の作法」が行われました。
法弓の作法
 そして、43人の山伏が一斉にほら貝を響かせ、いよいよ護摩壇に点火です。読経の続く中、白煙が上がり、風に舞い、辺りは真っ白く煙に包まれました。こんなに詳しく説明できるのは、ほら貝の音が響き始めたころから、場内の放送で逐一何をしているのかなどの解説をしていたからで、それを聞いていてここに紹介しているからなのです。
法剣の作法
 行列のはじめのころは、ほら貝の音だけですので、まだ見えぬ山伏のけさのふさの色は、はじめ空色から修行を積んで色を変えていく話などから始まり、丁寧で、初めて見に来た者にとってありがたいものでした。
 私は、『家内安全を』、連れ合いは「心身健康」を護摩木に祈願させていただきました。帰宅しますと、留守をしていた家族からは、煙の匂いに煙たがられましたが、白煙の護摩道場間近に身を置き、ほら貝や読経が響く荘厳な雰囲気の中、魂が清められた感じがしました。         (投稿職員 メタボオンラインさん)

職員発信!★地域の魅力紹介★

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Reader(無償)が必要です。
ダウンロードした後インストールしてください。

Get Adobe Reader

Adobe Readerダウンロードページへのリンク