海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
大 島(おおしま)

1.大島の紹介
 大島は、宗像市神湊の北西約6.5kmの沖合い、玄海灘と響灘の境界に位置するひょうたん形の島です。筑前諸島最大の島で、古くから漁業が盛んで、生鮮魚介類の提供基地となっています。
また、豊かな自然と古い歴史との共存・調和を図りながら、都市近郊型の観光地を目指し、観光事業にも積極的に取り組んでおり、海水浴場や風車展望所、遊歩道、大島資料館、御嶽山(みたけさん)展望台なども整備し、海あり、山ありの「海適アイランド」です。
 
2.大島を観る
・宗像大社中津宮
 宗像大社中津宮は、宗像三女神の一神・湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀る神社で、境内の中央にある本殿(県指定文化財)は、伝統的な三間社流造で、柿(こけら)葺きの屋根には堅魚木(かつおぎ)と置千木(おちぎ)が二組ずつのせられていますが、円形と四角形の堅魚木をそれぞれ三本ずつ束ねている造りは全国でも珍しいものです。
(宗像大社とは、大島の「中津宮」、宗像市田島の「辺津宮」、沖ノ島の「沖津宮」の三宮の総称です。)
 
・風車展望所
 島の北部、市営牧場内を通る遊歩道を歩いていくと小高い丘の上に見えてきます。海を望む最高のロケーションの中で、昼は遠く玄界灘を望み、夜は満天の空に北斗七星を仰ぐことができます。ここは、都会では味わえない爽快さとゆったりとした時間の流れを実感できる場所です。
 
・大島灯台
 大島の北西部に位置し、神崎(かんざき)鼻と呼ばれる断崖があり、そこには1926(大正15)年11月に初点灯した白亜の灯台が建っていて、22万カンデラ(光達距離約35km)の光線は、沖ノ島の灯台に呼応して沖行く船の航海を休むことなく見守っています。昭和48年には自動化されました。付近の傾斜地のほとんどは、ハマヒサカキ(イソシバ)と呼ばれる岩生植物の一大群生地になっていて、県下有数の美しい景観をつくっています。
 
3.大島を体験する
・海水浴場
 浜辺に砂を敷き詰め、誰もが安全に楽しめるように整備した海水浴場で、東屋、木製ベンチ、ボードウォーク等を設置し、近くにシャワー整備も整った観光休憩所もあります。また、付近には天然の磯場が多く、磯遊びも楽しめます。
 
・大島一周しおかぜマラソン
 毎年11月23日(勤労感謝の日)に開催、5kmと10kmの2種目があり、起伏に富んだアップダウンコースに毎年多くの方が参加しています。
 
・大島を散策
 大島の魅力を満喫するため、2時間コース(散歩感覚で大島の自然と歴史に触れる)、半日コース(ハイキング気分で散策)、1日コース(大島の魅力の全て盛り込んだ)の3コースが設けられています。来島者のニーズに合わせて散策してみてはいかがですか。
 


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

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