海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
馬 渡 島(まだらしま)

1.馬渡島の紹介
 馬渡島は、佐賀県唐津市鎮西町波戸岬の西方7kmに浮かぶ島で佐賀県最西端に位置している周囲12km、面積4.22平方キロメートルにあって佐賀県最大の島です。 この島には、寛政年間に長崎から7人のキリスト教信者が移住してきた歴史があり、現在も島民の半数はカトリック教徒で、彼らが住む新村と仏教徒が住む港周辺の本村からなっています。
 
2.馬渡島を観る
・ビクトリーストーン
 蒙古襲来の元寇の乱のとき、島の南西にある城山に主将馬渡美濃八郎為俊以下島民全員が元軍の撃退につとめたが、とうとう元軍に追い詰められ、島民は矢も小石も尽き果ててしまいました。しかし、馬渡の一老婆が石臼を元軍目がけて「石も石この石ひとつ」と叫びながら投げ、元軍を撤退させたと伝えられ、そのときの石臼が馬渡島に保存されていて「勝利の石」として語り継がれています。
 
・番所の辻展望所
 「番所の辻展望所(標高230m)」からは、360度の眺望が素晴らしく、玄界灘の島々が一望でき、晴れた日には壱岐、対馬も観ることができます。
 
・島の守り神と安産の神「観音堂」
 安産の神として島内外から<腹帯>を拝受されるご婦人が多く、また、祖先の供養と出漁の安全を願って年中線香の香りが絶えません。
 
・馬渡神社
社宝に島の領主であったという本馬義俊の八大竜王の剣が残されています。
 
・アンジェラスの鐘の鳴る教会
 木造建築のこの教会は昭和初期の数少ないイタリア様式の貴重な建造物で、日曜日ごとには敬虔な信者のミサが行われています。
 
3.馬渡島を体験
・自然キャンプ
 石の内キャンプ場は、水道・電気もなく自然のままの生活を体験することができます。
 
・釣り
 島の防波堤で季節の魚を釣ることができるのは勿論のこと、島の西方に位置し港から船で10分の「大瀬」では、磯釣りも体験できます。
 
4.馬渡島を食べる
 生うに・鮑・サザエ・イカなどの新鮮な海産物が中心で、それら賞味するために来島されます。また、「まだら夢工房」が販売している塩うに・まだら味噌・塩豆腐・まだら饅頭などは好評です。
 


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

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