海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
上 甑 島(かみこしきじま)

1.上甑島の概要
 東シナ海にある甑島列島の北部に位置している。 海岸は、変化に富み、地形は急峻で平地が少なく、また、砂州によって形づくられたトンボロ地形、湖沼群、島しょ群、鹿の子ユリ原生地など自然と景観にも恵まれており、県立自然公園に指定されています。
 近年、ボートセイリングやダイビングなどのマリンスポーツが楽しめる島として観光にもちからを入れています。


トンボロ地形
2.上甑島を観る
・トンボロ地形
 沿岸流や海底から運ばれた砂や石が波の作用で水面上に現れたもので、標高が低いことが特徴。里町のトンボロは南北に約1,500mも続き、この上に集落が広がっています。
 
・ヘタの串
 甑(米などを蒸すせいろ)の形に似た大岩をご神体とする甑島大明神があり、甑島の名はこれに由来するものと伝えられています。晩秋の頃、ヘタの串の大岩をシルエットに辺りをオレンジ色に染めて海に沈む夕陽は絶景です。
 
トンボロ地形


長目の浜 ・長目の浜・湖沼群
 19代薩摩藩主、島津光久がその美しさに「眺めの浜」と呼んだことが、名称の由来。上甑島の北西部、淡水と海水が層をなす不思議な海跡湖。長さ約4kmに亘る砂州で内側に4つの海潟湖(ラグーン)が浮かぶ玉石の海岸線。甑四湖と呼ばれそれぞれ塩分濃度が異なり、生息している生物にも違いがあります。
 
・武家屋敷
 江戸時代、郷土の居宅があった麓地区。整然と積み上げられた玉石垣のたたずまいは当時を忍ばせています。
長目の浜
 


3.上甑島を体験する
・県民自然レクリエーション村
 海沿いにあるリゾート感覚あふれる多目的臨海レジャー施設です。海水浴場、シャワー室、ゴーカートや釣り、テニスコート、自然遊歩道などの施設も整備されています。さらに、キャンプ場も整備されており、芝を一面に敷き詰めたきれいなもので、テントも簡単に張れ、寝心地も快適です。電気やガスなど充実した設備のバンガローではリゾート気分が満喫でき、家族連れやグループなどより多くの人たちが手軽にアウトドアライフを楽しめます。
 
・甑大明神マラソン大会
 毎年11月に開催されており、上甑町の象徴という趣のある甑大明神橋の完成と風光明媚なこしき夕焼けシルエットライン(中甑〜平良)の開通を記念して始まった、マラソン大会でファミリーコースから10キロまで体力にあわせて参加できます。
問合先:甑大明神マラソン大会実行委員会まで
 
・観光船
@里交流センターを起点として、水中展望船「きんしゅう」が出ています。
問合先:薩摩川内市里支所(09969−3−2311)
A中甑港を起点として、観光遊覧船「かのこ」が出ています。
問合先:薩摩川内市上甑支所(09969−2−0001)


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

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