お知らせ
事業用バス火災事故防止の徹底について(平成28年3月7日)
事業用自動車の車両火災事故の防止については、従来から機会あるごとに注意喚起をしているところですが、昨年末にバスの火災事故が相次いで発生したことを受け、平成27年12月30日には「バスの車両火災事故防止の徹底について」(九運保環第456号)により、日常点検整備及び定期点検整備を確実に実施するよう緊急的な通知を行ったところです。
しかしながら、その後も平成28年2月20日までに全国で8件、バスの火災事故が発生している状況です。(参考 全国のバス火災事故事例)
このうち、原因として推定されたものについては、平成28年2月22日に「バスのスプリング式補助ブレーキを備えた車両の火災事故防止の徹底について」(九運保環第522号、九運技整第737号)により通知を行いました。
また、岡山県津山市の火災(1月31日)、北海道勇払郡の火災(2月8日)事故については、いずれも貸切バスが走行中、後軸付近から出火したものであり、この状況から、差動装置(デファレンシャル)のオイルが不足もしくは著しく劣化したことにより潤滑不良となった状態で走行を続けたことから同装置の内部が過熱し、火災に至ったものと別添通達のとおり推定されております。
記
2.デファレンシャルのオイルの量を点検し、不足している場合は補給すること。
3.デファレンシャル・オイルは、自動車製作者等が推奨する期間を参考として交換すること。
(参考)
・全国のバス火災事故事例
・国土交通省 報道発表資料 「バスの車両火災事故防止の徹底について」(平成27年12月30日)
・国土交通省 報道発表資料 「事業用バス火災事故の防止の徹底について」(平成28年2月19日)
『事業用自動車の車両火災事故防止に向けた保守管理の徹底について』
『バスのスプリング式補助ブレーキを備えた車両の火災事故防止の徹底について』
・国土交通省 報道発表資料 「デファレンシャル・オイル不良による火災事故」(平成28年3月4日)
<問い合わせ先>
九州運輸局自動車技術安全部保安・環境課 電話092−472−2546