主な鉄道用語
 
【一般】
用 語 解 説
第一種鉄道事業 鉄道線路と車両を保有し、自ら運行を行う通常の鉄道事業
第二種鉄道事業 第1種又は第3種鉄道事業者が保有する鉄道線路を使用し、旅客又は貨物を運送する鉄道事業
第三種鉄道事業 鉄道線路を建設し、第1種鉄道事業者に譲渡又は第2種鉄道事業者に使用させる鉄道事業
索道事業 他人の需要に応じ、索道による旅客又は貨物の運送を行う事業
専用鉄道 専ら自己の用に供するため設置する鉄道であって、その鉄道線路が鉄道事業の用に供される鉄道線路に接続するものをいう。
専用索道 専ら自己の用に供するため設置する索道をいう
普通鉄道 2本のレールに導かれて、そのレールの上を車両が走行するもの
懸垂式鉄道 「モノレール」のうち、軌道けたに懸垂して走行するもの (例:千葉都市モノレール)
跨座式鉄道 「モノレール」のうち、軌道けたに跨座して走行するもの (例:東京モノレール)
案内軌条式鉄道 新交通システムであり、側方又は中央の案内レールに導かれて走行路を走行するもの (例:ゆりかもめ)
無軌条電車 バス型車両により電車線から動力としての電気を受け走行するもので、いわゆる「トロリーバス」
鋼索鉄道 「ケーブルカー」であり、索条に引っ張られて走行するもの (例:伊豆箱根鉄道十国鋼索線)
浮上式鉄道 主たる区間を“浮上して”走行する鉄道 (例:リニモ) 
普通索道 扉を有する閉鎖式の搬器を使用して旅客又は貨物の運送する索道でロープウェイが該当する
特殊索道 外部に開放された座席で構成される椅子式の搬器を使用して旅客を運送する索道で、スキー場のリフトが該当する
中量軌道輸送システム(新交通システム) 専用軌道上を専用の車両がコンピューター制御により自動的に走行、輸送力は鉄道とバスの中間程度(約5,000人〜10,000人/時)
第3セクター 地域開発や都市づくりの担い手として、地方公共団体や国(公共セクター)と民間(民間セクタ-)の共同出資で設立された事業体
相互乗り入れ 経営主体が異なる鉄道を接続させ、列車を相互に乗入れる方式
【統計単位】
用 語 解 説
営業キロ 旅客又は貨物の輸送営業を行うことを明示した営業線の長さで、輸送量又は運賃計算の基礎
建設キロ 実際に工事が行われる区間の長さを表す
輸送人員 輸送した旅客の総人員数
路線別では、列車に乗車した旅客数
乗車人員 乗車した旅客の総人員数
通常は、改札口を入った旅客数
輸送人キロ 輸送した各々の旅客(人)にそれぞれの旅客が乗車した距離(キロ)を乗じたものの累積
輸送トンキロ 輸送した各々の貨物(トン)にそれぞれの貨物を輸送した距離(キロ)を乗じたものの累積
列車キロ 駅間通過列車回数に駅間キロを乗じたもの
車両キロ 駅間通過列車回数に駅間キロを乗じたもので、客車走行キロと貨車走行キロの合計
客車走行キロ 駅間通過客車数に駅間キロを乗じたもの
貨車走行キロ 駅間通過貨車数に駅間キロを乗じたもの
平均乗車キロ 一人当たりの平均乗車距離
路線別では、輸送人キロ÷輸送人員
輸送密度 線区の1日当たりの輸送人キロ及びトンキロを営業キロ数で割った数値
混雑率 列車内の混雑の程度を表す指標で、路線のある区間ある時間における輸送人員の輸送力に対する百分率比
混雑率=輸送人員÷輸送力×100(%)
輸送力=車両定員×組成数×列車本数
混雑率(%) 車内の状況
100 定員乗車
150 肩がふれあう程度、新聞が楽に読める
180 体はふれあうが、新聞は読める
200 体がふれあい相当圧迫感があり、週刊誌程度なら何とか読める
250 列車が揺れるたび体が斜めになり、身動きできず、手も動かせない
300 物理的限界に近い
集中率 乗車人員や通過人員などの終日交通量に対するある時間帯の量の割合
【運賃】
用 語 解 説
対キロ制 キロ当たり賃率に乗車区間の営業キロを乗じて運賃を算出する制度
対キロ区間制 一定の距離を基礎として区間運賃を定め、発駅を起点としてこの区間運賃により運賃を定める制度
区間制 営業路線を等距離にある駅を基準として2つ以上の区間に分割し、運賃を算出する制度
均一制 乗車キロに関係なく運賃を均一にする制度
運賃計算キロ程 運賃計算上の基礎となるべきキロ程であり、均一運賃制度を採用する場合を除き、運賃は運送距離に応じて計算される実測キロをそのまま使用する場合と、割増又は短縮したものを使用する場合がある
賃率 運賃計算の基礎となる単位
【土木】
用 語 解 説
停車場 駅(旅客の乗降又は荷物の積み下ろしを行う場所)、信号場(列車の行き違いや待ち合わせを行う場所)、操車場(車両の入れ換えまたは列車の編成を行う場所)を総称していう
停留場 軌道法の適用を受ける路線の駅
第1種踏切道 昼夜を通じて踏切警手がしゃ断機を操作している踏切道又は自動しゃ断機が設置されている踏切道
第2種踏切道 1日のうち一定時間だけ踏切警手がしゃ断機を操作している踏切道
第3種踏切道 警報機が設置されしゃ断機のない踏切道
第4種踏切道 踏切警手もおらず、しゃ断機も警報機も設置されていない踏切道
連続立体交差化 鉄道と幹線道路(一般国道、都道府県道及び都市計画決定された道路)とが2箇所以上において交差し、かつ、その交差する両端の幹線道路の中心間距離が350m以上ある鉄道区間について、鉄道と道路とを同時に3箇所以上において立体交差させるとともに、2箇所以上の踏切道を除却することを目的として、鉄道を高架化または地下化することをいう
軌間 左右レール頭部内両面間の最短距離であって、1,435mm、1,067mmなどがある
車両限界 車両形状の限界寸法を定めるもので、平坦な直線軌道上に停止した状態にあるとき、車両の各部がその限界より出てはならない断面上の境界をいう
建築限界 車両が安全に走行できる空間を確保するため、すべての構造物がその内方の空間に入ることを許さない境界をいい、車両限界に余裕空間をとって定められている
曲線部においては、車両の偏いに応じ拡大し、カントにともない傾斜させる
ロングレール レール(定尺長25m)を溶接等で継ぎ、長く(通常200m以上)したもので継目音もなく、乗心地がよい
重軌条化 鉄道で用いられる軌条(レール)は、JISにおいて、1m当たりの重さを基準に、30kg、37kg、40sN、50kgN、60sといった種類が定められており、軌道構造の強化により保守性や乗り心地等の向上を図るため、より重い軌条に交換することを「重軌条化」という
【電気・運転】
用 語 解 説
電力管理システム 変電所の機器の操作、故障時の処理等の業務を電子計算機により自動的に行い、電力運用を安全かつ総合的に行うシステム
き電線路 電車線路の電圧降下を軽減するため、電車線と並列に設ける電線路で、一定間隔毎にき電分岐線により電車線と接続する
電車線路 電車線に電力を供給するため設けた電線路で架空式、第三軌条式、剛体複線式等がある
軌道回路 レールを利用して電気回路を構成し、列車又は車両の位置検知等を行う装置
連動装置 列車の運転、入換作業を安全かつ円滑に行うため、停車場等の信号機相互間、信号機と転てつ器間に連鎖をもたせた装置
列車集中制御装置(CTC) 線区内の列車運行を監視し、信号機や転てつ器等の制御を一箇所で集中して行うための装置
自動列車停止装置(ATS) 運転手が、停止信号を無視した進行や、誤認等による出発があった場合に自動的にブレーキを作動させて列車又は車両を停止させる装置
自動列車制御装置(ATC) 先行列車位置や線区条件に応じて連続的に指示される速度制限情報に基づき、連続して列車速度を照査して、ブレーキ制御を行うことにより速度制御を行うシステム
自動列車運転装置(ATO) 列車の発車、加減速等の速度制御、定時運転、定位置停止をすべて自動的に行う装置
運行管理システム(PRC・PTC) CTC装置と列車ダイヤ情報を組み合わせて、各駅の進路制御、ダイヤ管理、あるいは各駅の案内放送、表示等をすべて自動的に行うシステム
表定速度 列車の運転区間の距離を運転時間(駅間の走行時間に途中駅の停車時間を加えた時間)で除したもの
平均速度 列車の運転区間の距離を駅間の走行時間で除したもの
閉そく方式 一定の区間に、同時に2以上の列車を運転させないため、その区間を1列車に占有させる方式



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