クルーズの値段
改めまして、「お金持ちの人の旅」?
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先入観の原因は? |
「クルーズはお金持ちの人の旅」という先入観を抱く人は多いようです。そもそもクルーズは、移動手段とはいえ19世紀半ばに富裕層を相手に始まったという歴史を持ちます。そのため、先入観は先祖から受け継いだDNAに刷り込まれた情報化もしれません。昨今においても日本のメディアではクルーズを総じて「豪華客船の旅」とうたう傾向にあり、またその言葉の響きにクルーズの販売が索引されてきたのも事実です。ですから、お金持ちの人の旅とイメージが固められても、いたし方ありません。
海外で、クルーズがその性格を変え始めたのは20世紀半ばのこと。それまで多くの船会社が大西洋横断で成長してきましたが、より安い費用、かつ短期期間で移動ができるジェット機という新たな交通手段が誕生したため乗船客が激減。ここで客船の存在価値が改めてとわれることになりました。
模索の末、大西洋横断のニーズはジャンボジェット機に譲って、客船は人々を暖かなリゾートへ運ぶ乗り物へと方向転換をしたのです。カリブ海クルーズが芽生え、そこで現代に続くスタイルのクルーズが急成長を遂げました。
プランも、1週間前後で体験できるものが台頭。その結果、欧米では、クルーズはお金持ちや仕事をリタイアした世代向けの旅という考え方が薄れ、さまざまな所得層や、ありとあらゆる世代が楽しめるたびのスタイルとして急速に広まっていったのです。
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本当に高い !? クルーズ代金 |
このあたりでクルーズ代金を分析してみましょう。クルーズ代金には、移動、宿泊、食事、船内のエンターテイメント代、施設の利用費などが含まれています。クルーズ未体験お方に説明をするなら、食事やエンターテイメントの写真を用意するとより説得力が増すでしょう。もし、クルーズ客船と同ランクのホテル(少なくともデラックスクラス)を利用して陸路で旅するなら…宿泊だけでも1日に約2万円はかかるはずです。これにフルコース料理3食分の食事代や、エンターテイメントのショーチケット代を足していったら、少なくとも1日に3〜5万円はかかるでしょう。
クルーズなら、カジュアルな客船で7泊8日を過ごしたとき、合計10〜15万円で、毎日ショーを観ることも、一日に何度もレストランで食事することもできるのです。
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船とエリア選び
実際には、どんな人たちがクルーズを活用しているの?
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3つの客船カテゴリー |
クルーズを説明する上で欠かせないのが客船のランクです。サービス内容と価格帯によって、客船は「スタンダード」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つのカテゴリーに分かれています。
「スタンダード」客船はファミリーや若者に人気で夜もにぎやか、また1000〜3000人以上を収容する超大型船がおおいので、1人あたりのコストを抑えることができ、代金が安価です。一方、「ラグジュアリー」客船は乗客定員300人前後の小型船が多く、代金も高額、最上級のサービスを提供します。
おそらく、クルーズ=セレブの旅という先入観はラグジュアリー客船のもの。これらの船に乗船するなら、まず気軽な船でクルーズに慣れてからの方が、その良さを余すところなく味わえるでしょう。
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ヨーロッパは高くても人気 |
日本でもさまざまなクルーズのパッケージツアーが売られていますが、ヨーロッパ方面(地中海やバルト海など)がアメリカ方面(カリブ海やメキシカン・リビエラ、アラスカなど)のものよりも値段が高いことにお気付きですか?その理由はまず、船の燃料費やポートチャージ、日本から下船地までの往復航空運賃が高いこと。また、ヨーロッパでは、船へ積み込む食料費がかさむことが挙げられます。これはヨーロッパは食事のレベルが高く、食材も化学調味料などを使用しない自然素材が用いられているからでしょう。
加えて、長い歴史をもつヨーロッパには遺跡や文化遺産が多く、それらをダイジェストで巡ることができるという付加価値がクルーズに備わってくるため、代金に反映されているのです。
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人気浸透の秘訣は「定点」 |
ヨーロッパ方面とアメリカ方面、この二つが世界的にもクルーズの盛んな地域になっているのは、地中海とカリブ海という「内海」を擁している地理的な要素にもよります。外海よりもはるかに波穏やかな内海であれば、定点クルーズを企画しやすく、ファンにとっては「いつでも好きな出航日を選べる」という気軽さにつながります。下の「クルーズ人口」を見てください、かくしてヨーロッパとアメリカのクルーズ人口が突出しているのが一目瞭然です。アメリカのクルーズ人口は1,120万人!現代クルーズが芽生えてから、わずか半世紀にも関わらず、これほどのクルーズ大国へと躍進しました。勝因は、肩肘はらない「スタンダード」の巨大リゾート型客船が続々と登場し、多くのクルーズの魅力を知るようになったからです。
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ヨーロッパは高くても人気 |
日本でもさまざまなクルーズのパッケージツアーが売られていますが、ヨーロッパ方面(地中海やバルト海など)がアメリカ方面(カリブ海やメキシカン・リビエラ、アラスカなど)のものよりも値段が高いことにお気付きですか?その理由はまず、船の燃料費やポートチャージ、日本から下船地までの往復航空運賃が高いこと。また、ヨーロッパでは、船へ積み込む食料費がかさむことが挙げられます。これはヨーロッパは食事のレベルが高く、食材も化学調味料などを使用しない自然素材が用いられているからでしょう。
加えて、長い歴史をもつヨーロッパには遺跡や文化遺産が多く、それらをダイジェストで巡ることができるという付加価値がクルーズに備わってくるため、代金に反映されているのです。
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人気浸透の秘訣は「定点」 |
ヨーロッパ方面とアメリカ方面、この二つが世界的にもクルーズの盛んな地域になっているのは、地中海とカリブ海という「内海」を擁している地理的な要素にもよります。外海よりもはるかに波穏やかな内海であれば、定点クルーズを企画しやすく、ファンにとっては「いつでも好きな出航日を選べる」という気軽さにつながります。下の「クルーズ人口」を見てください、かくしてヨーロッパとアメリカのクルーズ人口が突出しているのが一目瞭然です。アメリカのクルーズ人口は1,120万人!現代クルーズが芽生えてから、わずか半世紀にも関わらず、これほどのクルーズ大国へと躍進しました。勝因は、肩肘はらない「スタンダード」の巨大リゾート型客船が続々と登場し、多くのクルーズの魅力を知るようになったからです。
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巨大リゾート型客船 |
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中型客船 |
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小型客船 |
乗客定員1,200〜3,000人以上
大都市さながらのバラエティーに富んだ
施設とエンターテイメント性が備わって
いる。 |
○ |
乗客定員500〜1,200人以上
小さな町の雰囲気。数ヵ所のパブリッ
クスペースと、いくつかのエンターテイ
メントを楽しめる。 |
○ |
乗客定員200〜500人以上
静寂に包まれた最高級の洋上バカンス
を望むのであれば、最も適したサイズ。
エンターテイメントの規模は小さい。 |
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世界のクルーズ人口
1,609.6万人(2006年) |
アメリカ |
1,120万人 |
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オーストラリア・ニュージーランド |
31万人 |
イギリス |
120万人 |
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カナダ |
30万人 |
ドイツ |
63.9万人 |
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フランス |
25万人 |
アジア(除く日本) |
60万人 |
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スカンジナビア&その他ヨーロッパ |
25万人 |
イタリア |
51.4万人 |
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日本 |
18万人 |
スペイン |
37.9万人 |
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ギリシャ |
10.4万人 |
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ドレスコードの基礎知識
変身願望と予算に合わせて“自分流”を発見
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思い込みのアレルギー |
「ドレス」という言葉から想像するものが、ロングドレスやタキシード、蝶ネクタイに絞られるようで、一種のドレスコード・アレルギーを示す方もしばしば見受けられます。「ドレスを持っていながら」「何を着ていいのかわからないから」としり込みしているご友人には、ドレスコードの日本語訳が「服装指定」であることを伝えてあげましょう。
ドレスコードは、クルーズに限られた特別の文化ではありません。身近なところでいえば、ビジネスマンが金曜日にラフな服装で勤務する「カジュアル・フライデー」もドレスコードに該当します。また、結婚式に呼ばれた際に、礼服を着て行くのもしかり。品のあるレストランにちょっとおしゃれをして出かけるのもドレスコードの考え方にのっとっています。クルーズでドレスコードが決まっているのは夕食以降のナイトタイムのみ。日中は通常の旅行と一緒で、自由な格好で過ごせます。
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「フォーマル」の範ちゅう |
夜をおしゃれの時間として重視するのはクルーズだからこそ。毎日荷造りをする必要がなく、時間にゆとりがあるので、何日かに一度は皆でおしゃれして、非日常をめいっぱい楽しみましょうという趣向です。基本的にはカジュアル、インフォーマル、フォーマルの3つのコードがあります。
ラグジュアリー客船の“フォーマル”といえばタキシード&ロングドレスが定石で、船内は舞踏会のように華やぎます。一方、スタンダード客船なら同じ“フォーマル”でもスーツにワンピースでOKのことも。ですから、クルーズ選びは「変身願望と予算に合わせて」と言っても間違いではないのです。
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基本は女性優先 |
ドレスコードについての疑問が解決したら、仕上げに船内で守るべきマナーをひとつ。それはレディー・ファーストです。欧米で習慣化している女性優先の文化、これが「亭主関白」が浸透していた世代の日本人が、実際に行動に移すとなると少々難しいのです。
エレベーターでは扉を押さえて女性を先に乗せる。ドアは男性が開け、後に続く女性が通りきるまで手で押さえて待つ。ダイニング・ルールで案内が付くときは、女性を先に通して男性が後ろを歩く。この3つを押さえておきましょう。合い言葉は「アフター・ユー(お先にどうぞ)」です。
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客室の徹底比較
内側、海側、海側バルコニー、スイートを使い分ける!
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客室選びこそ重要 |
宿泊と移動の両方を兼ねるクルーズ客船ですが、ホテルや飛行機(あるいは列車)と大きく異なるのは、客室の種類が多く、その選び方で旅の印象が大きく変わってくることです。船の大きさや自分のライフスタイルとよく考え合わせて、客室は慎重に選ばなければいけません。
クルーズの客室は大きく4つのタイプに分かれます。窓のない内側の客室(インサイド)と、海側の窓付きの客室、海側のバルコニー付き客室、そしてスイートルームです。クルーズ代金はこの客室カテゴリーに比例する設定になっています。
小型のラグジュアリー客船には、海側バルコニー付き以上のカテゴリーしかない場合もあります。客室選びに迷うことはまずないでしょう。大きな船になればなるほど、船の横幅も増してきますから、内側客室の数も多くなってきます。
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アウトドア派orインドア派 |
客室選びの基準を、簡単明瞭にするなら「アウトドア派」か「インドア派」かによります。ここで言う“アウトドア”は、客船のプールやデッキ、カフェなどのパブリックスペースを指すものと考えてください。大勢の人が行き来する場所で、人間ウオッチングを楽しみながらくつろげてしまうタイプなら、客室は内側をチョイス、「寝るに帰る場所」で十分です。逆に「インドア派」であれば、自分の客室に居ながらにして、バルコニーで潮風にあたることもできる、開放感に満ちた海側バルコニー付きが良いでしょう。窓のない客室だと、天気はもちろん、朝昼夕の感覚もなくなってくるからです。
船内のどこに位置するか、これも客室選びには欠かせない要素です。そういう時に役立てたいのが船内見取り図。各船会社の販売総代理店などで入手できます。一般的に、上層階になればなるほど、グレードの高いカテゴリーになっています。夜は早めに寝る習慣ならばにぎやかなディスコからは遠い場所、入港時に岸壁で行われる歓迎セレモニーなどをじっくり眺めたいなら進行方向左側の窓側(左舷)、パブリックスペースにすばやく繰り出したい、また長い廊下を歩かずにすませたい場合はエレベーターの近く……など、確執を選ぶのはちょっとしたコツがあるのです。
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クルーズを初めて体験する人は、一般的に海側がお勧め。それぞれのカテゴリーの客室イメージを知っておくことも大切です。
リバティー・オブ・ザ・シーズ(ロイヤル・カリビアン・インターナショナル)の客室タイプを例に挙げてみました。
グランドスイート
35.9u + 11.7u |
スーペリアバルコニー
16.4u〜17.5u + 6.3u〜6.8u |
スタンダード海側
14.1u |
スタンダード内側
14.1u |
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バスタブ付きのシャワールームが
あるのも日本人には好評
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窓を開ければ、潮風が客室に吹き
込んできて気持ちが良い
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窓が付き、陽光が入る。窓は開閉
不可なので、潮風にあたりたい時
は屋外デッキへ |
窓はないが、壁面に鏡がしつらえ
れており、実際より広く感じられる
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船酔い攻略法
あら不思議、これで揺れともうまくいく
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船は揺れて当然 |
クルーズ未経験であれば、必ずと言っていいほど出てくる質問が船酔いについてです。「船は揺れませんか?」と聞かれたら、「NO」とと返すのは得策ではありません。客船とはそもそも、海上に浮かんでいる物体ですから、微動は常にしますし、天候や海の状態によっては揺れても仕方がないのです。操舵室では日夜、揺れを最小限に抑えるよう針路や航海速力をコントロールしています。乗客に心地よいクルーズライフを楽しんでもらうために見えない工夫を尽くしているのです。また、運航プランそののものが、エリアごとのベストシーズンを考慮して決定されていることを忘れてはなりません。
例えば、地中海クルーズは4〜11月に設定し、季節風(ミストラル)の吹く冬季は別方面に就航させている船会社が大多数。カリブ海も、ハリケーンの季節には周遊する客船がぐっと減ります。
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大きな船ほど揺れない |
船酔い防止の説明の際に、フィン・スタビライザーという単語を耳ににした人もいると思います。これは、船の針路に対して横からの波による横揺れに極めて有効です。船の両サイドから翼のようなフィンを張り出して、安定を保つ仕組みになっています。
一方、船の針路に対して向かい若しくは後ろからくる波は、縦揺れを起こします。エレベーターで上下するような感じで、横揺れよりも船酔いする人が多くなる厄介ものです。どうしたら、縦揺れとうまく付き合えるのでしょうか。答は「より大きな客船に乗ること」。縦揺れは、波と波の間、すり鉢状の空間に船体がおさまってしまうことで揺さぶられる現象なので、波と波の間隔より長い船であれば揺れはかなり軽減されます。
もう一つ、覚えておくと必ず役に立つことがあります。それは、船にも当然ながら重心がある、ということ。縦横を問わず、揺れは重心から離れるほど増幅していくので、船酔いを感じたら船の重心となる中後部の下層デッキに移動すると良いでしょう。客室で休養を取るのであれば、船の進行方向に対して平行に横たわった方が、身体が感じる揺れを最小限にとどめられるため、楽になります。
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後部・下部デッキ |
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船の中・後部 |
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小型客船 |
エンジンの振動や騒音などが若干気に
なることも
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○ |
縦揺れの場合に、船内で一番揺れの
少ない場所
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○ |
眺めは良いが船内で最も揺れる場所
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言葉の“壁”を崩す
英語力によって、ツアーを選ぼう
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英語力0(ゼロ)→添乗員同行プラン |
まったくもって、英語が話せない、読めない、という方には旅行会社のパッケージツアーをお勧めします。「船に乗ってしまえば、何とかなる」とも言えるのですが、日本から乗船地までの移動や、乗船チェック・インなどはやはり語学力がないと困難な場面もあるからです。寄港地での観光も、言葉が分からないとの自由に楽しむことは難しいでしょう。
旅行会社のパッケージツアーであれば添乗員(ツアーコーディネーター)が同行して、海外旅行のさまざまなシーンズンで各種手続きを代行ないしサポートしてくれます。クルーズの場合は、船内新聞や食事メニューの日本語訳を用意、場合によっては各寄港地で日本語ガイドとして案内してくれます。
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日本人コーディネーターとは? |
英語は初心者レベルであればわかる、という方はクルーズをどう選んだら良いのでしょうか。乗船地まで行く自信はある、ただ、何かのときのために日本語が通じる人がいてくれると心強い、といったケースを例に挙げましょう。
その場合は、日本人コーディネーターが乗船している客船を選べば安心です。彼らは、日本人を対象に、乗下船の説明会を開いたり、食事メニューや船内新聞を翻訳します。また、必要に応じて船内生活や寄港地観光の相談、医務室での通訳などに対応。洋治がある時はレセプションに行って「ジャパニーズ・コーディネーター、プリーズ」と言えば大丈夫です。
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寄港地観光は、旅行前に予約 |
もう一例、ケースを挙げるとしたら、英語は初心者レベルだけれども、乗りたい船には日本人コーディネーターが乗船していない場合。こういうときは、船会社の販売総代理店を通して、あらかじめできる各種予約を済ませてしまいましょう。
寄港地ツアーは、日本語訳のリストや申し込み用紙を用意しているケースがほとんどです。また、レストランやエステなどの予約が必要なサービスを利用する予定なら、乗船後どこへ行って予約をするのか、いくらかかるのかなどを確認しておけば気が楽になります。
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グルメの愉しみ
毎日の食事には変化をつけて
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1日7食って本当? |
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クルーズは移動のために時間を取られないので、早朝から深夜までの時間をフル活用できる旅です。となると、朝・昼・夕・の食事は時間に追われることなくゆっくり楽しめます。さらに3食以外の時間にも、ちょっとした軽食をつまみながらおしゃべりをしたり、テーブルを囲んで過ごす時間は一般的な陸路の旅よりはるかに増えます。クルーズには1日7食ある、と言うと驚く方が多いようですが、これは本当です。朝6時のコーヒータイム、朝食、昼食、アフタヌーンティー、夕食、夜食、ミッドナイトビュッフェ。最近は24時間オープンのカフェやビュッフェもあり、かなり自由で充実の食環境がクルーズ代金に含まれています。
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高級な船ほどおいしい |
食事の時間を楽しんでもらうために、船会社は各社、工夫を凝らしています。メイン・ダイニングは、どの船でも、“食の中心”。ここで振る舞われる食事が、その船の評価を決めるといっても過言ではありません。一般的に、ラグジュアリー客船になればなるほど、食事のレベルが高くなっていきます。とうのも、クルーズ代金が高い分、上質の素材を仕入れたり、世界の有名シェフやレストランにメニューを監修してもらうことも可能だからです。また、高級な小型客船は乗客定員が少ないので、乗客の一皿ひと皿に手間ひまをかけることもできます。
では、
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世界的に人気の日本食 |
「海外旅行なのだから、旅の間はその国の食習慣に従って」というポリシーをよく耳にするでしょう。とは言え、やや長めの旅であったり、観光で疲れを感じたときは、日本人のカラダはやっぱり米や醤油を使った日本食を欲します。
幸いなことに、たいていの客船で、ヘルシーメニューとして「スシ」があります。専用の寿司レストランがあったり、アジア料理レストランにスシメニューがあったり……ビュッフェ式レストランにスシコーナーを設置する船も増えてきました。これなら、すぐに和食が恋しくなる人も心強いでしょう。
もうひとつ、知っておきたいのが、メイン・ダイニングにヘルシーメニューがあること。客船によっては、ベジタリアン用としてメニューに載っている場合もあります。フルコース料理でも、カロリーやコレステロールを抑え気味にしているため、体に優しく、健康管理に一役買ってくれます。
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リバティー・オブ・ザ・シーズ(ロイヤル・カリビアン・インターナショナル)の施設タイプを例に挙げてみました。
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雰囲気と美味を愉しむ
スペシャリティー・レストラン |
気ままに、カジュアル
ビュッフェ |
客船を象徴する華やぎ空間へ
メイン・ダイニング |
予約制かつ少人数制。きめ細やかなサービスと、ワンランク上の味わいを求めて、また、クルーズ中のアクセントとして利用したい。テーブルチャージがかかるが、陸路の一般的なレストランに入ることを思えば値ごろ感がある。
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多くの客船には、セルフサービスのビュッフェがあり、朝食や昼食時はメイン・ダイニングを利用する乗客とビュッフェを利用する乗客は2分する。利点は好きなものを好きな量だけとれること。また、コース料理のように長い時間かからないので、興味のある船内イベントが続く日に活用しても良い。
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客船の中で最も華やぐスッポト。大型客船では2層、3層を貫く造りとなっており、圧巻。メインダイニングのメニューは一定の品から好きなものをオーダー。「前菜とメインだけ」のように飛ばして頼んでも、気になる前菜を欲張って2種類オーダーしても大丈夫。日によっては、シェフたちがそろって登場して乗客に感謝の意を伝えたり、ウエイターたちがダンスや歌などで盛り上げる演出も。 |
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コース料理のマナー
基本だけ覚えて、あとはリラックス!
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2回制は、どちらを選ぶ? |
クルーズならではの言葉で「ファースト・シーティング(またはメイン・シーティング)と「セカンド・シーティング」という、食事(主に夕食)に関するシステムがあります。乗客の人数を2分することにより、温かい料理を温かいうちにサーブしてもらえるというのが一番がメリットです。ファースト・シーティング(1回目)は18時頃、セカンド・シーティング(2回目)は20時半前後で、乗客はいずれかを選択できます。
早寝早起きさんが多い日本人は、ファースト・シーティングを好む傾向にあります。夕食後、早めにショーやカジノに繰り出すことができるので、早寝タイプには合理的。一方、欧米人が好むのはセカンド・シーティングなら、寄港地観光をめいっぱい楽しんだ日でも、船に戻った後に時間的余裕ができます。これなら、フォーマルやインフォーマルの日にも、シャワーを浴びてドレスアップをじっくりできます。
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スマートな振る舞い |
メイン・ダイニングでは、洋食のフルコースが振る舞われるます。クルーズ未経験の方には、映画で見た社交界のようなイメージがあるようで、「マナー教室にでも通っておくべき?」との不安を抱えることも。そんなに難しく考える必要はありません。ダイニング・ルームでのスマートなふるまいの基本を3つ、紹介しましょう。@着席は、椅子の左から入って、左から出る。ハンドバックなどの荷物は座っている椅子の左側に、テーブルの上には何も置かないのがルール。A料理はメインから先に決めると選びやすい。前菜はメインに合わせて選ぶと良い。スープやデザートはボリュームを調整しながら頼みましょう。B丸テーブルの場合、料理は全員にサーブされてから食べ始める。食べるスピードが、1人だけ速かったり遅かったりしないように気遣いを。
なお、標準的なコース料理の順番は、前菜(1・2種類)→スープ→メイン料理→デザート→コーヒーです。
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必要以上に力まない |
クルーズに限らず、洋食のフルコースとなると、しばしば、フォークやナイフの使い方で頭を悩ます方がいます。ずらりと並んでいると、どれをどの料理に使うのか分からなくなるのも仕方ありません。下図で、大まかな役割と配置を覚えておきましょう。
あとはリラックス!フルコースといっても、フォークとナイフの使い方にはイギリス式とフランス式をはじめ諸スタイルがあるので、スプーンをどうすくか、食べ終わったときに、そろえたフォークをどの向きに置くか……などに絶対!というルールはありません。
大切なのは、テーブルを一緒にした乗客と楽しい時間を過ごすこと。クルーズは、乗客同士でコミュニケーションできる時間が多い旅です。どんなシーンもリラックスして楽しみましょう。
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