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第229号(令和2年11月30日発行)

 「目次」件名をクリックすると、それぞれの記事に移動します。

 ○アドベンチャートラベル北海道ミーティングを開催
 ○厚岸町の小中学生を対象とした造船所見学会
 ○編集後記


アドベンチャートラベル北海道ミーティングを開催

 観光部 観光企画課


 北海道運輸局では、自然のなかでのアクティビティや異文化体験を通じて自分の内面が変わっていくような旅のスタイル「アドベンチャートラベル(AT)」を、国内外世界中の誰もが楽しめる北海道にふさわしい新たな旅のスタイルとして定着させるために推進しています。 2021年に北海道開催が内定しているAdventure Travel World Summit に向けて、関係者間の連携強化、実践的な知識習得、機運の醸成を図ることを目的とし、アドベンチャートラベル北海道ミーティング(ATHM)を11月11〜12日の日程で開催しました。
 当日は、新型コロナウィルス感染拡大傾向の中での開催となりましたが、政府方針及び関係業界のガイドラインに則り、来場者への事前周知、会場では取り得る限りの感染拡大防止対策を実施し開催いたしました。

ATHMプログラム
11月11日 エクスカーションコース
ウポポイ(民族共生象徴空間)&登別地獄谷ウォーキング
余市サイクリング&地域住民との交流
洞爺湖有珠山ジオパークガイドウォーキングツアー
アイヌとゆく歴史散策〜旭川日帰りガイド付き先住住民ツアー
11月12日 セミナー&ネットワーキングイベント
10:30 アドベンチャートラベル討論会
登壇者:北海道アドベンチャートラベル協議会会長 荒井一洋氏、英語自然ガイド 馬上千恵氏、鶴雅リゾート(株)取締役アドベンチャー事業部部長 高田茂氏、(一社)黒松内観光協会事務局長 本間崇文氏
13:05 基調講演「Sustainable Adventure Travel in Jordan」
講師:Lina Annab閣下  駐日ヨルダン・ハシェミット王国大使
14:00 セミナー「Ayes on HOKKAIDO」
講師:Aaron Jamieson氏  ニセコ在住プロカメラマン
14:00 セミナー「ガイド実践英会話」
講師:吉川 彩香氏  Adventure Hokkaido合同会社代表
15:00 セミナー「スルーガイドの役割について」
講師:芹澤 健一氏  アルパインツアーサービス(株)代表取締役社長
15:00 セミナー「ガイド事業の法的視点」
講師:今野 佑一カ氏  ユナイテッド・コモンズ法律事務所所属弁護士
16:00 クロージングスピーチ「SDGsと観光」
講師:荒井 一洋氏  北海道アドベンチャートラベル協議会会長

西山山麓火口群 階段状になった道路

 1日目は全4コースで日帰りAT体験(エクスカーション)を実施し、各コースのストーリーである、「北海道の先住民族であるアイヌ民族の文化」(白老登別)、「果樹の街の豊かな暮らしぶり」(余市)、「変動する大地(火山)との共生」(洞爺湖)、「カムイと共に生きる上川アイヌ」(旭川)を40名の参加者が体験しました。
 当課職員が参加した洞爺湖コースでは、2000年の火山活動によって地形が変化したエリアを実際に歩き、有珠山の基礎知識、火山がもたらす洞爺湖の景色や温泉等の恩恵及び火山との共生の難しさを学ぶことができました。


 2日目は、札幌コンベンションセンターにおいて、討論会及びセミナーを行いました。 午前中のアドベンチャートラベル討論会では、実際に北海道内でガイドとして活躍されている4名の方々にご登壇いただき、それぞれのATへの関わり方や、これから北海道の関係者がATに取り組むべき重要性などについて討論していただきました。

アドベンチャートラベル討論会の様子 アドベンチャートラベル北海道ミーティング
加藤局長あいさつ

講演するアンナーブ閣下


 午後からは、計6本のセミナーを開催しました。はじめに基調講演として、「Sustainable Adventure Travel in Jordan」と題して、駐日ヨルダン・ハシェミット王国大使リーナ・アンナーブ閣下より「ヨルダントレイル」の概要、実現するまでの計画、経済的な変化及び多方面からの評価等に触れながら、動画もまじえてご講演いただきました。 「ヨルダントレイル」を実現するまでの苦労を乗り越えた大使の情熱に、参加者全員が感銘を受けていました。


 このほかには、どのようなPR写真が世界の旅行者の目に留まるのか、現場でつかえる英会話術、旅程すべてに同行し臨機応変に行程を調整するスルーガイドの役割、アクティビティ提供者が法的視点で準備しておくべきこと、Adventure Travel World Summit 2021を契機にした持続可能な観光の実現、について各講師の方々に実体験を交えてレクチャーして頂きました。
 2日目は合計104名の方にご参加いただきましたが、北海道内で新型コロナウイルスの感染が拡大傾向であったことから、主催者としてできる限りの感染対策を講じたうえでの開催となりました。会場まで足を運んで頂きました参加者の皆様及び関係者の皆様に、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
 参加された方から「学びも多く刺激的で有意義なイベントでした」とのお声もいただいており、開催に踏み切って良かったと感じています。今後もAT推進に力を尽くしていきますので、皆様の御協力をお願いいたします。

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厚岸町の小中学生を対象とした造船所見学会

 釧路運輸支局


 北海道運輸局釧路運輸支局と北海道海事産業人材確保・育成推進協議会は、北海道海事広報協会と北海道小型船舶工業会の協力により、 11月4日と5日にかけて、厚岸町立太田小学校5・6年生3人及び厚岸中学校2年生27人を対象に、「わが町厚岸と造船とのつながりに気づき、地域への理解を深める」ことをテーマとした造船所見学会を開催しました。
 見学した造船所は、地元厚岸町で波浪衝撃緩和装置や格納式スラスター装置などの特許技術を駆使した環境にやさしいアルミニウム製の船を建造している運上船舶工業有限会社
 厚岸町は、牡蠣の養殖をはじめとする漁業や、水産加工業などの海事産業が盛んな地で、歴史的にも海上交易の拠点になるなど海とのかかわりが強く、地元の子供達に海事産業について興味を持ってもらい、将来的に海事産業に携わる仕事に就いてほしいとの思いから海事・海洋教育の取り組みとして、今回の開催に至ったものです。

西村船舶産業振興官による講義

 生徒たちは、マスクの着用やソーシャルディスタンスなどの新型コロナウイルス感染症予防対策のもと、厚岸と海とのかかわりや海運の大切さについて北海道運輸局西村船舶産業振興官の講義を受けたのち、運上船舶工業社長の解説によりアルミニウム船の建造技術について学び、全天候型の建造工場や原図場などの構内施設を見学しました。
 生徒たちは、建造中のアルミニウム製漁船を見ながら「浮かんでいる船を見るよりもずっと大きく感じる」、「すごい」などの感想を述べていました。

運上船舶工業の構内施設の見学

 このたびの見学会の開催にあたりご協力いただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

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編集後記

 総務部 広報対策官
                   

    ☆北海道では11月7日から新型コロナウイルス感染症の道独自の警戒ステージを3に引き上げ、マスクの着用など感染リスクを回避する行動の更なる徹底や札幌市内滞在中の方について感染リスクを回避できない場合に不要不急の外出を控えていただくなど、集中対策が行われています。
    また、11月20日及び11月25日の新型コロナウイルス感染症対策分科会からの提言等を踏まえて11月24日より札幌市又は大阪市を目的地とする旅行について、GoToトラベル事業の適用が一時停止されるとともに、27日からは札幌市又は大阪市に居住する方のGoToトラベル事業を利用した旅行を控えていただくようお願いしております。
    ☆北海道運輸局では、特別相談窓口を設置して観光事業者及び交通事業者の皆様からの情報提供や相談をお受けしておりますので、ご利用いただければ幸いに存じます。

◎新型コロナウイルス感染症に関する北海道運輸局相談窓口について
◇観光関係 観光部観光企画課 011-290-2700
◇自動車関係
 <乗合・貸切バス事業者> 自動車交通部旅客第一課 011-290-2741
 <タクシー・ハイヤー事業者> 自動車交通部旅客第二課 011-290-2742
 <トラック事業者> 自動車交通部貨物課 011-290-2743
◇海事関係
 <旅客船事業者> 海事振興部旅客・船舶産業課 011-290-1011
 <内航海運業者> 海事振興部貨物・港運課 011-290-1013
 <造船業及び舶用工業事業者> 海事振興部旅客・船舶産業課 011-290-1012
 <港湾運送事業者> 海事振興部貨物・港運課 011-290-1013