写真提供 関東地方整備局
日本は周囲を海に囲まれており、海外との貨物の輸出入のほぼ全てを船舶で行っています。また国内間での貨物の輸送も約40%が船舶によるものであり、海運は人々の暮らしを広く支えています。ここでは海運に携わる多くの職業の中から、船員・港湾運送・造船について、実際にどのような業務を行っているかをご案内します。
船内での仕事は海上の見張り等を行う航海士と、エンジンの保守等を行う機関士に分けられます。中学卒業後もしくは高校卒業後に船員養成施設で教育を受けた後に船員となるケースが大半を占めます。 船の上で3か月で働き、その後1か月の休暇を陸上を過ごすサイクルが一般的です。 |
写真提供 関東沿海海運組合 |
航海士は、航海中、交代で24時間各々が決められた時間に甲板部員と一緒に航海当直(見張りや操船など)の業務を行います。現場での指揮命令は航海士が行い、荷物の積み下ろしの確認や貨物の管理、船の整備など幅広く担当する重要な役目を担います。 | 写真提供 内航総連 |
機関士は、船のエンジンや発電機、ボイラーなどを管理し、各種計測装置のデータを確認しながら機器の状態を定期的にチェックし、常に良好な運転状況を維持できるようにしています。また航海中だけでなく、港に停泊している時も点検・整備を行い次の航海に備えます。 | 写真提供 内航総連 |
日本は海に囲まれた国であり、私たちの生活は海・船・港でつながっています。 港は海上運送と陸上運送の接点となる重要なインフラであり、港湾運送事業者は、船の種類、貨物の種類に応じて、様々な大型荷役機械を使って、船から貨物を積み卸しています。 |
写真提供 関東地方整備局 |
造船業は、四面を海に囲まれた我が国にとって必要不可欠な海上輸送に使用する船舶を安定的に供給しています。 1隻の船を建造するためには、鉄工、木工、機関工事、電気工事などあらゆる技術が必要となる裾野の広い産業です。 関東地方の沿岸地域はもとより、国内には多くの造船所が存在しています。 |
写真提供 株式会社横浜工作所 |
我が国で建造された船舶は、省エネ等の性能や品質の面で顧客(船主)から高く評価されています。こうした高性能・高品質の船づくりを支えているのは、高度な専門技能を身につけた現場で溶接・鉄の加工・塗装などを行う造船技術者です。 | 写真提供 株式会社横浜工作所 |
関東運輸局では海運に携わる職業について広く知ってもらうため、様々な取り組みを行っています。