【資料7】タイトル その他報告 資料 表紙 関西国際空港第1ターミナルビルリノベーションバリアフリー検討会ご報告 2025.7.11 KANSAI AIRPORTS 1ページ これまでの検討会の振り返り T1リノベーション工事 2021年~2025年の約4年間、リノベーション工事フェーズ1~フェーズ3に渡り実施 フェーズ1 2021年4月~2022年10月 新国内線エリアオープン 2022年10月 フェーズ2 2022年11月~2023年12月 新国際線エリアオープン 2023年12月  フェーズ3 2023年12月~2025年3月 リノベーショングランドオープン(主要機能完成) 2025年3月 万博 2025年4月~  バリアフリー検討会 検討会 計8回開催 当初は3回で終了を予定 第1回検討会 2021年3月 第2回検討会 2021年3月 第3回検討会 2021年4月 第4回検討会・進捗報告・今後の進め方 2021年6月 第5回検討会・対応方針報告 2021年12月 第6回検討会 2022年12月  第7回検討会 2024年1月 第8回検討会(終了)2025年1月 フォローアップ会 フォローアップ会 計14回開催  現地視察 見学会 計5回開催 現地視察 2021年3月 現地見学 2022年9月 現地見学 2023年11月 現地見学 2024年8月 現地見学 2025年1月 トイレ モックアップ2021年4月 フォローアップ会 2021年7月9日、7月26日 サイン フォローアップ会 2021年8月16日、9月3日 エレベーター エスカレーター フォローアップ会  2021年7月19日、8月23日 EVフォローアップ2022年3月 保安検査場 フォローアップ会  2021年7月16日、8月20日 カームダウン クールダウン フォローアップ会  2021年7月12日,8月6日 搭乗ゲート 車椅子対応 対応検討・航空会社調整 2021年3月~2021年11月 対応の具体化 2021年11月~2022年10月 LGBTQ+ LGBTQ+フォローアップ 2024年3月 LGBTQ+フォローアップ 2024年6月 ご意見の工事への反映 対応検討 2021年3月~2021年12月 リノベーション工事への反映(随時)2021年3月~2025年3月 2ページ 回を重ねる中で工夫も重ねてきました 写真 対面会議 写真 オンラインを併用 写真 トイレモックアップ バリアフリートイレの扉開錠ボタン位置を確認 写真 フォローアップ会 カームダウンクールダウン 話やすい雰囲気づくり 丸テーブルでお話 写真 フォローアップ会 カームダウンクールダウン 話やすい雰囲気づくり アロマを焚いてお茶を飲みながら 写真 エレベーターモックアップ かごサイズの確認 車椅子4台入った 写真 エレベーターモックアップ かご内の操作ボタン位置の確認 ・通訳介さず直接お話しがしたい! →毎回1つは新しい手話披露を目標に ・頂いたご意見にどうして対応できないのか、「できません」だけではなく「できない理由」をご説明  →代替案を一緒にご検討頂いたことも 3ページ エレベーター緊急通報システム~ご意見への対応が難しい中、なにかできる事はないか検討の結果編み出した~ エレベーターに緊急時の音声通話装置だけではなく、緊急時対応モニターがほしい ↓ • 全エレベーター約100台に導入すると5億円超のコストがかかる、  全エレベーター約100台はそれぞれメーカーが異なり、エレベーターメーカーにより様々な仕様が混在 • 過去実績からEV内閉じ込めが発生する頻度は年1回程度 ↓ 難しい… ↓ 意見交換を重ねる • モニターがある事が重要なのではなく、緊急時に聴覚障害者が使用できる連絡手段が必要 ↓ 何とかできないか • 緊急時にチャットで連絡できるシステムを構築! →対話を重ねる事で必要なものは何なのかを導き出した 4ページ エレベーター扉幅の検討~車椅子使用者と視覚障害者の意見交換により導き出された~ • 車椅子使用者 エレベーターへの乗り降りがしやすい様、エレベーター扉はエレベーターカゴ端まで開くように動線を広く取ってほしい(写真) • 視覚障害者 エレベーターカゴ内で、扉の横に操作ボタンがあるものと考え、操作ボタンを探す エレベーター扉をエレベーターカゴ端まで開くようにすると、扉の横に操作ボタンを付ける事ができない(写真) ↓ 意見交換 • 扉の右側には操作ボタンを設け、扉の左側はエレベーターカゴ端まで扉が開くように(写真) →障害当事者間の意見交換も大切 5ページ トイレピクトサインの改善~継続してご意見を伺いながらより良いものに~ フェーズ1 男性ピクトと車いすピクトが同色(=施設サイン色)のため、車いすが男性用に見える(写真) フェーズ2 女性ピクト赤、男性ピクト青、車いすピクト緑(=施設サイン色)に改善(写真) 色で男女を分ける事は仕方ないとしても、男女ピクトではなく、ライン等で色を表現する方が良い フェーズ3 ①通路上の天吊りサイン 施設サイン色(航空系=黄、機能系=緑、盤面=こげ茶) ②トイレ近くの壁面サイン全てのピクトは施設サイン色(機能系=緑) ③トイレ入口サインピクト全て白色 →拡大 ピクト全て白色 車いすピクト上の男女ピクトサイズUP オールジェンダー表記追加 6ページ 得られた気づきと成果 • 移動円滑化基準や、各種ガイドラインに記載される事項以外に、どんな事が障害当事者のハードルとなっているのか気づきがありました。 • 継続して取り組む中での対話により、ちょっと工夫すれば解決できる・実現できる事があると発見し、今回のリノベーション工事で実現できた事が検討会に取り組んで得られた成果だと感じています。 ✓求められる機能の本質の追究 (例:EVにモニターの追加 → QR貼付・チャット機能) ✓障害当事者間の意見交換 (例:EV扉幅、袖の有無の議論) ✓PDCAの実現 (例:トイレサインなどの繰り返しの見直し) • 一方で、例えば大型水圧式EVの開発など民間の一企業だけでの対応は難しいご意見もありました。引き続き分科会の課題としていただければと思います。 長期間に渡りご協力を頂きましてありがとうございました。 以上