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地域の魅力紹介★真の「神戸ブランド」とは印刷用ページ

時期 −
エリア 神戸市
 「神戸ブランド」というと、神戸牛、神戸ワイン、ミネラルウォーター、スイーツ等々、多種多様にあります。最近では「神戸○○」という名で神戸名物のように販売されているものの、地元民からすれば「・・・いつの間に?」といったものもあります。
そしてこれらのものは、言ってみれば「外向けの名物」である事が多く、神戸に住んでいるからといって各家庭に常備されるほど生活に根付いているとは限りません。どこの地域にもよくあることだと思いますが。

 私自身、神戸で生まれ育ったわけではありませんので、自分の子どもがこの神戸の地で成長していくに伴い、正真正銘の「神戸ブランド」の存在に気づかされることがこれまでいくつかありました。
 たとえば「神戸ノート」がそうでした。
 神戸市内の小学生のほとんどの子は、入学してから6年間、各種の「神戸ノート」を使い続けます。国語帳、算数帳、理科の記録、社会科、生活ノート、百字練習帳、連絡帳、自由帳。これらは学年によって少しずつ罫線のバリエーションが変えてあります。表紙はレトロな2トーンの風景写真などで、それぞれが神戸にまつわるものになっているのです。インターネットで調べてみると、どうやらこのノートは戦後の物資不足の頃に「子ども達にはちゃんとしたノートを揃えてあげたい」という神戸市当局の意向があり誕生した・・・という情報を見つけました。

 これが神戸市の小学生(現役もOBも)には定番中の定番で、そうでなかった人間が神戸に住んでみて初めて、小学生のほぼ全員が使っていること、新学期前にはスーパーのワゴンで各種山積みに販売され、種類によっては売り切れてしまうという現象などをまのあたりにして驚かされるのです。もちろん近隣の市で売っているところは見かけません。
 そして何より、先生方が「神戸ノートでないとダメです」とおっしゃったわけではなく、「○年生の国語帳と、○年生の算数ノートと・・・をご用意ください。」と学用品準備リストが配布されるだけなのに、何故かほとんどの家庭で、小学校卒業まで「神戸ノート」のお世話になるのです。この利用率の高さが、さながら魔法にかかったようです。

 もう一つの定番・・・といっても、こちらは、同じ神戸市内でも学校によって違いますが、一部の学校では入学と同時に、「神戸体操」というものを授業で教えるのです。

 私はまず、神戸ブランドの「体操」があるとは全く知りませんでした。
次に、“伝統的”にずっと継承している中学校・高校があるかと思えば、神戸市内の学校なのに「何それ?」というところもあるのです。

 “伝統的”の方の学校の例では、入学後、本格的な授業が始まったばかりの頃、体育の授業で真っ先に習うのだそうです。「神戸体操」という両面印刷のプリントも配られています
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これが「神戸体操」です。
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 その内容をよく見ると、具体的にどのような動作をするのかわかりにくいところや、やってみるとけっこうキツかったり覚えにくい動作や、またところどころで、男子と女子では動作が違ったりするのです。少し前に「ラジオ体操第4」という動画が話題を呼びましたが、あれほどではないものの、なかなか斬新(?)に思います。

 こちらもインターネットで調べてみると、神戸新聞で特集された記事がありました。それによると、これには70年以上の歴史があることや、『ラジオ体操を3〜4回連続でやったのと同じ運動量』といわれていること、本当は『小学校低・中・高学年向けと、中学、高校の男女別の計7種類』あることなどがわかりました。
 実際に教わった現役中学生曰く、「初めて見たとき、覚えるの大変そう、めんどくさいと思った。」「全部いっぺんには覚えられないから、4種類ずつ覚えていく。」「初めの時、先生が『神戸体操は、○○○〜(※某探偵番組)でも出たことがある』と言ったから、ちょっと興味を持った。」「体育の時は号令だけでやるけど、本番(?)では音楽に合わせてやるねん。」「男子と女子と動きが違うとき、女子ちょっとジャマ;」とのこと。さらに、「なんかちょっと恥ずかしいポーズのところとかあるねん。」というので、さっそく見せてもらいました。
神戸体操(その1)
神戸体操(その2)
神戸体操(その3)
神戸体操(その4)
                           ジャンプしちゃってます。
 彼らからは、「ラジオ体操とかやるとき、ちょっとダラダラするけど、神戸体操のときは何となくみんなの中でビミョーに真剣な雰囲気になる・・・ような気がする。」「いまはちょっとだけ、神戸体操が大切な気もする。」という言葉も聞くことができました。

 前述の特集記事によると、「体力的にキツイうえ、体育の授業が減ってきて生徒全員に覚えさせる時間的な余裕が減った」という理由などにより、授業に取り入れている学校の方が少数派のようです。

 でもこれこそ、完全に神戸オリジナルの無形の財産です。しかも一部の神戸市民しか知らないということが、優越感に浸れるではないですか。これからも引き継がれていることを願っています。(投稿職員 Tさん)

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