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★地域の魅力紹介★天空の白鷺印刷用ページ

時期:平成23年4月
エリア:姫路城(姫路市)


 3月末にオープンした姫路城大天守の修理見学施設「天空の白鷺」。どうしても宮崎駿作品の中の名作“天空の城ラピュタ”を思い出してしまう私としては、はやる心を抑えられず、さっそく4月16日の土曜日にカミさんを誘い出して行ってきました。
桜の向こうに天空の白鷺が
城内満開の桜の向こうに見えるのが「天空の白鷺
 姫路城について一般的に知られていることと言えば、@国宝であり世界文化遺産である、A別名白鷺城と言われている、B時代劇でよく使われている、C戦争による空襲の中でも被災せず現在にほぼ当時の姿を残しているくらいでしょうか。たまたまスポーツ紙を見ていたら、「好きな城」ランキングで姫路城はアンケート総数2285票中492票を集め1位となっていて、2位の松本城が225票でしたから、あらためて高い人気なんだなと思いました。
 この姫路城の象徴とも言える大天守が、今はすっぽり覆われてしまって2014年度までその姿を見ることができないのは残念ですが、ものは考えようでアントニオ・ガウディの作品でサグラダ・ファミリアは今なお建設工事中です。にもかかわらず世界各国から多くの人を集めているわけですから、世界文化遺産を工事しているところは他にそうないでしょうから、わざわざスペイン・バルセロナまで行かなくても、日本で見られると思えばなんだかスゴイと思いません?
 JRなら新快速、山陽電車なら特急、マイカーなら第2神明と姫路バイパスを使えば日帰りができ、しかも料金はたったの大人600円(入城見学料400円+施設見学料200円)。お子様連れには動物園、大人だったら歴史博物館や美術館に好古園もすぐそばにあるので、これはぜひ行くべきでしょう。
ガラス越しに大天守の大屋根が
屋根瓦と目地漆喰がつくる絶妙なラインに感動
 さて、その修理見学施設ですが、修理の様子について誤解していると「なーんだ」となります。姫路城は昭和の大修理で一度解体復元していますが、今回の修理は解体復元ではありません。パンフレットには「施設は大天守の大屋根及び最上層を外側から間近にご覧いただけます。漆喰壁の塗り替えや屋根瓦の葺き直しは姫路城が完成した400年前から現在まで変わらぬ匠の技で、伝統的な工法による修理によって受け継がれてきた城郭建築の醍醐味をご体感ください」と書いています。要するに、漆喰壁の塗り直しや屋根瓦の葺き直し、それと耐震性向上のため柱や床に最小限の補強をするだけですから、はっきり言って見た目には地味です。
さらに修理の様子が必ずガラス越しに見える面でやっているとは限りません。私が訪れたときも、側面で職人が作業をしていましたが、何をやっているのかさっぱり分かりませんでした。これも今までと違った視線で世界遺産を見られる、その値打ちはサグラダ・ファミリア級と思えば、納得もできるというものです。
時代劇に使われていそう
          ここではみんなが足をとめ写真を撮っています
 もう一つ知っておいた方がよいことは、入場はインターネット予約に限るということです。現地で申し込みもできますが、整理券を渡され炎天下や雨風の中で列をつくって待つはめになりかねませんので。そうなるとせっかく長時間待って、さあ見学となったがガラス越しに職人はおらず、修理作業の様子はよく分からなかったでは、さすがに文句の一つも出るでしょう。この入場制限みたいな理由もエレベータが2基しかなく一度に10人しか乗れないためと思いますが、その分施設内ではゆったりと見学できるという良い面もありますので、入場はすーっと入れるインターネット予約をお勧めします。
画像
お城の茶店付近でのんびり暮らす黒猫たち
 結局、私たちは「天空の白鷺」で「天空の空ラピュタ」を感じることもできず、へえーと思う作業の様子も見られず若干の消化不良感を持ちながら施設を後にしましたが、そこは他に見学できる百軒廊下(西の丸長局)や天守閣内部(3階部分まで)、風に吹かれて桜吹雪を見せる見事な桜を満喫することで、帰途につきました。
 ぜひ、今度は屋根瓦を外して葺き直しをするという確実な情報を得て、再訪問したいなと思います。(投稿職員 塚さん)

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