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円教寺 摩尼殿
五色幕が掛けられた舞台造りの摩尼殿(まにでん)
時期:平成29年1月
エリア:姫路市

 毎年1月18日に、書写山円教寺摩尼殿で営まれる鬼追い会式「修正会(しゅしょうえ)」では、赤鬼と青鬼が、暗闇の中大きく足を踏みならす「鬼踊り」が行われます。今年も千年以上続く伝統の鬼踊りにより天下太平、五穀豊穣が祈られました。一般の参拝者は、外陣まで入れ、約200人が迫力の舞に見入り、無病息災を願いました。
 円教寺は、西の比叡山と呼ばれ、映画「ラスト・サムライ」やNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影(ロケ)地としても、有名です。同寺には、JR姫路駅前からバス、山麓でロープウェイに乗り継いで気軽に山上まで登ることができます。当日は、晴天に恵まれましたが、先週末に降った雪がまだ残っていました。
 修正会は、同寺にとって大きく特別の行事で、上りのロープウェイはほぼ満員で、乗務員から、ロープウェイの説明、修正会の「鬼」には角がないことや、同乗の小学生が多いのは、地元の小学校では、授業を2時間目までにして、下校の上、午後1時からの修正会に間に合うように配慮されているとの解説がありました。
餅と鬼の華
鏡餅と依代の「鬼の華」
 山上では、参拝客を迎えるため、道案内や円(圓)教寺の法被の方がおられ、茶店では「ちからもち」や汁物が用意されていました。雪かき、報道関係者等の誘導や「ちからもち」にCHIKARA MOCHI (rice cake syuffed with bean jam)の説明文が作成されるなど、同寺関係者の心配りされた準備に頭が下がりました。
 修正会が営まれる摩尼殿では、山裾の英賀西村から献進された米による3個の鏡餅、桜の花を表す「鬼の華」が飾られていました。 
 1時になり、法螺貝の音が聞こえ、20人程もおられる導師様、僧侶が入場され、法要が始まります。初夜座(そやざ)と呼ばれるこの法要の後、僧侶から修正会の説明と「鬼の箸」を配ることが説明されました。「鬼の箸」は、長さ37cm、径2.5cmの八角形の棒状で、「魔除けの箸」とも言われ、参拝者に撒かれますが、数に限りがあり子供達から「くださーい。」と声が飛んでいました。
いよいよ鬼踊りの後夜座(ごやざ)となり、摩尼殿は全ての扉を閉じ、ろうそくの明かりだけの暗闇になります。松明をもった赤鬼が入ってきました。鐘の音、鈴の音、大きく足を踏みならす音が堂内に響き渡ります。つづいて青鬼が入ってきたことが、踏みならす足音でわかりました。
時代劇に使われていそう
 赤鬼は槌を背負い松明をかざし鈴を鳴らして、青鬼は宝剣を握って、大地を踏みしめて音を立てて舞巡ります。
 同寺の鬼は、五穀豊穣をもたらし災いを福と転じさせる神としてお祀りされている護法童子のことで、「悪鬼(災厄)を追い春を呼ぶ神」とされています。赤鬼は毘沙門天、青鬼は不動明王の化身とされているため、角がありません。
 堂内には、NHK等のカメラが入っていて、撮影用の照明が点いた時には、松明の煙で真っ白な中に鬼が見え、消えれば闇に隠れます。音と臭いを伝えることができませんが、迫力の舞は1時間にわたり繰り広げられました。鬼が去り、お堂の扉が開かれ明かりが戻ると大きな拍手が送られました。
 途切れなく振られる鈴と大地を踏みしめる音で厄が祓われ、身も心も清められ、新たなパワーをいただいた思いがしました。
 なお、当日は、入山料はなく、摩尼殿の本尊「六臀如意輪観音」「四天王像」が開扉される年に一度の機会です。
円教寺 三之堂
三之堂(正面が大講堂、左が食堂、手前のひさしが常行堂)
姫路市街地とロープウェイ
姫路市街地とロープウェイ
おすすめスポット
○ロケ地を巡る(トム・クルーズ、渡辺謙のいた三之堂など)
○秀吉、官兵衛も見た姫路、播磨灘の眺望
○体験(写経、座禅)
○秋の紅葉(山上一帯が錦織なす紅葉に)
○「鬼の箸」をいただく(1月18日のみ)
○パワースポット(ロープウェイ山上駅〜白山権現の書写山全域)
○姫路駅〜書写ロープウェイ線のバス(神姫バス8番系統の運転手さんの職人技運転) 

(投稿職員 メタボオンライン)

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