鉄道部長 三木 孝志
令和8年 年頭の辞
あけましておめでとうございます。
令和8年の年頭にあたり、ごあいさつ申し上げます。
鉄軌道、索道事業者の皆様におかれましては、日頃から地域の皆様の通勤や通学など日常生活を支える交通手段として、また、観光振興や地域振興、活性化の観点からも重要な役割を担っていただいていることにつきまして、心から敬意を表し感謝申し上げます。
近年、豪雨や台風などの自然災害が頻発、激甚化し、毎年多数の鉄道施設に被害が発生しております。昨年も、豪雨により複数の線区が被災しました。被災した線区では、一刻も早く、また安全に復旧することを目指し、鉄軌道事業者の皆様をはじめ、関係する皆様のご尽力により、速やかに復旧することができました。
しかしながら、昨年8月に発生した豪雨により、JR九州肥薩線の表木山駅から日当山駅間において大規模な盛土崩壊が発生したことなどの影響により、現在も吉松駅から隼人駅間の列車の運行を見合わせている状況です。この区間につきましては、本年6月末の鉄道の運行再開を目指すと聞いているところであり、九州運輸局として、復旧に向けた必要な支援を行ってまいります。
また、令和2年7月豪雨により甚大な被害を受けたくま川鉄道では、令和8年度上半期中の全線運転再開をめざし、鋭意、復旧工事が進められています。同じく被災したJR九州肥薩線は、昨年3月に開催された「JR肥薩線検討会議」において、熊本県とJR九州との間で鉄道での復旧に関する最終合意がなされました。この最終合意をうけて、JR九州では昨年より、復旧工事に向けた測量や調査が進められ、令和8年度からは現地の工事が始まる予定と聞いています。九州運輸局では、今後も引き続き関係機関と連携しながら、復興に向けて「災害復旧事業費補助」等によりできる限りの支援を行ってまいります。
鉄軌道を取り巻く環境は、人口減少や少子高齢化、生活習慣の変化などによるご利用の減少、人件費や燃料費、資材の高騰など極めて厳しい状況にあります。九州管内では、国、自治体、事業者などの関係者において、ローカル鉄道のあり方や持続運行を確保するための協議を行っています。九州運輸局といたしましては、地域にお住まいの皆様や、沿線自治体、鉄道事業者など多様な関係者と連携、協働しながら、どのように地域の公共交通を守っていくかという観点にたって取り組んでまいります。
鉄軌道輸送の安全確保につきましては、運輸安全マネジメント評価の実施により事業者の安全管理体制の向上を促進するとともに、施設、車両の保守管理や運転取り扱いに関する保安監査の実施により、更なる安全性向上に向けた指導を行ってまいります。併せて、管内の鉄軌道事業者を対象として「保安連絡会議」を開催し、運転事故の発生状況や安全運行に資する情報を提供するなど、安全運行の励行や事業者の安全意識の高揚を図ってまいります。そのほか、踏切道の安全対策、橋梁やトンネルなどの老朽化対策、鉄道施設のバリアフリー化などの課題につきましても、引き続き補助制度を活用するなど支援し、対策に取り組んでまいります。
鉄軌道、索道の最大の使命は輸送の安全確保です。各社局におかれましては、より一層の安全対策を講じ事故防止の推進に努めていただきますようお願いいたします。九州運輸局としましても、安全安心で快適な輸送サービスの実現に向け、皆様のご理解とご協力を得ながら様々な課題に取り組んでまいる所存です。
結びに、鉄軌道、索道事業の益々の発展と皆様のご健康、ご多幸を祈念いたしまして新年のあいさつといたします。
