【資料2】事業者団体等・自治体の取組 1ページ目 第2回移動等円滑化評価会議四国分科会 事業者・自治体等の取組 〇団体名  四国旅客鉄道株式会社(お客様サービス推進室) 取組事例  当社のバリアフリーに関するハード整備は、公共交通移動等円滑化基準に基づき 整備を行っています。これまでに様々な整備を実施していますが、 最近(過去3年程度)実施した主な取組事例は次のとおりです。  【駅設備】  ・頭端駅での「ホーム頭端部固定柵」の整備   (2017年度)高松駅、徳島駅  ・内方線点状ブロックの整備   (2018年度)高松駅、坂出駅、徳島駅、国分駅、鴨島駅、羽ノ浦駅   (2019年度)端岡駅、栗林駅、阿波川島駅  ・CPライン設置   (2017年度)国分駅、丸亀駅、佐古駅、徳島駅、琴平駅、高知駅、朝倉駅   (2018年度)坂出駅   (2019年度)新居浜駅、阿南駅  ・エレベーターの整備   (2017年度)新居浜駅、伊予西条駅  ・非常ボタン新設   (2017年度)坂出駅  【列車設備】  ・車椅子スペース等を装備した新型車両   (2017年度)2600系4両を導入   (2019年度〜2020年7月)2700系32両を導入  ・改造時に車椅子スペースを装備した車両   (2016年度〜2019年度)7200系38両  また、ソフト対策につきましては、お客様にスムーズに移動していただくため サービス介助士の資格取得をすすめており、2020年3月末時点で駅や乗務員区所 169名の社員がサービス介助士として在籍しています。  その他、障害のあるお客様対応についてまとめたマニュアル整備、対応方を 具体的に学ぶ研修を実施しています。 〇団体名  (一社)徳島県バス協会 取組事例  高齢者や障害のある方に対する接遇サービスの向上のため、徳島県バス協会としては初めて、 令和元年度に「バリアフリー教室」を開催し、徳島市内の事業者を中心に県内各事業者から 乗務員44名が参加しました。 (研修内容)  高齢者疑似体験  車椅子利用者のバス乗降時の介助方法  車椅子の車内での固定方法  障害者差別解消法について 【別添資料】 バス協会 (一社)徳島県バス協会の取組  一般社団法人徳島県バス協会(会長 金原克也)では、さらなる接客・接遇サービスの 向上に活かすため、協会としては初めて「バリアフリー教室」を開催し、徳島市内の事業者を 中心に、県内各事業者から乗務員が参加しました。(令和元年10月に3回開催し、44名が参加)  教室では、徳島県介護実習・普及センター講師の指導のもと、高齢者疑似体験を実施。 まず参加者は足や膝に重しを付けたり、見えにくくなるゴーグル等を着用して、 ノンステップバスとツーステップバスの両方に乗り込み、乗降のしやすさの違いを体験しました。 車内では、車内表示が見えるか、降車ボタンがスムーズに押せるか等、お年寄りがバス利用時に 感じる不自由さを体験しました。  また、車椅子利用者のバス乗降時の介助方法や、車内での固定方法について、 再度確認しました。四国運輸局からも障害者差別解消法の概要を説明すると共に、 実際の対応事例を紹介しました。  参加した乗務員からは、「すごく大変なことがわかった。高齢者には親切・ 丁寧な対応を心掛けたい。」、「周りの状況が分からず、あせってしまった。」と 言った感想がありました。 〇団体名  四国旅客船協会 取組事例  四国開発フェリー株式会社が西条市社会福祉協議会及びCIL星空を講師に招き、 車椅子についての座学・実技研修を実施しました。  当該事業者は、船舶のリプレイスの際に、障害者等が利用しやすいバリアフリー船を 導入したこと及び上記のようなソフト面の取組が評価され、バリアフリー対策に貢献が あった事業者として、昨年度に四国運輸局長表彰を受けました。 【別添資料】 旅客船協会  四国開発フェリー株式会社の取組  第1回目愛媛県西条市社会福祉協議会による出前講座   令和元年9月21日開催  車椅子について座学・実技  車椅子体験、介助方法確認等  第2回目 令和元年10月19日開催  13時 自己紹介 社会福祉協議会 正岡純子・松田晉治           CIL星空 宇竜二 他2名  ※CIL星空は松山市の障がい者の自立生活センターで、今回は社会福祉協議会が参画依頼。  13時10分 座学 公共交通機関への思い(体験談)        進行 社会福祉協議会 正岡純子        体験談等 CIL星空の皆さん  13時40分 船内へ移動開始         ターミナルから船内への乗船体験  船内移動完了後 船内の移動体験          通路、客室、トイレ等  14時半 船内からターミナルへの下船体験 第1回、第2回共に船員等約30名の参加 〇団体名  四国ハイタク協議会 取組事例  タクシー事業者は、職員に対し、移動等の円滑化を図るため必要な教育訓練を行うよう 努めることとなっており、四国のタクシー業界においても、各事業者において乗務員に 対する指導教育を行い、高齢者や障害者の方が円滑にタクシーを利用できるよう努めている ところです。  また、新たにタクシー乗務員に選任する場合には、新規講習を受講しなければならない こととなっています。  講習の科目は、法令・安全・接遇・地理の4科目ですが、このうち接遇の科目の中で、 バリアフリー対応という内容があり、@高齢者や障害者の特性と安全な運送、A介助を 必要とする高齢者や障害者などとの接し方、B車イスの取扱い方法、C介護者のいない 車椅子利用者のタクシーへの乗車・降車の方法についてテキスト及びDVDを用いて講習を 行っています。令和元年度の新規講習の修了者は、四国全体で366名となっています。  また、香川県では令和2年3月に「UDタクシー実車研修」を実施し、車椅子利用者の UDタクシーへの乗車方法等の研修を実施し、高齢者、認知症者、肢体不自由者、 視覚障がい者、聴覚・言語障がい者及び妊婦・子どもの接遇・介助の留意点等の研修を 実施し、7名の乗務員等が受講しました。 3ページ目 〇団体名  徳島県保健福祉部障がい福祉課 取組事例  障がいの有無に関わらず、誰もが暮らしやすい社会を形成するためには、 ハード面の充実だけでなく、ソフト面の充実を図ることが非常に重要であり、 徳島県では平成28年4月施行の「障がいのある人もない人も暮らしやすい 徳島づくり条例」や同じく平成28年4月施行の「障害者差別解消法」に基づき、 障がいのある方に対しての配慮が当然のようになされる社会となるよう、 平成30年度より「心のバリアフリー☆ステップアップ事業」に取り組んでいます。    まず、「心のバリアフリー☆アンバサダー養成事業」として、県職員をはじめ、 県民や企業向けに障がい者への対応やボランティアを実践出来るよう「障がい特性」や 「接客時における対応方法」等に関する研修会等を実施し、研修修了者が 日常生活において率先して「心のバリアフリー」の実施、活動を広める 「アンバサダー(大使)」の養成に取り組んでいます。  また、令和元年度は新たに「心のバリアフリーハンドブック」を作成し、 障がい特性や配慮などを示した冊子を作成し、県内の小中高等学校等に 配布を行いました。  次に、障がいのある人とない人が相互に理解し合い、積極的に支え合う 「心のバリアフリー」を実現するために、「ヘルプマーク」の配布も行っており、 県や各市町村窓口にてマークを必要とする方に配布を行っております。 「ヘルプマーク」の普及啓発については、  ・四国四県を横断して運行する鉄道における車内中づり広告の実施  ・JR四国各駅構内のヘルプマークポスター掲示  ・JR徳島駅前における街頭啓発  ・高速バス座席のチラシとティッシュの配布  ・県内乗り合いバス車内でのヘルプマーク ステッカー掲示 など、四国四県や JR・バス会社等と連携して普及啓発に取り組んでいるところであり、令和元年度も 「障害者週間(12月3日〜9日)」にあわせてJR徳島駅前にて街頭啓発活動を実施し、 チラシとウェットティッシュを配布し、それに加え、JR四国株式会社との連携のもと、 県の各有人駅に啓発ポスターを掲示しました。 加えて、「視聴覚障がい者」への 支援の取組ですが、県と連携の上、「視聴覚障がい者支援センター」が、「点字版冊子」や 「音声版CD」、「手話動画版DVD」等により視聴覚障がい者に対して新型コロナウイルスの 情報提供を実施しております。 【添付資料】  障がいのある人もない人も暮らしやすい徳島づくり条例リーフレット  心のバリアフリーハンドブック  ヘルプマーク普及啓発ポスター・ヘルプマーク周知ステッカー  (四国4県連携ヘルプマーク普及啓発事業) 4ページ目 〇団体名  高知県中山間振興・交通部交通政策課 取組事例  高知県における令和元年度のバリアフリーに関する取組  令和元年度より、「高知県公共交通活性化支援事業費補助金」の補助メニューに  「バリアフリー対策事業」を追加 (交通運輸政策課)  高齢者や障害のある方にとっても利用しやすい環境とする整備を進める観点から、  補助事業を拡充  令和元年度実績  ・バス待合所の建設(室戸市・東部交通)  ・バス待合所のバリアフリー化(土佐清水市・西南交通)  ・バス電動補助ステップの設置(四万十町・四万十交通)  ノンステップ・ワンステップバスの導入への支援(交通運輸政策課)  「高知県公共交通活性化支援事業費補助金」により、路線バス等の導入を支援  令和元年度補助実績  ・南国市コミュニティバス 4両  ・高陵交通路線 1両  ・東部交通路線 1両  ・西南交通路線 2両  ・黒岩観光路線 1両  計 9両  上記のほか、「高知県バス運行対策費補助金」で、国庫補助路線を運行するために 必要なノンステップ・ワンステップバス車両の導入を補助(とさでん交通 2両) 〇団体名  高松市政策課ユニバーサルデザイン推進室 取組事例  市内の小学校3年生を対象に配布している子ども向けユニバーサルデザイン啓発 パンフレットを、リニューアルいたしました。  このパンフレットは、高松のまちの中にある様々なユニバーサルデザインを 探しながら「心のユニバーサルデザイン」の重要性について気づいてもらう 内容となっています。  小学校において授業等で活用いただくほか、より多くの方に見ていただけるよう、 ユニバーサルデザインの啓発イベントなどでも配布していく予定としています。 【添付資料】  ユニバーサルデザイン啓発パンフレット