資料4 四国運輸局における交通バリアフリーの取組 全7ページ 1ページ目 四国運輸局におけるバリアフリーの取組 四国運輸局 交通政策部 バリアフリー推進課 令和四年七月二十六日 2ページ目 交通バリアフリーの推進の取組 1 ソフト面のバリアフリー推進 四国運輸局では、交通バリアフリーについての理解を深め、誰もが 高齢者、障がい者等に対し、自然に快くサポートできる社会を実現するため、 平成十三年度からバリアフリー教室を開催しています。 サポート方法を学ぶだけではなく、高齢者、障がい者等の困難を 自らの問題として認識するきっかけとします。 令和3年度四国運輸局バリアフリー教室開催状況        六月九日 高松市立亀阜小学校 5年生 八十八名 六月二十三日 JR高松駅 四国運輸局・四国地方整備局職員 十名 十月二十五日 徳島市立八万南小学校 4年生 百六名 十月二十七日 徳島市立上八万小学校 3年生 五十二名 十一月二日 藍住町立藍住西小学校 4年生 八十九名 十一月八日 高松琴平電気鉄道株式会社 乗務員 十名 十一月十七日 ことでんバス株式会社 乗務員 十名 3ページ目 オンライン版あすチャレジュニアアカデミーの活用 オンライン版あすチャレジュニアアカデミーとは、日本財団パラリンピック サポートセンターが主催する、パラアスリートを中心とした講師による ワークショップ型授業です。 オンラインでリアルタイムに障がい当事者講師とコミュニケーションをとりながら、 共生社会実現のために、自分には何ができるか考えます。コロナ禍で体験型の 教室開催が難しくても、オンラインなら安心して受講できます。 令和3年度は徳島市立八万南小学校で開催しました。 東京2020パラリンピックに出場されたパラ馬術の稲葉さんを講師としてお招きし、 どのような障害があるのか、また、パラリンピアンがどんな工夫をして 競技に臨んでいるのかを動画や講義で学びました。 参加した小学生のみなさんからは、障害があるないに関係なく困っていたら助けたい、 自分から相手のことを知るようにしたいといった声が聞かれました。 4ページ目 2 交通事業者への支援 各種補助制度の活用 旅客施設、車両等のバリアフリー化を促進するため、 国の各種補助制度により交通事業者を支援しています。 令和3年度に補助制度を活用して整備・導入された旅客施設、車両等 低床式車両 2両 ノンステップバス 十八両 福祉タクシー リフト又はスロープ付き 5両 3 自治体への基本構想・移動等円滑化促進方針(マスタープラン)作成支援 市町村は、旅客施設の周辺地区など、高齢者、障がい者等が利用する施設が 集まった地区(重点整備地区)について、特定事業を定め、基本構想の 作成ができるとされていましたが、今般の法改正により、 基本構想を作成するよう努めるものとされました。 また、具体事業の調整が困難な場合には、移動等円滑化促進地区を指定し、 バリアフリーの方針を定めるマスタープラン制度が創設され、 作成経費の支援を行うこととしています。 四国運輸局は、これまで6市(丸亀市、高松市、松山市、高知市、今治市、徳島市)の 基本構想策定協議会に参画し、情報提供や助言を行ってきました。 令和3年度は、四国地方整備局とともに、すでに基本構想を作成している6市に対して 基本構想の見直しとマスタープランの作成を、また基本構想・マスタープランを 未策定の二十三自治体に対しては、それぞれの計画の作成についてプロモートを実施しました。 5ページ目 4 バリアフリー四国運輸局長表彰 どなたもどうぞ、観光のユニバーサルデザイン化を推進するための取組の概要 徳島県立近代美術館 徳島県徳島市八万町向寺山文化の森総合公園 館長 桑村光明 取組の概要 工夫を凝らした定期開催イベント 聴覚障がい者に向けた手話通訳や筆談での鑑賞会 視覚障がい者に向けた対話や触図を介しての鑑賞会 視覚障がいを持つサポーターと聴覚障がいを持つサポーターが ナビゲーターを務める鑑賞会 子ども鑑賞クラブ アートイベントサポーター(障がい当事者も含む)と共に作成 触図(視覚障がい者の鑑賞の手助け) 手話ガイド 音声ガイド 短い言葉が点字とともに書かれた積み木(感想を伝え合う) くつろぎの館内設備 ピクトグラムを用いた簡潔で分かりやすい案内表示 心落ち着く空間を提供する木製家具配置のロビースペース 充実のホームページ 所蔵作品のコンパクトな解説やズーム機能を楽しむことのできる デジタルミュージアム 感覚に優しい(センサリーフレンドリー)の取組 6ページ目 5 バリアフリーに関する県別意見交換会 徳島県 日時 令和4年3月1日火曜日 十四時から十六時 場所 四国運輸局 4階会議室 オンライン開催 内容 四国運輸局優良事業者等表彰・表彰事例報告 県別意見交換会開催の経緯 意見交換 出席者からの意見・要望 特急列車だけでなく、通勤通学等で利用者の多い普通列車にも 電光掲示板による文字情報が必要。 高速道路の料金所が無人化されており、通過の際は、障害者手帳を カメラに向けて映し、それを見て担当者が出て来るため手間がかかる。 時間短縮を図ってほしい。 知的障がい者や発達障がい者は、突発的な事象への対応が難しいので、 補助設備よりも、声掛けなど人による支援が効果的。 乗車中の奇声などでやむを得ず降車をお願いする場合、 降車後のパニックによる交通事故や行方不明など二次被害を防ぐため、 警察に繋げるなどしてほしい。 障がい当事者向けに、交通機関の使い方、乗車のマナーなどを教える 体験型のイベントを企画してほしい。 各社が行っているサービス等について、内容を積極的に周知してほしい。 県南は路線数も便数も少ないうえ、代替となる移動方法も乏しい。 地域での生活を支援する方向に社会が進んでいるにも関わらず、 環境が整っていないのは残念。 障がい当事者の移動について、各家庭の問題とするのは限界がある。 鉄道、バスだけでなく、タクシーも含めて、 交通網の整備を進めていただきたい。 徳島発着のバリアフリー対応の高速バスが無いため、関西まで行くのに、 一度香川まで汽車で出て行く必要があり、大変不便。 四国内で連携し、他県のバリアフリー車両に徳島県内の停留所を 経由してもらう方法、外国製車両だけでなく日本製バリアフリー車両の 製造導入検討など、様々な角度から議論してほしい。 学校のバリアフリー化が義務化されたが、避難所としても 重要な施設となるため、当事者の声を聞く場が必要である。 駅のホームの内包線、点字・線状ブロック、音声誘導システムの 設置状況を教えてほしい。 視覚障がい者の駅間の移動の際、駅関係者に どの程度手助けをしていただけるのか。 駅や歩道での声かけの現状、徳島県内の音声信号機の設置状況、 徳島市内の移動等の円滑化状況、歩道と車道の2センチメートルの 段差の確保の状況を教えてほしい。 徳島は車中心の社会だが、高齢化とともに免許を返納したくても 他の移動手段がないために返納できない方もいる。 公共交通の充実は重要なので、政策の推進をお願いしたい。 7ページ目 6 障害の社会モデルの理解促進に関するセミナー 四国地方整備局 四国運輸局 共催 日時 令和四年三月十五日火曜日 十四時から十六時 場所 四国運輸局 会議室 オンライン開催 内容 1 移動等円滑化促進方針及びバリアフリー基本構想の作成支援について 国土交通省総合政策局バリアフリー政策課 2 障害の社会モデルの正しい理解に向けて 公益財団法人香川県視覚障害者福祉協会 会長 浅見裕一郎氏 出席者 CIL星空、四国4県、二十五自治体 四国地方整備局・四国運輸局職員 五十名出席 第3回移動等円滑化評価会議四国分科会においてご提案いただきました 障がい当事者講師によるセミナーの開催が実現。 当事者講師として浅見委員をお招きし、医学モデルと社会モデルの違い、 障害平等研修、差別解消法など、社会をどう変えていくかという視点で、 多くの事例とともにご説明いただきました。 今後も当事者講師のご協力のもと、心のバリアフリー、障害の社会モデルの 普及啓発を行ってまいります。 以上です。