平成3年4月発行リーフレット バリアフリーのマスタープラン、基本構想の作成・改善に関わる住民提案制度のご紹介 リーフレットの概略(274文字)です。あなたのまちのバリアフリー化についてお困りのことがあれば、その解決のために基本構想の策定を住民から提案するという制度があります。基本構想等の作成・見直しを市町村に提案する際には、必要な事項を記載した計画の「素案」を作成して、市町村に提出します。素案には、基本的に以下1から3の3点が記載されている 必要があります。1は、生活関連施設 連続したバリアフリー化をして欲しい施設。2は、それらの施設をつなぐルート。3は、どのように改善してほしいかです。概略はここまで。 これ以降は全体版となりますが、ここからはさらに1912文字ありますので、ご注意ください。全体版(開始)あなたのまちのバリアフリー化について、お困りのことはありませんか? 困りごと1 それぞれの施設にバリアが残っている。困りごと2 施設ごとにバラバラにバリアフリー化が進められている。困りごと3 誰もが暮らしやすいまちづくりを進めるために、バリアフリーの考え方を広く共有したい。これらの困りごとに対して、駅、道路、建物などの連続したバリアフリー化を進めるために、市町村がバリアフリーのマスタープラン・基本構想を作成する制度があります。 マスタープラン(移動等円滑化促進方針)とは、駅を中心とした地区や、高齢者、障害者等が利用する施設が集まった地区(「移動等円滑化促進地区」)において、 面的・一体的なバリアフリー化の方針 を市町村が示すものです。マスタープランの作成により、基本構想を作成していない自治体や基本構想を作成していない地区等で、道路や駅施設、建築物等の具体施設のバリアフリー化事業の調整が難しい段階においてもバリアフリー化を促進させることができます。 バリアフリー基本構想とは、駅を中心とした地区や、高齢者・障害者などが利用する施設が集まった地区(「重点整備地区」と言います)において、 駅・道路・建物などのバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進するため 、市町村が、 その地区におけるバリアフリー化のための方針、事業等を内容とする「基本構想」を作成することができます。関係する事業者・建築主などは、基本構想に基づき、具体的な事業計画を作成し、事業を実施していくことになります。 1 基本構想などの素案を検討する際の留意点です。市町村への事前の相談・問合せについて 市町村ごとにまちなみのつくり方や考え方が異なるため、 どのようなものを素案として住民に求めるかは、各市町村によって異なります 。各市町村に事前相談の仕組みがある場合もありますので、 素案作成の前に市町村に相談・問合せをすることが望ましいです。 2 バリアフリーの基本構想等の作成・見直しを市町村に提案する際には、必要な事項を記載した計画の「素案」を作成して、市町村に提出します。 市町村がバリアフリーに関するマスタープランや基本構想を作成していない場合や、作成していても、それを見直してほしい場合には、利用者、住民、NPO 法人、公共交通事業者などのみなさまが、市町村に対して、バリアフリーに関するマスタープランや基本構想の作成・変更を提案できます。 3  基本構想等の素案には、基本的に以下1から3の3点が記載されている必要があります。1 生活関連施設 連続したバリアフリー化をして欲しい施設 2 それらの施設をつなぐルート 3 どのように改善してほしいか 4 素案の例をあげます。茨城県土浦市では、バリアフリー新法に基づく住民提案制度ができる前から、市民団体がまちのバリアフリー化に向けた取組みを進めていました。電車やバスの乗車点検、シンポジウム、勉強会などを経て作成されたバリアフリー基本構想(素案)が、平成十九年7月に市へ提案されました。土浦市に提提出された基本構想(素案)は、以下の3項目が示された簡易なものです。1 基本構想策定は,高齢者・障害者がよく利用し,観光客も多い土浦駅周辺から土浦港までなどを一体的に整備すること。2 基本構想策定・推進は,企画から現場の調査,施工,事後評価に至るまで高齢者・障害者等当事者が深く関与できる参画の仕組みをつくること。3 ユーザーエキスパートや,参加したい人すべてが参加できる公募の仕組みをつくること。 5 そのほかの留意点。 市町村に提案する前に、仲間内で話し合ってほかの人の意見も聞いて取り入れたり、ほかの市民グループの方と一緒に取り組むと、市町村に提案が受け入れやすくなります。 提案の際は、口頭で要望を伝えるのではなく、必要な事項を記載したものを市町村の担当部署に提出してください。 6 バリアフリーの基本構想等を市町村に提案するための流れです(3つ)その1 住民提案の検討(素案の作成)みんなと一緒にまちのバリアを発見しましょう みんな(地元の町内会、商店街組合など、同じ地域にお住いの方々など)と一緒に、駅、道路、建物などの「バリア」を探しましょう。その2 みんなでバリアフリーのまちについて話し合いましょう まちを移動する視点から、駅、道路、建物などがバリアフリー化されているかどうか、みんなと話し合いましょう。 早めに市町村に相談して、アドバイスを受けることも大事です。その3 みんなで考えたことを市町村に提案しましょう 「1生活関連施設」、「2それらの施設をつなぐルート」、「3どのように改善してほしいか」を計画の素案としてまとめ、地元の市町村に提案しましょう。 以上