資料8 移動等円滑化に関する好事例・先進事例の共有 令和4年9月二十九日開催 第8回移動等円滑化評価会議 全三十ページ 一ページ目 北海道分科会 北星学園大学経済学部経営情報学科鈴木教授、障害者団体による視察 日時 令和4年2月十八日金曜日 十二時四十五分から十五時 ウポポイ視察 エントランス棟総合案内所、体験交流ホール、国立アイヌ民族博物館 十五時から十六時5分 意見交換会 参加者 視察者 北星学園大学経済学部経営情報学科鈴木教授 一般社団法人北海道視覚障害者福祉連合会島会長、柴田氏 公益社団法人北海道ろうあ連盟金原常務理事 一般社団法人室蘭身体障害者福祉協会政田会長 NPO法人キウシト湿原 登別三澤理事長 随行者 北海運輸局 バリアフリー推進課朝野課長、米沢専門官 北海道開発局 開発調整課林課長補佐 都市住宅課西山都市事業管理官 アイヌ施策推進課茂木アイヌ施策推進企画官外 アイヌ民族文化財団 企画広報部五百木部長 国立アイヌ民族博物官 南副館長 意見交換会における主な発言 抜粋   アイヌ文化は神羅万象すべての万物と共生してきた歴史があり、まさに ユニバーサルデザイン=共生社会の実現につながる考えである。 外国の方々含め誰もがウポポイに来て、楽しめるような 施設づくりを一緒に考えていきたい。 スマホのアプリ ナビレンズ と タグ があれば、 視覚障害者に情報提供できる。 博物館での導入を検討していただきたい。 総合案内所の多言語、手話通訳対応の タブレットを利用しやすい工夫を。 舞踊の際にスクリーンに手話通訳や字幕があれば良かった。 タブレットがあれば、音声情報や活字から情報を得られる。 園内のアクセス 誘導マット等 が不足しているのが残念。 若者が利用するインスタを含めて色々なツールを使って情報発信を。 誘導マットや、お金をかけなくても利用できる技術の導入を検討願う。 アイヌ語も口承ということで、文字以外に 五感を使った展示や伝える工夫をすれば、 世界で唯一無二の施設になるだろう。 二ページ目 東北分科会 合理的配慮事例の紹介について 社会福祉法人宮城県障がい者福祉協会、特定非営利活動法人仙台バリアフリーツアーセンター 合理的配慮事例の紹介について 丸文松島汽船株式会社の事例 @船舶の規格の変化はあるが、最新の船ではないのでハード面を変える事は難しく、 現状でできる対応をしている。 A船舶の乗降口の段差の高さに合わせたスロープを準備する。 B障害をお持ちの方を見かけた際には掛け寄り、車椅子を持ち上げたりする。 C事前に下見に来ていただくことも多く、実際に見ていただきながら説明をしている。 D動きが多い方がいる事が分かれば、フロアを貸し切りにしたり、一般の方との 利用を分ける等その都度状況に合わせた対応ができるよう心掛けている。 Eトイレの説明等も行い、特に車椅子の方については、船のトイレは狭い事から 乗船前後にレストハウス内の車椅子にも対応したトイレのご利用の案内をする。 Fできる範囲での対応を事前に伝えている。 丸文松島汽船株式会社ご担当者様への聞き取り結果 以上のように、個人から団体までその規模に応じて適宜対応していただけます。 実際に遠足や修学旅行での利用も多いようで、 貸し切りにもご対応可能とのお話しでした。 宮城県有数の観光地である日本三景・松島を 多くの方に楽しんでいただきたいという思いが伝わってきます。 こうしたやり取りや対応が多くの場で ごく自然になされることで、移動の円滑化が進んでいくものと思います。 三ページ目 関東分科会 リンクス株式会社の 視覚障害者の外出支援サポートアプリ shikAI について@ shikAI は、全ての人が安心して生活できる世界 の実現を目指し、 視覚障害者の外出支援をサポートするため開発されました。 駅構内の点字ブロックに表示したQR コードを、専用アプリで 起動したスマートフォンのカメラで読み取ることで、現在地から 目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音声で目的地まで ナビゲートするシステムとなっております。 システム概要 iPhoneのshikAIアプリを起動 点字ブロックにiPhoneを向けながら移動す ることで、点状ブロック上のQRコードを自動で読込み 目的地候補 出口、改札、トイレ等 が表示されるので、その中から目的地を選択 音声ガイドが開始。音声ガイドに従い、目的地まで点字ブロックに沿って移動 ※shikAIアプリケーションはiPhone向けに作られています。 VoiceOver 画面読み上げ機能 の使い勝手が良いことから、 視覚障がいを持たれている方にはiPhoneユーザーが多いという 現状を考慮したものです。 ※iPhoneはApple Inc.の登録商標です。 ※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。 四ページ目 関東分科会 リンクス株式会社の 視覚障害者の外出支援サポートアプリ shikAI についてA すでに東京メトロ9駅に導入済みとなっており、 また東池袋駅から豊島区役所・中央図書館の施設にも導入済み。 現在、西武池袋線東長崎駅、JR西日本大阪駅での実証実験を行っており、 従来までの技術開発 誘導用ブロック・音声案内 とは全く異なった アプローチで、今後の発展の可能性を持っている。 対応鉄道駅 東京メトロ各線 銀座線 外苑前駅 副都心線 明治神宮前 原宿 駅、北参道駅、西早稲田駅 有楽町線 新木場駅、辰巳駅、東池袋駅、護国寺駅、豊洲駅 千代田線 明治神宮前 原宿 駅 対応施設 豊島区役所 東池袋駅 中央図書館 相互接続 開発の歩み 二千十六年十二月 Tokyo Metro ACCELERATOR 二千十六 採択 二千十七年から二千十九年 東京メトロ総合研修訓練センター、辰巳駅、新木場駅で実証実験 二千二十年八月 JR西日本新神戸駅での実証実験 二千二十一年1月 東京メトロ5駅がshikAIアプリ対応 App Storeに公開 二千二十一年3月 東京メトロshikAIアプリ対応駅が9駅に拡大 二千二十一年4月 豊島区役所から東池袋駅間がshikAIアプリ対応 自治体初の導入  二千二十一年5月 豊島区中央図書館 ひかり文庫 から東池袋駅間がshikAIアプリ対応 二千二十二年3月 西武池袋線東長崎駅での実証実験 二千二十二年5月 JR西日本大阪駅での実証実験 五ページ目 北陸信越分科会 新潟空港構内のバリアフリー整備 新潟空港構内のバリアフリー整備について  新潟空港ビルディング株式会社Niigata Airport Building Corporation 1 令和3年度のバリアフリーに関する取組の報告 2 整備事例報告視覚障がい者誘導用点字ブロック設置について 3 令和4年度の取組心のバリアフリー教室の開催 六ページ目 北陸信越分科会 新潟空港構内のバリアフリー整備 1 令和3年度のバリアフリーに関する取組の報告 バリアフリー法不適合項目 傾斜路 固定橋の勾配部分がわかるように通路と色を変えていない。 箇所 固定橋4箇所 施行内容 床カーペットタイルを張り替え 施行時期 令和3年度2月実施済み バリアフリー法不適合項目 トイレ 男子小便器に手すりを設置していない。 箇所 館内の公共側男子トイレ全9箇所 1階国内到着ロビー、1階国際到着ロビー、1階中央ロビー 1階国内手荷物受取、2階出発ロビー、2階国内搭乗待合室 3階国際搭乗待合室、3階飲食店フロア、4階送迎デッキ 1箇所につき、1つ設置 施行内容 既製品は壁付けで施工となるため、壁補強が必要になり高額となるので 床付けできる手摺を特注品で製作し取り付け 施行時期 令和3年度3月実施済み バリアフリー法不適合項目 ロビー 床 視覚障害者誘導ブロックを設置していない。出入口から案内カウンターまで 箇所 国内線出発口と国際線出発口からインフォメーション 施行内容 JIS規格の点字ブロックを床に取り付け 施行時期 令和3年度3月実施済み バリアフリー法不適合項目 トイレ 出入口付近にトイレ内の構造を示す点字案内板を設置していない。 箇所 移動円滑経路のトイレ数21箇所 1階国内到着ロビー、1階国際到着ロビー、1階中央ロビー 1階国内手荷物受取、2階出発ロビー、2階国内搭乗待合室 3階国際搭乗待合室 施行内容 アルミ複合板に点字シート貼りした物を壁に取り付け 施行時期 令和5年度以降予定※経営状況改善後に実施 バリアフリー法不適合項目 ロビー 階段 手すり端部に行き先案内の点字を設置していない。 箇所 移動円滑経路の階段手摺のみ 施行内容 点字表記既製品 ポリカーボネート を手摺端部に取り付け 施行時期 令和5年度以降予定※経営状況改善後に実施 バリアフリー法不適合項目 ロビー 出入口 出入口付近に館内設備を音や点字で案内する設備がない。 箇所 館内出入口付近に設置予定 場所は未定 施行内容 点字案内板自立型 館内案内図+自立土台 をタイルに取り付け 4箇所 施行時期 令和5年度以降予定※経営状況改善後に実施 バリアフリー法不適合項目 エレベーター 出入口扉に窓またはかご内外を画像で表示する装置が設置できていない。 箇所 館内中央エレベーター3号機 油圧式からロープ式へ入替する時に交換 国際線専用エレベーター4号機 油圧式からロープ式へ入替する時に交換 施行内容 エレベーター自体を入替 施行時期 令和5年度以降予定※経営状況改善後に実施 七ページ目 2 整備事例報告視覚障がい者誘導用点字ブロック設置について 1月二十六日国土交通省北陸信越運輸局交通政策部バリアフリー推進課  及び 視覚障がい当事者様 との打ち合わせの結果 曲がり角には警告ブロックを4枚 四角形 で設置する 合流地点には警告ブロックを4枚 四角形 で設置する 新しく付ける誘導ブロックが黄色で、現在設置されている 警告ブロックがグレーの為、色を黄色に統一する 斜めで設置は好ましくない インフォ前に警告ブロックを3枚横向きで設置する 八ページ目 3 令和4年度の取組心のバリアフリー教室の開催 改正バリアフリー法施行に伴い、不特定多数の人々が利用される空港は、 ハード面の他、ソフト面の 心のバリアフリー 部分も対策強化が求められており、 新潟空港旅客ターミナルビルでも空港内スタッフが バリアフリーに関する必要な知識、理解を得る教育訓練等を 実施し、より接遇サービス向上を図っていきたいと考えております。 具体的には 一人ひとりが多様な人の事を思いやる 心のバリアフリー に取り組んでいきます。 館内総合案内所スタッフや店舗従業員、空港関係者を対象に バリアフリー講習 障がいをお持ちの方や有識者による講演、 体験学習等 を進めていきたいと考えております。 障がいをお持ちの方や福祉関係者様による講演学習 1 バリア 障壁 って何 2 バリアはどこにある 3 心身機能の障害について理解しよう 4 心のバリアフリーって 5 具体的にはどのように対応したらよいか と、 体験学習からなる更なる気付き 深み 車いす体験や介助体験 アイマスク体験 高齢者疑似体験 等 主催 国土交通省北陸信越運輸局交通政策部バリアフリー推進課 共催 新潟空港ビルディング株式会社 協力 社会福祉法人新潟市東区社会福祉協議会 九ページ目 中部分科会 三重県におけるユニバーサルデザインの取組 三重県子ども・福祉部地域福祉課ユニバーサルデザイン班 第4次三重県ユニバーサルデザインの まちづくり推進計画 二千十九年から二千二十二年 目標 おもいやりの絆でつながる三重すべての人々がお互いを認め合い、 自由に行動・参画できる、おもいやりの行動でつながる三重づくり 重点取組 ヘルプマークの普及啓発 県有施設や公共施設のユニバーサルデザインに配慮された整備 施策体系の3本柱と進める仕組み 施策体系1 ユニバーサルデザインの意識づくり ハート 施策体系2 だれもが暮らしやすいまちづくり ハード 施策体系3 だれもが利用しやすい製品 情報 サービスの提供の促進 ソフト UDアドバイザー養成講座 ユニバーサルデザインのまちづくりを推進し、 地域でリーダー的役割を果たす人材を育成するため、 UDアドバイザー制度を創設。UD団体 ※1、市町、市町社会福祉協議会等が、UDアドバイザー養成講座 ※2を実施し、受講修了した方に対して、 県がUDアドバイザーとして認定する。 ※1UDアドバイザーが中心となって活動している団体 ※2平成十二年度から二十三年度までは、県が直接、養成講座を開催し、 受講修了者をUDアドバイザーと認定していた。 実績 平成十二年度〜平成二十三年度千七十四名 平成二十九年度〜令和3年度百三十五名 UD学校出前授業 県内の小中学校、高等学校等において実施している。 ユニバーサルデザインについての基本的な知識の講習 車いす体験、アイマスク体験等の体験講座 UDに関するグループワーク 十ページ目 中部分科会 静岡県におけるユニバーサルデザインの取組 静岡県くらし・環境部県民生活課 第6次ふじのくにユニバーサルデザイン推進計画 二千二十二 令和4 年度 から 二千二十五 令和7 年 すべての人が自由に活動でき、 お互いを認め合い思いやりあふれる 美しい ふじのくに づくり ハート 誰もが思いやりをもった共生社会づくり 心のUDの促進が重要 ソフト 誰もが利用しやすいサービス 情報や製品の提供 ハード 誰もが暮らしやすいまちづくり ハート分野の取組事例 ユニバーサルデザイン出前講座 年間約三十五校 小中学校等へ職員が出向き、身近な事例を通じてUDの理念を普及。 令和3年度 心のUDパンフレット 作成 心のUDプラス実践講座企業・団体向けに、多様なオーダーに応じて、 様々な人への配慮や対応方法を想定した実技講座を実施。 声かけサポーターの養成駅ホームからの転落事故等を未然に防止するために、 障害のある方に対する声かけを行うサポーターを養成。 ソフト分野の取組事例 やさしい日本語 の推進 外国人とのコミュニケーション手段として やさしい日本語 の普及活用を図るため、 行政職員や民間企業に研修等を実施。 多様な食文化に対応した食の提供 外国語メニューの導入、ピクトグラムによるアレルギー表示の促進、 多様な食文化に対応した飲食店や食品販売店等を紹介する WEBサイト ハラール ポータル を開設。 ユニバーサルデザインに配慮した製品等の顕彰 県内の中小企業等が、企画から流通までの間に戦略的に デザインを活用したものごとを顕彰する グッドデザインしずおか の 審査基準に使用者の視点に立ったものごとづくり ユニバーサルデザイン を設定。 ハートと、ソフト ふじのくにUD特派員による情報発信 平成二十六年度から ユニバーサルデザインに関心が高い学生に対し、 県内のユニバーサルデザインの取組に触れる機会を提供し、 ユニバーサルデザインの可能性や 魅力等を学生の視点からSNSで情報発信することで、 県民の関心を喚起するとともに、 ユニバーサルデザインへの理解と多様な主体のUD取組を促進。 ハード分野の取組事例 県立学校整備における取組 エレベーター設置、分かりやすい案内、トイレ改善、段差解消等、誰もが 利用しやすいように整備、改修。 二千二十一年には、再編整備により廃校となった 高校の校舎をユニバーサルデザインに配慮した施設に改修し、 浜松みをつくし特別支援学校 として開校。 道路や公共施設等のユニバーサルデザイン 多機能トイレや点字誘導ブロックの整備等、 ユニバーサルデザインを積極的に導入。 富士山静岡空港 日本平夢テラス 静岡社会健康医学大学大学院 中部分科会 福井県の共生社会の実現に向けた取組 福井県健康福祉部障がい福祉課 共生社会の実現に向けた条例制定 平成三十年4月 障がいのある人もない人も 幸せに暮らせる福井県共生社会条例 社会参加の推進、差別の解消等 福井県手話言語条例 手話の普及 従来 出前講座や手話ミニ講座、障がい者施設での 体験交流会など積極的に 学ぶ 機会を設けることで普及啓発を促進 課題 関心の高い一部の県民にのみ浸透 一般県民に届いていない コロナ社会に適した内容に見直す必要あり 令和三年から み 魅・見 せる共生社会推進事業 日常生活の中で共生社会について 考えるきっかけとなるよう みせる 普及啓発を展開 子ども向け手話アニメ動画 シュワっとDAYS 手話や障がいへの関心をもってもらうため、 県マスコットキャラクター はぴりゅう が日常を 表現した歌にあわせて手話をする動画を制作 今年度はシュワっとDAYS ダンス動画コンテスト開催 手話イラストLINEスタンプの配信 全二十四種類 日常よく使う言葉を、県マスコットキャラクター はぴりゅう が手話で表現する イラストを制作し、LINEスタンプとして配信 共生社会シンボルマークを活用した啓発 バスラッピング 商業施設への掲示 自販機への掲示 シンボルマークは、障がいのある方、ない方、高齢者、 子どもなど、様々な人が互いに思いやり、支え合う様子をイメージ 共生社会推進かるたの制作 共生社会のあり方や障がいの特性などについて、 遊びながら学べるツールとして かるた を制作し、 県内小学校等に配布読み札となる標語は、広く一般の方から 募集し選定 テーマ 障がいのある人もない人も 幸せに暮らせるために、理解すべきこと、心がけるべきこと 12ページ目 近畿分科会 関西国際空港リノベバリアフリー検討会 経緯 第1旅客ターミナルビルリノベーションの経緯 国際線千二百万人、国内線千三百万人 千九百九十四年9月開港当初の計画取扱能力 国際線二千六十万人、国内線四百万人 二千十八年度 計画と実態のギャップ解消が必要 検討会の実施時期 令和3年3月から十二月 フェーズ1 検討会5回、現地見学会3回、 トイレショールームでのデモンストレーション1回実施済 以後、各フェーズごとに現地確認会を実施 参加者 近畿分科会委員 状況に応じて 委員外の学識者・障害当事者近畿運輸局 十三ページ目 概要 設計の基本コンセプト 国際線キャパシティー拡大 国際線南北一体運用可能なレイアウトに 面積二十五パーセントアップ、国際線使用可能スポット増加 エアサイドエリアの充実 出発までの快適な時間をより多く 旅客体験の向上 より魅力的でワクワクする空港体験を提供 整備スケジュール 二千二十年度フェーズ0 設計 二千二十一年度から二千二十二年度フェーズ1 新 国内線エリア増築 改修、 国際線到着動線の増築、税関レイアウト変更 二千二十二年度から二千二十三年度フェーズ2 ランドサイド商業エリア、国際エアサイドエリア 中央、出国審査場の新設 二千二十三年度から二千二十四年度フェーズ3 国際ラウンジエリア、新 入国審査場の新設、保安検査場エリア増築 大阪 関西万博 二千二十五年度から二千二十六年度フェーズ4 国際商業エリア 南 北 新設 十四ページ目 進め方 検討会の進め方 検討会は、コロナウィルス感染拡大防止のため、 WEB会議と対面方式を併用 @関西エアポート株式会社 KAP より、実施設計を元に、 リノベーション工事のバリアフリー対応説明 A近畿分科会委員からの質問 要望をとりまとめ、検討会で意見出しを行う。 BAの意見等に対し、KAPから 実現可能、 調整要、実現不可 に分類され、回答される。 C設計 案 に検討会の意見で実現可能なものを取り込み、 工事した結果を近畿分科会が確認 検証 する。 図面及び現地確認 十五ページ目 現地見学会 令和3年3月十九、二十二、二十四日実施 図面だけでは分かりにくい動線等を、 実際に視察することにより、新たな課題等が ないか確認する。国内線・国際線、保安エリアほか 十六ページ目 保安検査場 ゲート幅 通行に問題なし エスカレーター前 視覚障害者等にとっては、 カート進入防止用ポールが危ない 国際線 シャトル 段差があまりないので、介助なしでも乗車できる。 国際線 一般トイレ トイレ幅が狭い。 この部分も開けられたら利用できるのに。 国内線 ゲートエリア KAPの方に、 車いすからの目線を体験していただきました。 十七ページ目 トイレモックアップ検証会 令和3年4月二十日実施 扉 開閉ボタン 扉からの距離、高さは 折れ戸軌跡確認 配置検証 ゴミ箱の位置、大きさは サニタリーボックスの位置は オストメイト、ベビーチェア等の位置は 荷物フックの設置位置、高さは 移乗検証 緊急ボタンの位置は ウォシュレット、洗浄ボタンの位置は トイレットペーパーの位置は 手すりの位置は 多機能ベッド 一人で持ち上げられる 邪魔にならない位置は 洗面台 奥行き、高さは 奥行きがないと、こうなる。 十八ページ目 第1フェーズ工事に向けて 今後の進め方 @テーマを設定し、少人数で、特性に応じた議題を開催 A第5回検討会で対応方針を報告する。 Bフェーズ1の工事内容について、現地視察を実施する。 テーマ 議題 抜粋 トイレ 車いす 機能分散、一般トイレの個室対応、多機能トイレの備品配置 聴覚 衝突防止ミラー、フラッシュライト、緊急時対応 ソフト面 視覚 音声案内、扉、ブース色 サイン 車いす 視覚 サインの見え方 大きさ、色、コントラスト、位置 エレベーター エスカレーター 車いす ミラー 聴覚 エレベーター緊急時対応 視覚 エレベーター設備、スロープ色、エスカレーター逆流防止 保安検査場 聴覚。知的 精神 保安検査のご案内の仕方 ソフト面 カームダウン クールダウン 知的 精神 その他配置、ブースの仕様、備品 十九ページ目 ※5つのテーマに分けて、計十一回実施。 テーマ トイレ 実施日 7月9日、二十六日 出席者障害種別 車いす 視覚 ディスカッションした内容 トイレの位置のわかりやすさ マップ、触知図、トイレ内の明度、ダウンライトの位置、床と壁の色 トイレの設置位置 空港内に均等に設置してほしい トイレの自動扉の開閉設定 水栓の形状 手をかざす、自動 個室内の備品関係 汚物入れの位置、男性用トイレにも汚物入れ設置、 ペーパーホルダー 呼び出しボタン、 荷物掛けの位置、足元まで見える鏡の設置 テーマ サイン 実施日 8月十六日 9月3日 出席者障害種別 車いす 視覚 知的 聴覚 ディスカッションした内容 サインの見え方 色盲や色弱への対応 文字の大きさ、色、コントラスト、照明位置との兼ね合い、設置場所 ピクトグラムのわかりやすさ、 漢字が読めない方 外国人を含む への対応 ルビやひらがな表示 緊急時案内方法 音声と映像を併用して活用する、パトランプの設置 デジタルサイネージの活用 QRコードを利用した案内方法 アプリ活用 テーマ エレベーター エスカレーター 実施日 7月十九日 8月二十七日 出席者障害種別 車いす 視覚 ディスカッションした内容 エレベーターの仕様 最大定員、鏡の位置、操作ボタンの形状 エスカレーターの仕様 音声案内の音量、音声で案内する情報、 入口前のポール、誤進入防止ブザー 固定橋への車いす搬入エレベーターの設置 エレベーター緊急時対応用にQRコード利用 二十ページ目 テーマ 保安検査場 実施日 7月十六日 8月二十日 出席者障害種別 車いす 視覚 ディスカッションした内容 搭乗者のボディチェック時、担当者の性別 異性対応、声がけ方法について 各場面 チェックイン 保安検査場・搭乗前 における航空会社 保安検査会社間 での搭乗者の情報共有について テーマ カームダウン クールダウン 実施日 7月十二日 8月6日 出席者障害種別 知的 精神 車いす ディスカッションした内容 設置してほしい場所 保安検査場より前 後 、搭乗口付近 ブースの仕様 個室タイプ、照明、防音、壁の固さ、使用中表示 備品 リクライニングチェア、ソファ、ベッド、アイキャッチ、タイマー 非常時の案内方法 ソフト面 スタッフからの声がけの必要性、タイマー音の種類 テーマ 全般 サイン以外 実施日 8月2日 出席者障害種別 聴覚 ディスカッションした内容 フラッシュライトの設置個所 トイレ、授乳室など の確認 エレベーター緊急時対応 QRコード、文字情報など ソフト面 保安検査のご案内の仕方 筆談など、スタッフの手話対応 衝突防止ミラー 対面参加の方の現地視察や会議室での サンプルをWEB参加者にも確認できるように対応。 二十一ページ目 フォローアップ会 対面とWEB 対面 カームダウン クールダウン 障害当事者の要望により、話をしやすい雰囲気作りを演出。 カフェでおしゃべりするような感じ イメージしやすいように、模型で確認 リラックス効果のあるアロマ ローズマリー、ラベンダー と、おやつ。 二十二ページ目 リノベ工事で対応可能となったこと 第4回検討会 令和3年6月二十一日報告 一般トイレ 機能分散 近隣に授乳室がある場合は、ベビーシート設置取りやめ車いす優先トイレを設置 一般トイレに車いすで利用可能な個室の設置 奥行寸法を、 千九百から二千ミリメートルに広げる。新設トイレ二十二カ所のうち十一カ所 車いす対応の洗面台設置 足元スペースの確保、洗面鏡高さ変更 個室ブースの工夫 折れ戸の表裏の色を変えて、使用中か一目で分かるようにする。 フラッシュライトの設置 トイレ入口に音声案内の設置 多機能トイレ レイアウト 男女共用できる位置に設置 異性介助者等への対応のため 緊急呼び出しボタン 便座に座っている状態、転倒時に対応できる位置に設置 開閉スイッチ 押しやすい位置に変更 荷物掛けフック 利用しやすい高さに変更 階段 2段手すりの設置 カームダウン クールダウン 出国手続き後のエリアに 4カ所設置 国内線保安検査場の前後2カ所など 今後のスケジュール 二千二十二年9月頃現地視察 二千二十二年9月から第2フェーズへ。 二十三ページ目 エレベーターフォローアップ 二千二十二年3月三十一日実施 課題 第1ターミナル4階保安検査場から3階出国審査場へのエレベーターは、 2台並列ではなくカゴサイズも小さい。 既設施設改修の為、様々な制限があるが改善できないか再検討。 主要動線の他エリアがエレベーター2基設置に対して保安検査場の エレベーターは各1基の配置となっている。 原設計十五人乗内寸W千四百ミリメートルかけるD千三百五十ミリメートル、 出入口幅八百ミリメートル カゴサイズ見直し二十六人乗内寸W千五百ミリメートルかけるD二千五百ミリメートル、 出入口幅千二百ミリメートルかつ片袖 片開き戸 モックアップ検証 机上では車椅子2台の同乗は可能と 想定していたが、本検証で4台同乗が可能と分かり カゴのサイズの大型化・出入り口幅の拡幅、 並びに片袖化にする効果は大きいことがわかった。 二十四ページ目 中国分科会 広島市 みんなのお店ひろしま 宣言 概要 広島市では令和3年十一月から、障害者が安心してサービスを利用できるよう、 3つの心構え を掲げ、それを実践するための取組を行っている ことを宣言する事業者を みんなのお店ひろしま 宣言店として募集し、 ホームページで事業者の取組内容等を公表している。 宣言店は宣言書とステッカーを店頭に掲示し、年1回取組報告を行う。 令和4年7月末時点で、十店舗が宣言店となっている。 3つの心構え @入店 サービス拒否をしない。 A合理的配慮の提供に努める。 B心のバリアフリーを大切にする。 市のホームページで店舗や取組みを紹介 取組項目 二十五ページ目 中国分科会 路面電車のICカード全扉乗降サービスについて 概要 広島電鉄株式会社は、平成三十年5月から千形車両限定で、 かつICカード単独利用者に限り、乗車専用の中扉からも 降車できるサービスをスタートした。 令和4年3月からは千形車両以外の連接車両にも同サービスを拡大し、 8月上旬には営業運行に使用するほぼ全ての連接車両へ導入が完了している。 現金や一日乗車券での利用や、1枚のICカードで複数人利用する場合等は 従来通り乗務員のいる扉から降りる。 メリット 降車時の車内移動距離の低減 乗降時間の短縮 出口扉近くの車内および電停混雑の緩和 これらの効果により、よりスムーズに電車をご利用いただくことを目指す。 実施前後の比較図 入口扉からも降車できるようになります ホームページで利用方法周知 二十六ページ目 四国分科会 アシストガイドを活用した路線バスでの実証実験 ICT 情報通信技術 を活用した支援技術 支援教育の先進的な研究に取り組む 国立大学法人香川大学 以下 香川大学 と アシストガイド を提供する ソフトバンク株式会社 以下 ソフトバンク は、 共同で、知的 発達障がいのある児童が、 一人で路線バスに乗り通学経路を移動する実証実験を実施した。 二千二十一年十一月に鉄道での実証実験済み 実験概要 二千二十二年7月4日 知的 発達障がいのある児童が、アシストガイド を活用して、 高松市内の路線バスに乗車し、駅と特別支援学校間を往復する実際の通学経路を 一人で移動することができた。公共交通機関を利用することへの不安を払拭し、 見通しを持って移動できるようになることで、 知的 発達障がいのある人の就学や就職、余暇における 生活の質の向上につなげていく。 実験に参加した児童の保護者からは、 アシストガイドを使うことで、いろいろなことができるようになり、 子どもの世界が広がった  との声が届いている。 アシストガイド ソフトバンクが提供している、困りごとを抱える人 例として知的 発達障がいのある人 のためのアプリケーション。 やること や やり方 を可視化することで、困りごとを抱える人が ひとりで行動し、本来の力を発揮できるようにアシストする。 香川大学とソフトバンクは共同で、アシストガイドの機能の向上や、 活用方法の調査、実証実験などを実施している。 二十七ページ目 九州分科会 施設設置管理者や障がい当事者、 自治体等と連携したバリアフリー教室 令和3年十一月十六日に宮崎港において、宮崎県内の旅客船事業者の乗組員を はじめとする従業員を対象に、障がい当事者や福祉団体、施設設置管理者、 地方公共団体等、幅広い団体等の協力のもとバリアフリー講習会を開催した。 実施内容 旅客船事業者に求められること と題して座学を実施。 フェリーターミナルにおいて、乗船手続きからフェリーへの移動、 乗船、船内移動の車いす体験を実施。 協力 宮崎カーフェリー株式会社、一般社団法人宮崎県介護福祉士会、 公益財団法人交通エコロジー モビリティ財団 NPO法人障害者自立応援センターYAH DOみやざき、 一般社団法人日本福祉のまちづくり学会、宮崎県、宮崎市、 公益財団法人宮崎県観光協会 主催 公益財団法人九州運輸振興センター、九州運輸局 まとめ 乗組員等が不安に思っていることを質問することができ、 それに対して講師 障がい当事者 の方に答えていただくことにより、 より理解を深める教室となった。 参加者からは、 まだ足りない点が分かった。今後の対応に活かしたい。 といった感想があり、ソフト面の充実を図る機会となった。 二十八ページ目 九州分科会 別府市ユニバーサルツーリズム強化フォーラム 別府 大分バリアフリーツアーセンターと別府市は、 令和4年7月6日に 別府市ユニバーサルツーリズム強化フォーラム を開催。 ユニバーサルツーリズムにおける経営の考え方や、様々なゲスト受入れに かかる講演やパネルディスカッションを行った。 フォーラム概要 開催日時 令和4年7月6日水曜日 十時から十六時三十分 主催 別府 大分バリアフリーツアーセンター、別府市 事務局 NPO法人自立支援センターおおいた 実施内容 講演、パネルディスカッション、質疑応答 講演 有限会社なにわ旅館代表取締役社長勝谷有史氏 和多屋別荘代表取締役会長小原健史氏 趣旨 二千二十五年を境に人口の三十%以上が高齢者となり、 また現在日本全体の障害者数は九百六十七万人と人口の約7.8パーセントを占める。 日本人口の約四十パーセントが高齢者・障害者となることから、 全国でユニバーサルツーリズムを推奨する動きが始まっており、 これまでの福祉目線のバリアフリーから、高齢者 障害者を 受け入れられる体制を整えておかなければ、事業が成り立たなくなる可能性がある。 各事業者がこれまでと見方を変え、高齢者 障害者が 安心して旅を楽しめるための観光戦略を考えていく必要がある。 そのために、別府市内のみならず、全国の事業者とのつながりが重要で、 新しい旅のあり方を考える機会を作っている。 二十九ページ目 沖縄分科会 沖縄県ちゅらパーキング利用証制度の導入について 沖縄県版のパーキングパーミット制度として 沖縄県ちゅらパーキング利用証制度を導入。 令和4年7月現在で、本県を含め 四十一府県4市が導入しており、県内では、 那覇市、浦添市が導入済み。 協力施設を募集し、百八十六の施設が協力 8月十五日現在。 今後、同様の制度を導入している県外の自治体と 相互利用に関する協定を締結することを予定している。 以上