資料5 四国運輸局における交通バリアフリーの取組 全8ページ 1ページ目 四国運輸局におけるバリアフリーの取組 四国運輸局 交通政策部 バリアフリー推進課 令和五年八月九日 2ページ目 交通バリアフリーの推進の取組 1 バリアフリー教室の開催 四国運輸局では、交通バリアフリーについての理解を深め、誰もが高齢者、 障がい者等に対し、自然に快くサポートできる社会を実現するため、 平成十三年度からバリアフリー教室を開催しています。 サポート方法を学ぶだけではなく、高齢者、障がい者等の困難を 自らの問題として認識するきっかけとします。 令和4年度四国運輸局バリアフリー教室開催状況        五月十七日 JR高松駅 四国運輸局・四国地方整備局職員 十名  六月十三日 高松市立亀阜小学校 5年生 八十九名 九月九日 鳴門市立林崎小学校 4年生 四十五名 九月十四日 鳴門市立鳴門市第一小学校 4年生 六十一名 九月十六日 徳島市立上八万小学校 3年生 五十七名 九月二十二日 高松市立花園小学校 3年生 三十六名 十月二十一日 徳島市立八万南小学校 4年生 七十四名 十月二十六日 藍住町立藍住西小学校 4年生 九十八名 十二月七日 ことでんバス株式会社 乗務員 十名 3ページ目 オンライン版 あすチャレジュニアアカデミー の活用 オンライン版あすチャレジュニアアカデミーとは、日本財団パラリンピック サポートセンターが主催する、パラアスリートを中心とした講師による ワークショップ型授業です。 オンラインでリアルタイムに障がい当事者講師とコミュニケーションをとりながら、 共生社会実現のために、自分には何ができるか考えます。 コロナ禍で体験型の教室開催が難しくても、オンラインなら安心して受講できます。 令和4年度は徳島市立八万南小学校で開催しました。 パラ パワーリフティング女子五十五キログラム級の日本記録保持者である山本さんを 講師としてお招きし、どのような障害があるのか、また、パラアスリートが どんな工夫をして競技に臨んでいるかを動画や講義 クイズ形式で学びました。 参加した徳島市立八万南小学校のみなさんからは、 チャレンジしよう、がんばろう、という考え方がとてもすてきだと思いました。 車の運転などできないことを工夫することで、できるようになりすごいと思いました。 といった声が聞かれました。 4ページ目 2 交通事業者への支援 各種補助制度の活用 旅客施設、車両等のバリアフリー化を促進するため、 国の各種補助制度により交通事業者を支援しています。 令和4年度に補助制度を活用して整備 導入された旅客施設、車両等 低床式車両 2両 ノンステップバス 十九両 福祉タクシー リフト又はスロープ付き 4両 3 自治体への基本構想・移動等円滑化促進方針 マスタープラン作成支援 市町村は、旅客施設の周辺地区など、高齢者、障がい者等が利用する施設が 集まった地区 重点整備地区 について、特定事業を定め、基本構想の 作成ができるとされていましたが、今般の法改正により、 基本構想を作成するよう努めるものとされました。 また、具体事業の調整が困難な場合には、移動等円滑化促進地区を指定し、 バリアフリーの方針を定めるマスタープラン制度が創設され、 作成経費の支援を行うこととしています。 四国運輸局は、これまで6市 丸亀市、高松市、松山市、高知市、今治市、徳島市の 基本構想策定協議会に参画し、情報提供や助言を行ってきました。 令和4年度は、四国地方整備局とともに、すでに基本構想を作成している6市に対して 基本構想の見直しを、また基本構想、マスタープランを未策定の七十一自治体に対しては、 それぞれの計画の作成についてプロモートを実施しました。 5ページ目 4 バリアフリー四国運輸局長表彰 シルバーサポートタクシーの導入 保育園等の運営を通じて地域社会の課題を解決 平成レッグス株式会社 香川県高松市郷東町117番地 代表取締役社長 住谷 幸伸  取組の概要 シルバーサポートタクシー SST の導入。 地域の高齢者に寄り添うサービスを二千十六年より開始。 目的地への移動だけでなく、買物や病院へ同行するなど、高齢者のニーズに応えている。 担当の乗務員は、ユニバーサルドライバー研修 障がい特性の理解や、円滑なコミュニケーションの 確保など接遇と介助の向上を目指す研修 を修了している。 社屋隣に保育園を作り、女性のドライバーの助けに。 SSTの開始にあわせてさくらの杜保育園を開園。 子育て中の女性が働きやすい職場環境を整えた。 従業員のほか地域の子どもたちも入園が可能であり、待機児童の解消にも繋がった。 さくらの杜保育園は香川県で初めての企業主導型保育園である。   地域の子どもたちが安心して成長できる場所を。 二千二十二年度より、放課後児童クラブと運動療育に特化した 児童発達支援 放課後等デイサービスを運営している。 保育園と同じく地域の子どもたちも入所が可能。 共働き家庭の送迎の負担を減らす小学校までのタクシーお迎えにサービスもあり、 地域の家庭に必要とされる事業を展開している。 6ページ目 5 バリアフリーに関する県別意見交換会 愛媛県 四国地方整備局 四国運輸局 共催 日時 令和5年2月二十二日水曜日  場所 四国運輸局 愛媛運輸支局 対面 オンライン開催 内容 愛媛県内の移動等円滑化の進捗状況について 意見交換 出席者からの意見 要望 みどりの窓口に手話を取り入れる等の工夫をお願いしたい。 夜行バスや高速バスの切符購入時、筆談での対応をお願いしたい。 バス車内の電光掲示板に手話を導入して耳の聞こえない乗客に安心して 降りられるようにお願いしたい。 JR松山駅及び伊予鉄松山市駅周辺の再開発に伴い、 視覚障がい者が安心・安全に使用できるよう、当事者の意見を反映した バリアフリーの実現を要望する。 道路、踏切など危険な場所に点字ブロック、エスコートゾーンの敷設を要望する。 ガイドヘルプをする際に、階段 エレベーター エスカレーターなど、 選択肢あった場合、どの方法がよいか本人に確認をしてほしい。 公共交通運賃の割引を推進してほしい、 サービスのバリアフリーにもぜひ取り組んでいただきたい。 鳥取県で始まったアイサポート運動が、今年度から愛媛県でも始まりました。 あいサポート運動とは、幅広く障がいの特性について学んだり、障がい当事者の方の講話や、 障がい者の人どういう風にお手伝いしたらいいかという冊子がもらえたりします。 無料で受けることのできる九十分ぐらいの研修もあります。 こういった運動も活用いただき、広まっていくといいなと思います。 障がい当事者を参画しての研修について教えていただきたい。 こういった内容の研修をしている、まだ当事者と一緒になった研修は作っていない、 など現在の状況について。 伊予鉄道さんでは、無人駅の場合、運転手さんが駅のホームにあるスロープを、 車両とホーム間の隙間につけてくれたりする。 運転手さんが電車から降りてくるというのは、全国的にはあまりないようです。 このように百%バリアフリーじゃなくても、考え方を柔軟にすることで、 不可能が変わっていくことってたくさんあるんだなというのを感じています。 7ページ目 6 障害の社会モデルの理解促進に関するセミナー 四国地方整備局 四国運輸局 共催 日時 令和五年一月十八日水曜日 十四時から十六時 場所 四国運輸局 会議室 オンライン開催 内容  1 移動等円滑化促進方針及びバリアフリー基本構想の作成支援について 国土交通省 総合政策局 バリアフリー政策課 2 障がい当事者が伝える社会モデル 思いやりの先へ CIL星空 代表 井谷 重人 氏 出席者 四国十八自治体 四国地方整備局 四国運輸局 職員  上記セミナーでは、移動等円滑化促進方針及びバリアフリー基本構想の 作成支援に関する説明のほか、昨年に引き続き障害当事者講師のご協力のもと 障害の社会モデルの理解促進に関するセミナーを開催いたしました。 障害当事者であるCIL星空代表井谷さんを講師としてお招きし、 井谷さんの自分史をはじめ、具体例や体験談を交えて自立とは何か、 そして障害者権利条約についてご講演いただきました。 また、井谷さんの大好きな伊予鉄道さんの、 全国でも数少ない取組についてもご紹介いただきました。 今後も、当事者講師のご協力のもと、心のバリアフリー、 障害の社会モデルの普及啓発を行ってまいります。 8ページ目 7 第十六回 国土交通省バリアフリー化推進功労者大臣表彰 四国地方では徳島県立近代美術館 ユニバーサルミュージアムの取組みが受賞 どなたもどうぞ 観光のユニバーサルデザイン化を推進 徳島県立近代美術館 徳島県徳島市八万町向寺山文化の森総合公園 取組みの概要 工夫を凝らした定期開催イベント 聴覚障がい者に向けた手話通訳や筆談での鑑賞会 視覚障がい者に向けた対話や触図を介しての鑑賞会 視覚障がいを持つサポーターと聴覚障がいを持つサポーターがナビゲーターを務める鑑賞会 子ども鑑賞クラブ 障がい当事者も含むアートイベントサポーターと共に作成 視覚障がい者の鑑賞の手助けとなる触図 手話ビデオ 音声ガイド 短い言葉が点字とともに書かれた積み木 感想を伝え合う くつろぎの館内設備 ピクトグラムを用いた簡潔で分かりやすい案内表示 心落ち着く空間を提供する木製家具配置のロビースペース 充実のホームページ 所蔵作品のコンパクトな解説やズーム機能を楽しむことのできるデジタルミュージアム 感覚に優しいセンサリーフレンドリーの取り組み 以上です。