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九州運輸局長からのご挨拶

就任の挨拶

【西日本豪雨災害と危機管理】
 まずは、今般の西日本地方における豪雨災害により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われました皆様にお見舞い申し上げます。
ちょうど今回の豪雨が降ったときは、私は前職の海上保安庁第六管区海上保安本部長として広島におりました。発災直後から、海からも空からも、巡視艇航空機などもちうる総力をあげて、行方不明者の捜索などできる限りの対応を行ってまいりました。
 九州運輸局におきましても、関係者と連携し情報収集に当たるとともに、車検の有効期間の伸長をはじめ、手続の弾力的運用や運行情報の発信などを迅速に実施してきたと聞いております。こと近年は「数年に一度」という災害が頻発しているように感じます。災害は起こらないことが第一ですが、万が一に備え、関係者との連携や緊急輸送の体制構築、公共交通や観光地の的確な情報発信など、地域に寄り添った復旧支援を迅速に行えるよう、引き続き防災体制を整備してまいります。

【安全・安心の確保】
 また、危機管理と同じく重要であると考えているのが、あらためて申すまでもないことですが、運輸事業にとって最も基本とすべき「安全・安心の確保」です。
 昨今、鉄道や自動車、船舶など様々なモードにおいて、輸送の安全性、信頼を損ねる事故等が起きております。安全・安心の確保が第一との認識の下、管内事業者の指導・監督を適切に行ってまいります。
 また、事業者自らが安全性を向上していくためにも、経営トップから現場まで一丸となった安全管理体制が構築されるように、運輸安全マネジメント制度の定着に努めてまいります。

以上2点が、まず私が九州運輸局で最も重要であると考えていることです。このほかに私は3点、観光や物流、公共交通について力を入れていきたいと考えております。

【観光】
 皆様ご案内のとおり、九州は、海や山などの豊かな天然自然に育まれた素晴らしい食材や貴重な歴史的文化遺産、地域の伝統文化など優れた観光資源の宝庫であり、国内外からの観光客の地方への流れを戦略的に創出し、観光による地方創生を実現してまいります。
 数字で見ましても、九州への外国人入国者数は平成29年は494万人と過去最高、九州における旅行消費額についても4,843億円(前年比+18.3%)と過去最高を記録し、まさにインバウンド消費が日本経済を下支えするような状況となっています。
本年は、2019年のラグビーワールドカップ、女子ハンドボール世界選手権大会など世界的なスポーツイベントの開催を目前に控え、観光先進国を実現する上で非常に重要な年です。九州においても、これまで比較的少なかった欧米豪をはじめ世界各国から多くの外国人観光客が訪れることが期待されており、世界に向けて更なる誘客を図る大きなチャンスです。9月に予定しております観光シンポジウムやVJ(ビジットジャッパン)地方連携事業などを通じ、九州の魅力を国内外の皆様へ発信してまいります。
 今後とも、2020年訪日外国人旅行者数4,000万人といった「明日の日本を支える観光ビジョン」に掲げる目標達成に向け、観光庁ほか関係省庁や自治体、民間事業者等の皆様とも連携して、積極的に取り組んでまいる所存です。

【物流】
 次に、物流です。物流は、豊かな国民生活の実現を支えるものであり、日本の経済に大きく貢献している、必要不可欠な構成要素です。一方で、少子高齢化に伴う労働力不足とトラックドライバー不足、CO2排出量の削減など大きな課題も抱えており、貨物運送事業の働き方改革と生産性向上がクローズアップされています。
 九州においても、例えば京阪神や関東までの長距離のトラック輸送などを鑑みれば、働き方改革・生産性向上は直ちに取り組まなければなりません。他方、数多くの長距離フェリー(全国の約7割の航路)が発着するなど、九州において海上輸送網が充実していることは大きな強みです。
 九州運輸局といたしましても、平成29年1月に「九州運輸局物流効率化政策推進本部」を設置しております。モーダルシフトを始めとした物流の効率化や省力化、ひいては労働環境改善や人材の確保に向け、局一丸となって強力に取り組んでまいります。

【公共交通】
 地域の公共交通の活性化についても、着実に取り組んで参りたいと思います。
地域公共交通については、人口減少・少子高齢化や自家用車への依存などにより利用者が減少しており、その傾向は九州においても変わらないと認識しています。
 今後とも地域公共交通を維持し、活性化させていくためには、地域公共交通活性化再生法にもあるとおり、地域が中心となって、事業者や利用者等の関係者とともに、公共交通を守り、育てていくことが極めて重要です。
この点、九州は地域公共交通の取組に熱心であり、同法に基づくマスタープランである(地域公共交通)網形成計画の作成件数は九州で83件と、全国の約2割となっております。「九州は全国の1割経済」と言われる中、地域が中心となり地域公共交通の確保・活性化が盛んに行われていることの1つの表れだと思います。
 また、宮崎県や熊本県における客貨混載の取組み、7月に国土交通大臣表彰を受賞した大分市の乗合タクシー「ふれあい交通」の取組みをはじめ、九州各地で地域公共交通の維持に向けた取組みがなされています。
 九州運輸局としても、交通に関係する全ての者が「自らの問題」として捉え相互に協働・連携して維持・活性化に取り組んでいけるよう、地域の皆様と一緒に地域公共交通のあり方を考え、アドバイスするなど、積極的に支援して参ります。

【その他】
 私は福岡市生まれで、19才の頃まで福岡におりました。大学から東京に行き、ちょうど今から31年前、国鉄がJRに分割民営化した1987年に運輸省に入省しました。当時はバブル景気のはしりで、世の中がなんだかわくわくしていたことを覚えています。
 その後、いくつかの勤務を経て、2004年、JR九州に出向し2年ほど九州で働く機会がありました。ちょうど九州新幹線の新八代から鹿児島中央までが先行開業した頃です。開業とともに「いさぶろう・しんぺい」や「はやとの風」などの新たな列車が走り始め、関東では見たことのない煌びやかな列車に心が躍りました。なお、JR九州では、グループ会社の経営を担当していました。
 そして今回、久方ぶりに九州での勤務となりました。今年の大河ドラマも鹿児島・九州ということで注目していたのですが、これまた何の縁なのか、今年ちょうど九州に呼ばれまして、赴任前から九州での生活を大変楽しみにしていたところです。
ところで、今年の大河ドラマの主人公である西郷隆盛の言葉に「雪に耐えて梅花麗しく」というものがあります。西南戦争に入る前、西郷隆盛が甥っ子に向けて詠んだ漢詩の一部です。苦難や試練を耐え忍ぶことで、やがて大きな成果が待っている、という意味です。
 私も、職員と一丸となって、実直に現実や課題と向き合い、ひとつひとつ乗り越えることで、九州の観光・運輸の更なる発展、更には九州のますますの活性化という成果に結びつけていきたいというふうに考えています。

これから、どうぞ宜しくお願いいたします。

平成30年8月

九州運輸局長 下野 元也

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