INTERVIEW

安全・安心を

守る

自動車交通部 自動車監査官

S首席自動車監査官付

01

自動車監査官のお仕事を教えてください。

トラック、バス、タクシーといった自動車を使用して事業を行う自動車運送事業者が、それぞれ遵守すべき法令に則って適切に事業を行っているか監査によって確認しています。監査は、社会的に影響の大きい事故が生じた場合や他機関からの通報等に基づいて実施されますが、監査の結果、違反が確認された場合は車両の使用停止や事業の停止等の行政処分を行います。同時に、事業者に対して改善に向けたフォローアップも行っています。

02

監査業務は事業者に対して指導や警告、時には厳しい処分を行うこともあると思いますが業務に携わるうえで心がけていることはありますか。

バランス感覚を意識して業務にあたっています。監査官は立場上、事業者に関する様々な情報に触れる機会も多いですが、限られた情報に左右されず常に中立であることを心掛けています。そのため、実際の監査の場面でも書類やヒアリングを通じて明らかになる事実を特に重視しています。関係する法令も複雑で責任も伴う業務ですが、その分大きな意義があるため、自信と成長を感じながら日々取り組んでいます。

03

民間企業での勤務経験もありますが、現在の業務で前職の経験を活かす場面はありますか?

前職では商社の営業として6年勤務していました。現在の業務でも、関係者の利害の調整を図る際や、先を見越して適切に段取りを組む際に前職の経験が活きていると感じます。自動車監査官は、単に処分するだけでなく監査をきっかけとして適正な事業運営を行っていただくための役割も担っています。経験を発揮して丁寧な対応を行うことで、事業者の課題解決に繋がる手掛かりを提示できる職員でありたいと考えています。

04

中途採用で公務員を目指している方へ一言お願いします。

地域や業界を取り巻く環境の変化に応じて、運輸局が果たすべき使命は変わりつつあります。そのため、既存の枠だけにとらわれない大きな視点での発想が時には必要です。私は、民間企業など、多様なバックグラウンドを持つ方の経験が、組織が持続的に成長する上では重要と考えています。四国運輸局には個性を発揮して活躍できる土壌が整っており、個々の挑戦を後押ししてくれる文化があります。皆さんの柔軟なアイデアで、これからの四国を共に創りあげていきましょう。

海事振興部 海運・港運課

M係員

01

現在携わっている業務内容について教えてください。

一つ目は海事系の許認可や申請業務です。特によく携わるのが、外国船に関する「不開港場寄港」「沿岸輸送」の特許申請と呼ばれるものです。(全く聞きなじみがないと思います・・・)
日本には多数の港がありますが、「不開港」にあたる港は、外国船の入港や貿易等の行為ができません。また、日本の港間で外国船が輸送することは自国の安全・安定性の観点から禁止されています。(世界的に取り入れられているルールです!)
ただ、特別な事情がある場合には運輸局に申請することで認められることがあり、これらの書類審査と特許の発出をメインに行っています。

二つ目は「海事観光」です。観光関係は観光部が中心ですが、特に海や船にスポットを当てた「海事観光」という取組みを、海事振興部において行っています。具体的には、船会社が主体となって行う島のPRツアーや、多言語対応といった受入環境整備に対して、補助金を活用し取組みを後押ししています。

02

本省への出向経験もあると伺いましたが、そちらでのお仕事はいかがでしたか?

スピード感が求められることが多かったです。仕事の依頼がきて、締切りを見ると1時間後!なんてことも少なくありませんでした(笑)
今思い返してもハードな日々でしたが、自分の関わった仕事が全国ニュースや新聞で取り上げられることもあり、スケールの大きさを感じる職場でした。
また、普段は中々入れない国会議員会館などに行く機会も多くありました。四国ではあまり経験できないことなので、それもすごく刺激になりましたね。

03

最近はWEB会議やテレワークなども多いですか?

多いですね。特にWEB会議は増えたなと感じています。全国的な会議にも自分の席から参加できるので、負担が少なくなりました。
また、テレワークを行っている職員もいます。公務員というと必ず職場に来て、机に向かって仕事をするといったイメージをお持ちの方も多いと思いますが、フレキシブルに仕事ができる環境も整っています。以前と比べて、色々な働き方が選べるようになったことは嬉しいですね。

04

今まで様々な経験をされたと思いますが、1年目のご自身と比べて成長したと感じる点を教えてください。

物事を見る視野が広がったなと思います。様々な業種の方とのお話や現場を見させていただく中で、これまで知らなかった業種間の繋がりや関係性に気づくことができるようになりました。
あとは、色々なことに冷静に対応できるようになったかなと思います。1年目は分からないことばかりだったので、電話での問合せや急な依頼に焦ってしまうこともありましたが、今では良い意味で図太くなりました(笑)

香川運輸支局登録部門

T運輸企画専門官

01

現在の業務内容について教えてください。

主に車検証の交付業務を行っています。自動車の所有者が引っ越しで住所が変われば車検証の住所変更の手続きを行い、自動車を他人に譲渡する場合には名義変更の手続きをする必要があります。

申請者は大きく分けて、@自動車販売事業者(いわゆるディーラー)、A行政書士、B自動車整備事業者や一般ユーザーの方になります。自動車の技術関係に関する専門知識は不要ですが、所有者が亡くなられた場合の相続手続きや会社の合併などによる会社所有の自動車の移転登録など民法や会社法など、様々な法律の知識が必要となることがあり、日々過去の事例を調べたりしながら、部門一体となってチームで仕事をしています。

特に、窓口で個人の方が相続の手続きに来られた際は、戸籍謄本などで誰に相続権があるかどうかを確認したり、必要書類を持参しているかなどを確認していきます。業務は輪番制で週ごとに担当が変わるのですが、お客さんとのやりとりを楽しみながら書類の案内をします。また、窓口で受付をした書類が無事に審査を終えて、新しい車検証が発行されたときはホッとします。お客さんからは「丁寧に案内をしてくれてありがとう」と御礼を言われることもあり、そのときは充実感があります。運輸局ではいわゆる一般の方とやりとりする部署は少ないので、コミュニケーション能力が鍛えられてやりがいのある業務だと思います。一日中デスクワークをするよりスリリングに時間が過ぎていくので、一日が過ぎるのが早いです。

02

支局の雰囲気はどうですか?

若手職員が多く、みなさん元気な方が多いので楽しくわいわいやっています。
また部門として業務を行うため、担当ごとに行う部署に比べて一体感も深まりやすく、あまり年齢差も気にせずチームとして業務を行っています。
難しい案件が片付いたときはみんなでよかったねぇと話すなどざっくばらんな雰囲気です。

03

転勤のご経験がありますが、転勤は大変ですか?

転勤は大変なこともありますが、これまで住んだことのない地域で生活することができて、土地土地の名物を知ることができたり、思わぬ人との出会いがあったり、刺激的です。
とくに初めて採用された高知では、私の出身地である香川とは風土も県民性も食べ物も違って、高知の独特さに圧倒されました。採用当時の先輩には今でも気に掛けていただくなど懇意にしていただいています。
四国内の転勤で官署もほとんどが県庁所在地のため、高速道路で移動すればそれほど帰省するのにも時間は要しないと思います。

04

宿舎も利用できると聞きました!

宿舎は場所によって異なりますが、古い宿舎も定期的にリフォームしています。私の宿舎も昨年お風呂が壊れたところ、某メーカーの最新式の風呂釜に入れ替わって昭和から令和へ一気に快適なお風呂生活を楽しんでいます。
また、最初の配属先は高知市内の古い支局でしたが、当時は月額5,000円以下で借りることができて、採用時の薄給な自分にとっては大変助かった思い出があります。

※所属は令和4年度現在のものとなります。