令和５年度「年末年始の輸送等安全総点検」を実施します

　国土交通省は、多客繁忙期である年末年始に、陸・海・空にわたる交通機関等において、経営トップを含む幹部の強いリーダーシップの下での自主点検等を通じ、安全確保と事故防止の徹底を図るとともに、テロ対策及び新型インフルエンザ対策に万全を期するため、毎年、「年末年始の輸送等に関する安全総点検」を実施しています。
　中国運輸局は、この期間中に、職員が主な陸・海の運送事業者等に立入り、車両や船舶、施設の点検整備、運行(運航)管理の実施状況等の安全対策及び事故防止対策、テロや感染症対策等の点検を、国土交通省重点点検事項のうち以下の点に特に留意し実施します。

【自動車】
　２０２４年春の自動車運転者の労働時間規制実施を前に、物流の中心を担うトラック事業の安全確保が重要な課題となっています。その中でも、近年のタイヤ脱落事故の増加を踏まえ、車両の日常点検整備、定期点検整備等の実施状況を点検します。

【船舶】
　昨年４月の知床遊覧船事故を受け昨年１２月に「旅客船の総合的な安全・安心対策」が取りまとめられました。これを踏まえ、法令及び安全管理規程の確実な遵守状況を点検します。

【鉄道】
　今年１月の大雪による京都地区での立ち往生発生で多数の乗客が車内に閉じ込められる事象が発生しました。昨今の自然災害の激甚化、頻発化を踏まえ、自然災害等の対策設備並びに事故、災害等の発生時における旅客の避難誘導及び情報提供体制等の整備状況を点検します。