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貸切バス及びトラックにおける安全確保の徹底について印刷用ページ

2023年5月18日 更新

 令和5年5月16日(火)午後8時15分頃、宮城県栗原市の東北自動車道において、岩手県一関市に向けて乗客乗員40名程度を乗せた貸切バスが車両故障のため路肩に停車していたところ、大型トラックが追突し、3名が死亡、1名が重傷を負うという誠に痛ましい事故が発生しました(同月17日(水)9時現在)

 事業用自動車における輸送の安全確保は、自動車運送事業者の最大の使命であり、事故を起こさず、国民の生命、身体及び財産をしっかり守ることこそが運送事業の社会的信頼を維持するために最も必要なことです。
 このため、自動車運送事業者において安全確保の徹底を図り、利用者の信頼回復に万全を期すため、下記事項について徹底いただきますようお願いいたします。

【貸切バス事業者】
1.「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」に基づき、緊急
 時における適切な対応について運転者への指導を徹底すること。特に交通事故・車両故障発生時においては、次に掲げ
 る事項について改めて実施を徹底すること。
 (1)高速道路上においては停止表示器材を設置し、他の自動車に事故の発生を知らせる等、道路における危険防止措
   置を実施すること
 (2)状況に応じ、乗客を車両から退避させ、万が一停止車両への追突事故が発生した際に乗客が巻き込まれないよう
   にする等、乗客の安全の確保に係る措置を実施すること
2.運行にあたっては、車両の点検整備を確実に実施すること。

【自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル】

【貨物事業者】
1.運行管理業務を再確認し、安全確保の原点に立った確実な運行管理を実施すること。特に次に掲げる事項について
 改めて実施をすること。
 (1)確実に点呼を実施し、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示を与えること
 (2)運転者の疾病、疲労、睡眠不足等の健康状態及び過労状態の確実な把握に努め、安全に運行の業務を遂行する
   ことができないおそれがある運転者を業務に従事させないこと
 (3)「自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル」に基づ
   き、運転者に対し、ブレーキの適切な使用等、運行の安全を確保するために遵守すべき事項について指導をする
   こと
2.運行にあたっては、車両の点検整備を確実に実施するとともに、乗務員に対して制限速度の遵守をはじめとした道
 路交通法等の法令遵守の徹底を図るなど、安全の確保を最優先すること。

【自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う一般的な指導及び監督の実施マニュアル】

<お問い合わせ先>
中国運輸局自動車技術安全部
保安・環境調整官
電話082-228-9144
(※実務及び運行管理に関する相談等については、管轄の運輸支局へお問い合わせください。)

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