2021年10月29日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第238号(令和3年10月29日発行)
目次
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令和3年度鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました
令和3年10月14日(木曜日)午後2時より、札幌第2合同庁舎9階講堂において、令和3年度鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました。
鉄道関係功労者等表彰は、鉄道関係事業でご活躍されてこられた方に対し、各分野(鉄道・索道等)でのご功績に敬意を表して、例年10月に実施しているもので、今年は5名、7事業者、1団体の計13受賞者を表彰するとともに、索道関係1名に感謝状を授与いたしました。表彰式には、受賞者のうち7名の方々(代表者)に出席いただくとともに、来賓及び関係者の方々にご列席いただきました。
【日本貨物鉄道(株)北海道支社(写真右)へ鉄道事業運転無事故表彰を授与いたしました】
表彰式については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、参加人数を制限する等の措置を講じた上での開催となりましたが、北海道運輸局長の式辞、表彰状・感謝状授与、続いて来賓を代表して札幌市交通事業管理者 交通局長 浦田 洋様からご祝辞、受賞者からは株式会社 星野リゾート・トマム スキー場支配人 鈴木 和仁様から謝辞をいただき、滞りなく閉式いたしました。
受賞された皆さまのご活躍とご健勝、並びに業界の益々のご発展をお祈り申し上げます。
物流体験会in石狩湾新港2021〜道内最大級である物流拠点の「今」を体感〜
北海道運輸局では、物流産業の重要性を理解し、就職先としての物流業界への関心を高めてもらうことを目的に、一般社団法人札幌地区トラック協会と連携し、札幌国際情報高校の1年生を対象とした物流体験会を二部構成で10月12日(火曜日)、10月22日(金曜日)に開催しました。
10月12日(火曜日)は物流に関する基礎知識を習熟してもらうため、北海商科大学の相浦教授による事前講義を行っていただきました。ここでは「『モノのながれ』で繋がる北海道と全国各地」と題して、北海道の物流についてクイズを交えながらの解説や、体験施設の一つである石狩湾新港と世界とのつながり、体験会当日の見どころなどを話していただきました。
【北海商科大学の相浦教授による講義】
株式会社エースの石狩第7物流センターでは、最新鋭となる施設の概要について説明を受けた後、無人フォークリフトや電動パレットラック、物流支援ロボットの実演を見学し、生徒には実際に最新機器を操作してもらいました。縦横無尽に動く無人フォークリフトには驚く生徒も多く、省人化の進む「未来につながる物流現場」を目の当たりにしました。
【株式会社エース 石狩第7物流センター】
東洋水産株式会社の石狩新港物流センターでは、日本の食文化における冷蔵倉庫の重要性を学んだ後、昨年4月に建築された北海道最大級の大型冷蔵倉庫を見学し、普段は立ち入りできない無人で稼働する移動ラック倉庫や−25℃の極寒体験をしました。−25℃の倉庫内で働く方々をみて、生徒からは物流業界への感謝の声も聞かれました。
【東洋水産株式会社 石狩新港物流センター】
石狩湾新港の体験では、許可が無ければ入ることが許されない花畔埠頭に入り、巨大なガントリークレーンを間近で体験することで、世界と北海道をつなぐスケールの大きい物流を肌で感じてもらい、港の重要性や仕組みなどを改めて学んでいただきました。生徒からは、港の深さについてや、ガントリークレーンがなぜ赤と白で塗られているのかなどの質問もあり、日常生活を支える物流について関心を持ってもらえたと感じました。
【花畔埠頭のガントリークレーン】
4人の物流事業者の方々を講師に招いた講話会では、物流現場の生の声と北海道の物流の現状や効率化についてのお話がありました。生徒同士で物流の効率化についてディスカッションし発表してもらったり、質問に回答してくれた生徒にはプレゼントがあるなど、生徒に飽きさせない工夫を凝らした講義をしていただきました。普段は聞くことができないその会社独自の先進的な取り組みなどもお話ししていただき、生徒のみならず主催者側も勉強になるお話を聞くことができました。
北海道運輸局といたしましては、今後ともこのような体験会を通じて物流に興味・関心を持っていただき、物流産業における人材確保の推進に向けた取組を継続してまいります。
最後に、本体験会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。