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北海道運輸局広報誌『北斗七星』第239号(令和3年11月30日発行)印刷用ページ

2021年11月30日 更新

目次

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海で活躍する女性と壮瞥町の中学生が出会います
〜海事講座 「船と海運の役割 〜フネージョによる海の仕事紹介〜」を開催〜

海事振興部 旅客・船舶産業課

 10月28日(木曜日)、北海道海事広報協会の協力により、壮瞥町立壮瞥中学校1年生12名を対象に海事講座「船と海運の役割〜フネージョからの海の仕事紹介〜」を開催しました。

 普段は海に接する機会の少ない壮瞥町に暮らす中学生たちに、海で活躍する女性たち(フネージョ)の声を直接届けることで、海事産業への理解を深め、将来の海事分野での活躍へつなげることが狙いです。

【壮瞥町立壮瞥中学校1年生12名と講師・スタッフ】

 スターマリン(株)、室蘭海陸通運(株)、(株)栗林商会、商船三井フェリー(株)からそれぞれの現場で活躍する女性を講師として迎え、第T部として業務を分かりやすく説明する仕事紹介コーナー、第U部として「海の仕事の魅力」をテーマとしたグループ討議を行い、各グループで気づいた魅力や疑問点を発表しました。その後、講師への質問への回答等、意見交換会を行いました。
 
 【各社のフネージョが海の仕事を紹介】
 グループ討議では、各講師が1名ずつ入り、4つのグループに分かれ、生徒から積極的に講師へ質問するなど和やかな雰囲気で行われ、グループ討議の発表後に行われた講師への質問では、他のグループだった生徒から各講師へ多くの質問が寄せられました。“(講師の)高校時代のヨット部の活動内容”など、仕事に留まらない質問がされることもありましたが、海そのものの魅力を伝えようと各講師はひとつひとつ親切丁寧に返答をされておりました。 
 
【「海の仕事の魅力」をテーマとしたグループ討議】

 最後に、生徒の将来についてのアドバイスとして各講師からメッセージが送られ、生徒代表からは「今日の講義を受けて、海の仕事のことを知れてよかった。」との感想が述べられました。

 後日生徒の皆様からアンケートを集約しましたが全体的に好評をいただきました。いくつかコメントを紹介させていただきます。
 ・船の仕事でこんなにたくさんの仕事があるのを知った。
 ・4人の講師さんたちは話しかけやすくて楽しかったです。
 ・船の仕事のくわしい内容を知れてとても楽しかった。
 ・船にものすごく興味をもった。
 ・フェリーについていろいろなことを知ることができました。

修学旅行に新たな学びのスタイルを提案します
〜「フェリーの利用促進」「海事・物流産業の人材確保・育成」を目指して〜

室蘭運輸支局 苫小牧海事事務所

 苫小牧海事事務所では、旅客フェリー事業の活性化と海事・物流産業の重要性等の理解醸成を図るため、10月30日(土曜日)から11月1日(月曜日)にかけて、北海道内中学校の先生と旅行会社を招請し、海事・物流施設見学等の学習プログラムを組み込んだフェリーを利用した修学旅行体験会を開催しました。


【苫小牧フェリーターミナル展望デッキにて記念撮影】

 北海道内の中・長距離フェリーの旅客利用者数は1994年をピークに減少(新型コロナウイルス禍において更に激減)し、海事・物流産業においては、少子高齢化により人材の確保・育成が重要な課題となっています。これらを踏まえ体験会は、海洋基本法(2007年制定)により海洋に関する教育の推進が要請されていることや、改訂された中学校学習指導要領にあっては、「海洋・海事」に関する記述の充実が図られていることに着目して、フェリーを利用する修学旅行の実用性のPRなどを目的に開催しました。

 主な学習プログラムは、1日目に「RORO船(自動車運搬船)見学」、「物流倉庫見学」、「特別授業(水先人、乗船するフェリー「きたかみ」船長、池田良穂名誉教授の講話)」等を行い、日常生活と海事・物流産業との関わりを学習した後、フェリーに乗船しました。参加した先生方からは、「生徒が興味を持つ内容であった。」「キャリア教育的な視点でコンテンツ開発を行えるとフェリー利用の可能性を広げることができる。」といった感想と、旅行会社からは、「フェリーの雑魚寝、プライベートの確保なし、というイメージが払拭された。」「非日常空間を楽しむことができ、実際に見て体験することは重要だと感じた。」など、実際に体験・乗船したからこその気づきが多くありました。
 
【RORO船(自動車運搬船)見学(右)と物流倉庫見学(左)】

 2日目は、東日本大震災から10年を迎えた東北地域(フェリー寄港地)において、「いのちの学習」と銘打ち、実際に被災を受けた荒浜小学校などの「震災遺構」の見学や震災の記憶と教訓を伝え継ぐ「みやぎ東日本大震災津波伝承館」の見学など、「いのち」の尊さ、人への思いやり、支え合うことの大切さを学習しました。
 
【屋上に避難して全員無事だった荒浜小学校(右)とみやぎ東日本大震災津波伝承館(左)】


 3日目は、中尊寺や毛越寺などの東北の歴史文化に触れて、本修学旅行体験会を終了としました。

 初めて実施した修学旅行にフェリーを活用する取組でしたが、今回の体験会の成果を校長会や校内研修で情報提供し、広く周知を図りたいとのご意見もいただき、今後の旅客フェリー事業活性化を図る上で大変有意義な取組となりました。
 苫小牧海事事務所では、今後も関係者と連携し旅客フェリー事業活性化の取組を継続して行って参ります。最後になりましたが、本修学旅行体験会の開催にあたりまして、ご協力いただきました関係者の皆様方に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

中学生を対象とした海事講座・フェリー船内見学を開催

旭川運輸支局 稚内庁舎

 旭川運輸支局稚内庁舎では、11月2日(火曜日)北海道旅客船協会・日本海事広報協会との共催により、ハートランドフェリー(株)稚内支店の協力のもと、稚内市の宗谷中学校の1年生7名を対象とした「海事講座・フェリー船内見学」を開催しました。

 当見学会は、近年ますます高齢化が進み、国内外の海運を支える船員の不足が懸念されていることを背景として、船員の仕事に対する認知度の向上と生徒の将来に対する進路展望に役立てていただくことを目的に1年に1回開催をしており、通算3回目の開催となります。

 今回はまず、フェリーターミナル内の会議室において、旭川運輸支局稚内庁舎の職員より船舶の用途や役割、船員の資格や仕事の内容、船員になるための教育機関について説明を行いました。続いて、ハートランドフェリー(株)より船員の待遇や作業の様子等について映像を交えた説明がありました。

   
【宗谷中学校の1年生7名が参加】

 講義終了後は「アマポーラ宗谷」(4,265トン)に車両甲板から乗船し、普段乗船客の目には触れない操舵室、機関室、船員居住区、車両甲板等を船員の説明を受けながら見学をしました。

【アマポーラ宗谷の船内を見学】

 稚内市という土地柄、漁業を生業としている家庭からの参加者が多いこともあり、「ウチの漁船と大きさが全然違う。」「漁船と旅客船では違う点がいっぱいある。」等の感想のほか、「間近で見たエンジンの迫力が凄かった。」「将来は漁師を継ぐつもりだけどフェリーも面白そうだ。」等の感想をいただきました。
 旭川運輸支局では今後とも関係者の皆様と連携し、船の仕事に関する理解を深めるための活動を行ってまいります。当見学会の実施にご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

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