2022年10月31日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第242号(令和4年10月31日発行)
目次
令和4年度鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました
令和4年10月19日(水曜日)午後2時30分より、札幌第2合同庁舎9階講堂において、令和4年度鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました。
鉄道関係功労者等表彰は、鉄道関係事業でご活躍された方に対し、各分野(鉄道・索道等)のご功績に敬意を表して例年10月に実施しているもので、今年は4名、4事業者を表彰いたしました。表彰式には、受賞者の皆さまにご出席いただくとともに、来賓及び関係者の方々にご列席いただきました。
【受賞者の皆さま】
【ご祝辞 日本貨物鉄道株式会社北海道支社 安田 晴彦 支社長様】
物流体験会2022〜高校生が物流拠点の「今」を体感〜
北海道運輸局では、物流産業の重要性を理解し、就職先としての物流業界への関心を高めてもらうことを目的に、一般社団法人札幌地区トラック協会と連携し、札幌国際情報高校の1年生、札幌東商業高校の1年生を対象にそれぞれ物流施設体験会を10月21日(金曜日)・25日(火曜日)に開催しました。
この物流施設体験会は二部構成で開催され、第一部では物流に関する基礎知識を習熟してもらうため、10月13日(木曜日)に札幌国際情報高校、18日(火曜日)に札幌東商業高校に北海商科大学の相浦教授による事前講義を開催しました。ここでは「『モノのながれ』で繋がる北海道と全国各地、北海道と世界」と題して、およそ1時間にわたって講義をしていただきました。北海道の物流について具体的な商品による解説や社会情勢の変化と生活への影響について話していただきました。
【北海商科大学の相浦教授による講義】
石狩湾新港の体験では、許可が無ければ入ることが許されない花畔埠頭に入り、巨大なガントリークレーンを間近で体験することで、世界と北海道をつなぐスケールの大きい物流を肌で感じてもらい、港の重要性や仕組みなどを改めて学んでいただきました。
【巨大なガントリークレーン】
株式会社エースの石狩第7物流センターでは、最新鋭となる施設の概要について説明を受けた後、実際の施設内を見学しました。縦横無尽に動く無人フォークリフトや自動で開閉する電動パレットラックを目の当たりにして、生徒からは歓声が上がる場面もありました。また、物流支援ロボット(キャリロ)の操作も体験してもらい、楽しそうにはしゃぐ様子も見られました。省人化が進み「未来につながる物流現場」に対して、生徒からは「物流業界のイメージが変わった」との声も聞かれました。
【自動で荷積み積み卸し 石狩第7物流センター】
東洋水産株式会社の石狩新港物流センターでは、日本の食文化における冷蔵倉庫の重要性を学んだ後、一昨年建築された北海道最大級の大型冷蔵倉庫を見学しました。無人で稼働する移動ラック倉庫など、冷蔵・冷凍の環境下で繰り広げられる最新の「物流」世界を垣間見て、生徒たちは驚いた様子でした。身を刺すような寒さも相まって、今回の体験を強く印象づけられたものと思います。
【マイナス25℃の冷蔵倉庫】
DPL札幌東雁来内にある株式会社サンゲツの北海道ロジスティクスセンターでは、加工前の商品の搬入・加工・配送までの一連の流れを見学し、実際にどのように物が流れているか、具体的に体験しました。
【倉庫中で加工】
また、北海道の物流において重要な輸送手段であるトラックも見学しました。街中でよく見かけるトラックですが、普段は見たこともない運転席に座ったり、トライバーのお話を聞いたりするなどして、改めて物流の重要性や社会に欠かすことのできない役割を理解する機会になったと思います。
【大型トラックの運転席へ】
物流事業者の方々を講師に招いた講話会では、物流現場の生の声と北海道の物流の現状や効率化についてのお話がありました。生徒同士で物流の効率化についてディスカッションし、発表してもらうなど生徒に飽きさせない工夫を凝らした講義をしていただきました。普段は聞くことができないその会社独自の先進的な取り組みなどもお話ししていただき、生徒のみならず主催者側も勉強になるお話を聞くことができました。
北海道運輸局といたしましては、今後ともこのような体験会を通じて物流に興味・関心を持っていただき、物流産業における人材確保の推進に向けた取組を継続してまいります。
最後に、本体験会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。