2023年8月31日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第252号(令和5年8月31日発行)
目次
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- 首都圏の教育関係者等が“北海道(胆振)ならでは”の新たな学びを体験
〜令和5年度教育旅行モニターツアーを開催〜 - 『飛んでクルーズ・北海道』18年目の船出
首都圏の教育関係者等が“北海道(胆振)ならでは”の新たな学びを体験
〜令和5年度教育旅行モニターツアーを開催〜
北海道運輸局室蘭運輸支局では、教育旅行の誘致による旅客フェリーの利用促進と、海事・物流産業の重要性等を広く発信することを目的に、首都圏私学の教育関係者等を対象にした「教育旅行モニターツアー」を令和5年8月2日〜5日の日程で実施しました。
教育旅行誘致のコンセプトは、“北海道(胆振)ならでは”の新たな学びのスタイルの提案で、モニターツアーでは、当局が所管する海事・物流産業事業者の施設見学と船長や通関士等の講話に加え、北海道大学苫小牧研究林が行っている研究への参加による新たな学びの提案を行いました。
モニターツアーには、埼玉、千葉両県の教員3名と旅行ガイドブック出版社2名の計5名をお招きして、初日(8月2日)は、教育旅行に大人気のエスコンフィールドHOKKAIDOで、ファイターズガールによるスタジアムガイドツアーに参加等し、2日目は、白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」等を見学し、その後、今回の提案コンテンツの第1弾となる日本工学院北海道専門学校(登別市)を訪問し、学生間交流(当日は夏季休暇等の関係で教員が対応)を視野に入れたコンテンツとして、専用のアプリを用いてロボットを動かすプログラミングの模擬授業を体験しました。
【1日目/エスコンフィールドHOKKAIDO】 【2日目/大倉山・札幌オリンピックミュージアム】
【2日目/ウポポイ(民族共生象徴空間)】 【2日目/登別市グリーンスローモビリティ
(通称:オニスロ)】
3日目は、今回の提案コンテンツの目玉となる、海事・物流産業施設見学と船長等の講話に加え、北海道大学苫小牧研究林のフィールドを活用した学びの提案を行いました。
施設見学では、始めに苫小牧栗林運輸(株)より、商品が生産者から消費者に届く一連の流れである「物流」や、物流における「海上・陸上輸送の重要性」と「港」についての説明をしていただき、RORO船(トレーラや商品車を自走で船まで直接積載できる貨物船)の見学では、様々な商品はどのようにして私たちの手元に届くのかを、船内でトラクタとトレーラを切り離し、素早く車両を並べる迫力ある荷役作業の見学から学んでいただきました。
また、北海道大学苫小牧研究林では、研究林内に生息する野ネズミと魚の生態調査の研究に参加し、その捕獲方法や雌雄判別方法等を解説いただきました。
3日目はこのほかに、新たな学びの提案素材として、物流倉庫見学、船長と通関士による講話を実施し、海事・物流産業の果たす役割等の説明を行いました。
4日目は、大洗へ向けたフェリー船内で船員、アテンダントクルーの講話とブリッジ見学を行って大洗港で解散となりました。
【3日目/倉庫見学】 【3日目/RORO船「神加丸」の見学】
【3日目/北海道大学苫小牧研究林】 【復路に利用した「さんふらわあ ふらの」】
/苫小牧〜大洗
参加者のアンケートからは、「実際の現場を見て話を聞く、こうした学びがあることがまさに修学旅行だと感じた。」、「温泉、スキーだけでない学びを構築できそう。」、「日常の生活では想像も体験もできない内容で、生徒に是非体験させたい内容だった。」等の意見が寄せられました。
室蘭運輸支局では、今後も魅力的な教育コンテンツの提案による教育旅行の誘致を図り、旅客フェリーの利用促進と所管事業等に対する理解醸成の取組を実施して参ります。
なお、第2回目のモニターツアーは、9月6日(水曜日)〜8日(金曜日)の日程で実施します。
最後に、本事業にご協力いただきました関係者の皆様に、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
『飛んでクルーズ・北海道』18年目の船出
商船三井クルーズ(株)が運航する「にっぽん丸」による夏の定番人気商品であるフライ&クルーズ『飛んでクルーズ・北海道』が、8月28日から運航開始されました。
今年も昨年同様に小樽〜利尻〜羅臼〜小樽のコースを9月12日までに計5回運航するスケジュールで、日本百名山の一つ「利尻富士」がそびえる利尻島や、世界遺産の知床の大自然を思う存分感じることが出来るツアーとなっています。
また、船内では北海道の旬の味覚を取り揃えた食事も用意されており、きっと多くのお客様に北海道の魅力を愉しんでいただけるものと期待しております。
運航初日の8月28日には出発式が盛大に開催され、小樽市長をはじめ北海道クルーズ振興協議会の会長である川路次長が、歓迎の挨拶を述べるとともに「にっぽん丸」船長へ花束と記念品を贈呈しました。
「にっぽん丸」船長からは、今年も大自然の北海道へ来ることができ関係各機関に対し感謝の言葉を述べられるとと
もに、5コースすべて満席となっているとの報告があり、この商品が人気の商品であることが再認識させられました。
この時期に小樽に来ると「にっぽん丸」が停泊している景色が定番となることを願っております。
恒例の見送りでは、「小樽潮太鼓」により盛大なお見送りを出港にあわせて行い、乗船客も大変喜んでいたようです。
今年で18年目を迎える『飛んでクルーズ・北海道』も着実に知名度を上げており、今後も「定期・定点クルーズ」に向け、北海道クルーズ振興協議会としても関係各機関と調整を図り、支援していきたいと考えています。
【商船三井クルーズ(株)が運航する「にっぽん丸」】
【おたるコンシェルジュから「にっぽん丸」船長へ花束贈呈】
【迫力ある「小樽潮太鼓」を見るために多くの乗船客が船上デッキに集まっていました】