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北海道運輸局広報誌『北斗七星』第255号(令和5年10月31日発行)印刷用ページ

2023年10月31日 更新

目次

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海で活躍する女性と室蘭市の中学生が出会います
〜身近な海の仕事について詳しく知るため海事講座を開催〜

海事振興部 船舶産業振興官

 10月5日、北海道海事広報協会の協賛により、室蘭市立室蘭西中学校3年生74名を対象に「海のお仕事紹介〜フネージョ(※)による海事講座〜」を開催しました。
 普段も海に接するもののその仕事を知る機会の少ない室蘭市に暮らす中学生たちに、海で活躍する女性たち(フネージョ)の声を直接届けることで、海事産業への理解を深め、将来の海事分野での活躍へつなげることが狙いです。

(※)フネージョ:船員や造船・舶用工業など海事分野で働く女性を幅広く象徴する造語。イタリア語の「アダージョ」(「くつろぐ」、「ゆっくりと」等の意)の語感を込め、母なる大洋を船舶が優雅にゆっくりと航行する姿を想像させ、職場を寛がせるイメージ。

 海の現場で活躍する女性たちとして、スターマリン(株)で遊覧船の船長兼代表取締役の伊藤京香さん、船舶代理店の室蘭海陸通運(株)から小田紫帆さん及び同じく船舶代理店の(株)栗林商会から金森美保さん、(株)商船三井さんふらわあからアテンダントクルーの立崎加奈さん、太平洋フェリー(株)からアテンダントクルーの清川紗希さん、苫小牧海上保安署長の蓮見由絵さんを迎え、各班に分かれ海の仕事を分かりやすく説明し、生徒からの気づいた点や疑問点などについてのディスカッションを行いました。


  
  講師(伊藤さん)                             講師(立崎さん)

  
講師(小田さん)                             講師(清川さん)

  
  講師(金森さん)                             講師(蓮見さん)


〜講話の中で一番印象に残ったことについて、生徒からの回答を抜粋して紹介します〜
 ・海での仕事がこんなにも人のためになっているんだなと思った
 ・これからの進路を決めるときに勉強になりました
 ・子供がいたり、女性でも両立してできること
 ・しゃちょうというのがすごい
 ・給料高いし休み多いし羨ましい
 ・国家公務員凄くかっこよかった
 ・オーラが凄かった
 ・豪華な船をつくっている会社のお金がどんだけあるのか気になった
 ・年収で車一括できる
 ・英語で話すことが殆どらしいから、日本語が分からなくなりそう
 ・ホームシックになりそうだなぁ
 ・EEZの話は入試対策にもなったから、ためなった
 ・もう少し時間欲しかった

 途中、豪雨のため体育館の屋根に打ち付ける雨音で声が聞こえない状況もあったものの、終始生徒の表情は明るく、閉会の際「将来、海事産業分野への道に進んでみたい人はいますか?」との質問に数名の生徒が応えてくれたことで、万感の思いの瞬間でした。

 海事振興部及び室蘭運輸支局では、このような海事海洋教育事業及び女性活躍推進事業を今後も継続して行うこととしています。


閉会時の集合記念撮影

令和5年度 鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました

総務部 総務課

 令和5年10月16日(月曜日)、札幌第2合同庁舎9階講堂において、令和5年度 鉄道関係功労者等表彰式を挙行しました。

 鉄道関係功労者等表彰は、鉄道関係事業でご活躍された方に対し、各分野(鉄道・索道等)のご功績に敬意を表して、鉄道の日(10月14日)にあわせて実施しているもので、今年は6名、1事業者、1団体を表彰いたしました。表彰式には、受賞者の皆さまにご出席いただくとともに、来賓及び関係者の方々にご列席いただきました。

 表彰式にあたっては、北海道運輸局長の式辞、表彰状授与、続いて来賓を代表して北海道索道協会 会長 植田 拓史 様からご祝辞を、受賞者からは日本貨物鉄道株式会社北海道支社 札幌機関区車両技術主任 吉永 和史 様から謝辞をいただき、滞りなく閉式いたしました。

 受賞された皆様のご活躍とご健勝、並びに業界の益々のご発展をお祈り申し上げます。


【運輸局長式辞】

【ご祝辞 北海道索道協会会長 植田 拓史様】

【受賞者の皆様】

『物流業界の「2024年問題」対策セミナー』を開催しました

自動車交通部 貨物課

 令和5年10月20日(金曜日)に、札幌パークホテルにおいて北海道運輸局、北海道労働局及び北海道トラック協会の共催による『物流業界の「2024年問題」対策セミナー』を開催し、YouTubeでの同時配信を行いました。

 物流は国民生活を支える重要な社会インフラですが、担い手不足など様々な課題に直面しております。物流産業を魅力ある職場とするため、トラックドライバーの働き方改革に関する法律が2024年4月から適用されますが、一方で時間外労働の上限が年960時間になるなど、一部のトラックドライバーの労働時間が短くなることが想定され、物流の停滞が懸念される「2024年問題」に直面しております。このまま何も対策を講じなければ、2024年度には14%、2030年度には34%の輸送力が不足する可能性があるという推計も出ています。

 本説明会では、株式会社NX総合研究所の大島常務取締役をお招きし、2024年問題の影響や物流業界を取り巻く経営環境の変化等についてご講演いただきました。

 続いて、株式会社ラルズ及びホクレン農業協同組合連合会より、リードタイムの延長、モーダルシフト、パレット輸送など物流効率化の取組事例を、本省物流・自動車局貨物流通事業課の運ア課長補佐より最近の施策をご紹介いただきました。


【井上局長による開会の挨拶】

【株式会社NX総合研究所 大島常務による講演の様子】

【本省物流・自動車局貨物流通事業課 運ア課長補佐による講演の様子】


 当日は、約200名の運送事業者、荷主企業の方々にご参加いただき、「大変役に立った」との声をいただきました。
 本セミナーの開催にあたり、会場までお越しいただいた皆さま、開催にご協力いただいた関係者の皆さまに対し、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

物流施設体験会2023
〜高校生が物流拠点の「今」を体感〜

交通政策部 環境・物流課

 北海道運輸局では、物流産業の重要性を理解し、就職先としての物流業界への関心を高めてもらうことを目的に、一般社団法人札幌地区トラック協会と連携し、札幌国際情報高校の1年生、札幌東商業高校の2年生を対象にそれぞれ物流施設体験会を10月20日(金曜日)・23日(月曜日)に開催しました。

 この物流施設体験会は二部構成とし、第一部では物流に関する基礎知識を習熟してもらうため、札幌国際情報高校では10月10日(火曜日)に、札幌東商業高校では19日(木曜日)に北海商科大学の相浦教授による事前講義を開催しました。ここでは「『モノの流れ』でつながる北海道と全国各地、北海道と世界」と題して、およそ1時間にわたって講義をしていただきました。北海道の物流について具体的な商品による解説や社会情勢の変化と生活への影響について話していただきました。

 第二部である物流施設体験では、札幌国際情報高校の生徒は、保管・流通を担う石狩湾新港地域内の2施設及び北海道と世界をつなぐ石狩湾新港花畔埠頭(いしかりわんしんこうばんなぐろふとう)を体験しました。札幌東商業高校の生徒は、北海道コカ・コーラボトリング札幌工場にて、身近にある自動販売機やお店で販売されている飲料水を製造・配送する大型物流施設を体験しました。どちらの体験においても、普段では立ち入ることのできない物流施設の「今」を体感しました。また、物流事業者の方々に講話会を行っていただきました。

 石狩湾新港の体験では、許可が無ければ入ることが許されない花畔埠頭に入り、そびえ立つガントリークレーンを間近で見つつ、数十人が中には入れるような運搬用巨大コンテナの中を実際に見学して、世界と北海道をつなぐスケールの大きい物流を肌で感じてもらい、知識としても港の重要性や仕組みなどを改めて学んでいただきました。


【石狩湾新港花畔埠頭】
  
              (コンテナ内の見学)                   (リーファーコンテナ(-20℃まで調整可能))

 イオン北海道株式会社のイオン石狩PCでは、2021年稼働ということで最新の機材導入による自動・効率化を進めており、実際に商品がコンベアでラックまで移動・保管・仕分けと立体的な空間を生かして効率的に行われている現場を見学しました。また、常温帯からマイナス25℃帯まで対応した保管室も備えられており、実際にマイナス25℃という低温での物流における商品の保管の現場も体感してもらい、身を刺すような寒さも相まって、今回の体験を強く印象づけられたものと思います。

【イオン石狩PC】
  
        (自動での荷物の移動・保管・仕分け)                     (-25℃の冷蔵倉庫)     

 株式会社エースの石狩第7物流センターでは、最新鋭となる施設の概要について説明を受けた後、実際の施設内を見学しました。縦横無尽に動く無人フォークリフトや自動で開閉する電動パレットラックを目の当たりにして、生徒からは歓声が上がる場面もありました。また、物流支援ロボット(キャリロ)の操作も体験してもらい、楽しそうにはしゃぐ様子も見られました。

【エース第7物流センター】
  
             (無人フォークリフト)                        (ハンディによる起動操作体験)

 北海道コカ・コーラボトリング札幌工場では、飲料水の製造・保管・配送までの一連の流れを見学し、身近にある飲料水が実際にどのように流れているか、具体的に体験しました。特に保管については道内最大級、高さ31m、幅100m、奥行き80mの巨大な立体自動倉庫も見学しました。工場で製造された全ての飲料水はここで一時保管されており、その後の配送(トラックへの積み込み)までは全てコンピューターによる一括管理をしており、人手を用いず自動で行われていることに生徒からは驚きの声も上がっていました。
 また、北海道の物流において重要な輸送手段であるトラックも見学しました。街中でよく見かけるトラックですが、普段は見たこともない運転席に座ったり、ドライバーのお話を聞いたりするなどして、改めて物流の重要性や社会に欠かすことのできない役割を理解する機会になったと思います。

【北海道コカ・コーラボトリング札幌工場】
  
              (トラック乗車体験)                          (フォークリフト乗車体験)

 物流事業者の方々を講師に招いた講話会では、物流現場の生の声と北海道の物流の現状や効率化についてのお話がありました。普段は聞くことができないその会社独自の先進的な取り組みなどもお話ししていただき、生徒のみならず主催者側も勉強になるお話を聞くことができました。

 北海道運輸局といたしましては、今後ともこのような体験会を通じて物流に興味・関心を持っていただき、物流産業における人材確保の推進に向けた取組を継続してまいります。

 最後に、本体験会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

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