2025年6月30日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第277号(令和7年6月30日発行)
目次
令和7年度 観光及び自動車関係功労者等表彰式を挙行しました

令和7年6月2日(月曜日)に札幌第2合同庁舎9階講堂において、令和7年度観光及び自動車関係功労者等表彰式を挙行しました。
観光及び自動車関係功労者等表彰は、永年にわたり北海道の観光及び自動車関係事業でご活躍されてこられた方または団体等に対して、各分野でのご功績に敬意を表し、毎年6月に北海道運輸局長より表彰状を授与しているものです。
今年度は、「観光関係功労者 4名」、「自動車関係功労者 115名・34事業場」、「適正化事業指導員 2名」、「観光をめぐる一般協力者 2名」、「バリアフリー優良事業者 1事業者」、「安全性優良事業所 17事業所」、「環境に優しい自動車整備事業場 4事業場」の合計123名、56事業者(事業場・事業所)を表彰いたしました。

表彰式には、受賞者をはじめ、多くの来賓及び関係者の皆様にご列席いただくなか、井上 健二 北海道運輸局長の式辞に始まり、表彰状授与、続いて、来賓を代表して一般社団法人北海道バス協会 会長 長谷川 義郎 様より祝辞を、受賞者を代表して一般社団法人札幌地方自動車整備振興会 理事 石上 剛 様より謝辞をいただき、滞りなく閉式を迎えました。


受賞された皆様の益々のご活躍とご健勝、ならびに業界の更なるご発展をお祈り申し上げます。
運転者不足解消へ 〜釧路管内初!退職予定自衛官向け就職説明会&運転体験会を実施〜

令和7年6月14日(土曜日)、釧路運輸支局は自衛隊帯広地方協力本部、北海道釧路総合振興局との共催で、退官を間近に控えた自衛官を対象としたバス・タクシー・トラックの合同就職説明会&運転体験会を釧路・根室管内で初めて開催しました。
近年の運輸業界においては、路線バスの廃止・減便や、タクシーの稼働率低下、「物流の2024年問題」と言われるトラック業界の輸送能力不足など、運転者不足による問題が顕在化・深刻化しています。そのような中、自衛官は大型の運転免許を取得している隊員が多く、新たな運転者の担い手として運送業界より期待を集めていることから、本イベントを開催したものです。
当日は釧路運転免許試験場を会場とし、釧路・根室管内の駐屯地に勤務する自衛官18名、バス・タクシー・トラック事業者8社にご参加いただきました。
開会式では、釧路運輸支局の矢島支局長、自衛隊帯広地方協力本部の吉野副本部長より挨拶があり、続く合同説明会では、釧根地区バス協会、釧根地区ハイヤー協会、釧根地区トラック協会より、各業界に関する全体的な説明がありました。


【自衛隊帯広地方協力本部 吉野副本部長による挨拶】

【写真左から、釧根地区バス協会、釧根地区ハイヤー協会、釧根地区トラック協会による説明】
午前中の個別就職相談会では、各企業のブースで勤務体系や待遇等について具体的な説明が行われました。自衛官側から企業担当者に積極的に質問を行う場面も見られるなど、和やかではありつつ、適度に緊張感のある雰囲気となりました。


午後からは運転体験会が行われました。各企業のご協力によりバス、タクシー、トラック計6台が用意され、運転体験或いは車内設備の見学を行っていただきました。業務で大型車両を扱うことも多いためか、自衛官の方々は初めてとは思えないハンドルさばきで大型バスや事業用のトラックを運転しておりました。


開催後の調査では参加した自衛官より、とても有意義な時間になったとの声を多数いただきました。ご参加いただいた自衛官の方々並びにご協力いただいた参加企業、関係者の皆様には、改めて感謝を申し上げます。
北海道運輸局では、引き続き運輸業界及び関係機関と連携し、運転者の確保に向けて取り組んでまいります。
国内貨物取扱量日本一の「苫小牧港」で物流の重要性を高校生が学ぶ〜参加生徒の約6割が物流に興味〜

令和7年6月18日(水曜日)、苫小牧海事事務所では北海道港運協会との共同主催で鵡川高校2年生42名を対象に苫小牧港湾地域の物流施設3カ所で見学会及び港湾荷役機械の体験会を開催しました。近年、就労人口の減少を背景として、物流業界の担い手不足が課題となっています。この見学会は、これからの就労の担い手となる若い世代に、海運・港湾の仕事に少しでも興味や関心を持ってもらうことと、物流の役割や重要性についての理解を深めてもらうことを目的としております。
物流業は普段、その重要性を感じることが難しいですが、食料品、日用品、機械製品、建設資材など様々な物資を、道路、海上、鉄道などを通じ、日々我々のもとに届けてくれるなど、日常生活を支える重要な業種です。
見学会に参加した生徒からは「自分たちの生活の中では、港湾の仕事が必要不可欠であり、大切なものであることを肌で感じることができた」という感想をいただいており、その重要性や社会的役割がしっかり伝わったと思っております。また、見学会後のアンケートでは、生徒の約1割が「就職先の1つとして物流業界に興味を持った」と回答し、約6割は「物流について大変興味を持った」という結果となりました。
▼【見学施設】
・苫小牧国際コンテナターミナル株式会社
・ナラサキスタックス株式会社物流センター
・苫小牧栗林運輸株式会社及びRORO船「神泉丸」





▼【参加者の声】
・企業見学全体を通して、学んだことや感想は、私が普段の生活で当たり前のように使っているものや食べているものは、たくさんの人によって運ばれたりしていて、当たり前なことの裏では色々な方法で物が繋がれて渡されていて、それが物流なんだと学びました。
・この機会がなかったら恐らく一生経験できないだろうと思われる貴重な体験ができた。身の回りの職業ひとつにしても奥が深くて、技術が半端じゃない。非常にプロフェショナル。
・自分たちの生活のなかでは、湾港の仕事が必要不可欠であるほどに大切なものであることを肌で感じることができた。これからもそういった仕事をしてくださっている方々に感謝をもって生活していきたい。
不正改造車を排除するため、街頭検査を実施〜不正改造は犯罪です!〜

6月は不正改造車排除運動の強化月間であり、北海道運輸局は北海道警察及び独立行政法人自動車技術総合機構並びに軽自動車検査協会等の関係団体と連携し、北海道各地において街頭検査を実施し、保安基準に適合しない車両に対しては「整備命令」を発令し、不適合箇所の改善を行わせるほか、自動車ユーザーに対して不正改造の違法性と危険性を周知しました。
特に函館運輸支局では、北海道警察函館方面本部と連携し、警察官に対し不正改造車の事例と対処法に関する出前講座を開催し知識の向上を図ったうえで、6月13日及び27日に夜間街頭検査を実施しました。
その結果、消音器の取り外しや着色フィルムの貼付等の不正改造が確認された自動車13台に対し、整備命令を発令しました。整備命令の交付を受けた自動車の使用者は、15日以内に不正改造を改善するための必要な整備を行った上で、運輸支局に車両を持込み検査官による改善状況の確認を受けることになります。
自動車交通の安全・安心を確保するため、引き続き不正改造車の排除に取り組んで参ります。


【函館における夜間街頭検査】

