2025年11月28日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第281号(令和7年11月28日発行) 
目次
- 退職予定自衛官を港湾運送の新たな世界へ 〜港湾運送事業「業種説明会」を道内初開催〜
- 事故防止で北海道をもっと安全に!
〜北海道警察&レンタカー業界と連携〜 - 海と船の魅力を学ぶ!稚内で中学生が造船所を見学
退職予定自衛官を港湾運送の新たな世界へ
〜港湾運送事業「業種説明会」を道内”初”開催〜
【岸壁で説明を受ける退職予定自衛官】
令和7年5月23日、「港湾運送事業及び自衛隊における人材確保の取組に係る申合せ」を国土交通省、防衛省、(一社)日本港運協会の3者により締結しました。
この申合せに基づき、北海道運輸局海事振興部及び苫小牧海事事務所は、自衛隊札幌地方協力本部、北海道港運協会の協力により、令和7年10月31日、港湾運送事業「業種説明会」を苫小牧港にて道内で初めて実施しました。
説明会は、「@港湾運送業界の説明」、「A港湾運送現場の見学」を2本柱として構成し、退職予定自衛官14名、援護課自衛官の方に港湾運送業界を知っていただきました。
退職自衛官の方と港湾運送の業界で出会えることを心待ちにしております。

事故防止で北海道をもっと安全に!
〜北海道警察&レンタカー業界と連携〜
近年、外国人運転者によるレンタカー事故が増加傾向にあります。
警察庁の統計によると、直近では死亡・重傷事故が258件、全体の2.1%を占め、過去最高を記録しました。国籍別では韓国・朝鮮、中国、ベトナム、ブラジル、フィリピンが約7割を占めています。背景には交通ルールや道路環境の違い、冬季の路面状況への不慣れなどがあり、事故防止は喫緊の課題です。

出典:令和7年上半期における交通死亡事故の発生状況(警察庁交通局)
この状況を踏まえ、北海道運輸局では「現状を把握し、効果的な対策を講じる」ことを目的に取り組みを強化しています。令和7年8月及び9月には大手レンタカー事業者への訪問調査を行い、貸渡し時の安全確認や啓発の現状を確認しました。

【札幌近郊のレンタカー事業者4社を訪問調査】

【交通安全啓発講習会には16社が参加】

【多くの事業者が“国際運転免許証の確認”を課題・懸念と回答】
【今後の取組み予定】
〇春節期前に千歳エリア等のレンタカー事業者への立入安全点検を実施
引き続き、外国人運転者の安全確保に向けた啓発活動と事故防止対策を推進してまいります。
海と船の魅力を学ぶ!稚内で中学生が造船所を見学
【稚内中学校の1年生29名と教員2名が参加)
北海道運輸局旭川運輸支局(稚内庁舎)は、11月13日に(一社)日本中小型造船工業会と共催し、稚内港湾施設(株)、ハートランドフェリー(株)、(一社)北海道小型船舶工業会、北海道舶用工業会の協力のもと、稚内市内の中学生を対象とした「造船所見学会・海事講座」を開催しました。参加したのは、稚内中学校の1年生29名と教員2名、合計31名です。
稚内は日本本土最北の町で、港湾施設、造船、舶用工業を中心に海事産業が発展してきました。
今回の取り組みは、将来の担い手となる中学生に海事産業の魅力を伝えることが目的です。 講座では、海事振興部の高石船舶産業振興官が講師を務め、日本の海運の重要性や造船所の役割について、見学先である稚内港湾施設(株)の紹介を交えながら約40分間の講義を実施しました。

迫力満点の乾ドックと船舶見学
造船所では乾ドックや上架中の船舶を見学。乾ドックとは、船の建造・修理のために水を抜けるように作られた施設です。実際に乾ドックに降り立った生徒たちは、船の大きさに圧倒されていました。

フェリーの船内を見学
フェリーの船内見学では、船員食堂やブリッジなど普段は入れないエリアを見学。特にブリッジには多くの機器、そして無数のスイッチがあり、それらに目を輝かせる生徒たちの姿が印象的でした。

【1等アイランドビューシートでは、ちょっと贅沢な気分を体験】
「造船所の仕事について学ぼう」 〜稚内港湾施設株式会社を見学〜
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/asahikawa/pdf/20251110.pdf
