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北海道運輸局広報誌『北斗七星』第283号(令和7年12月26日発行) 印刷用ページ

2025年12月26日 更新

目次

令和7年度 年末年始の輸送等 安全総点検を実施

総務部 安全防災・危機管理課

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年末年始は、人流・物流ともに輸送量が大幅に増加する時期です。
このため、事故等が発生した場合の被害は甚大となる恐れがあります。こうしたリスクを未然に防ぐため、輸送機関等に安全意識を高めていただくことを目的に、令和7年12月10日〜令和8年1月10日の期間において、「年末年始輸送安全総点検」を実施しています。

現場確認と全道での取り組み
初日となった12月10日には、北海道運輸局幹部が事業者を訪問し、現地で取り組み状況を確認しました。期間中は全道各地で点検を実施し、輸送の安全確保に向けた取り組みを徹底しています。

【フェリーの点検開始前に挨拶をする鵜山次長】

事業者の皆様におかれては、点検の確実な実施と法令順守、そして何よりも「安全最優先の徹底」をお願いいたします。業界全体で安全意識を高め、利用者に安心してご利用いただける環境を整えるため、引き続きご協力をお願いします。


タイヤの摩耗及びホイールナットの締め付け状況を確認


「救命筏のピンに塗料固着がないことを確認中」(左)と「フェリーの点検に向かう職員」(右)


遊覧船への安全点検の様子



札幌市営電車への点検(左)とトラック事業者の運行管理体制をヒアリング(右)

 

第31回 地域バス交通活性化セミナーを開催
〜多様な人材確保をテーマに事例紹介&意見交換〜

自動車交通部 旅客第一課

画像「今後の運転者確保」をテーマにパネルディスカッション 

北海道運輸局は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団と共催し、令和7年12月8日、札幌エルプラザにおいて「第31回地域バス交通活性化セミナー」を開催しました。本セミナーでは、路線バス等の維持に不可欠な運転者確保をテーマに、交通事業者、自治体、関係団体など多様な分野からの参加者が集まり、現状の課題と今後の方策について活発な意見交換を行いました。

モータリゼーションの進展により路線バス業界は長年厳しい経営状況にありましたが、新型コロナウイルスによる乗客減少で経営はさらに悪化しました。加えて、2024年の労働環境改善に伴う影響もあり、運転者不足の解消は喫緊の課題となっています。

本セミナーでは、外国人材のみならず、障害者や女性など多様な分野からの運転者確保の事例紹介があり、パネルディスカッションでは「今後のバス運転者確保」について意見を交わしました。近年、運転者不足によりバスの路線廃止や減便が相次ぎ、道内主要事業者の運転者数は2015年度末の約3,800人から2024年度末には約2,900人へと約20%減少しました。この間、実車走行キロも約1億3,160万キロから9,263万キロへと約3,900万キロ減少し、地域交通の維持に深刻な影響を及ぼしています。事業者は最大限の努力を続けていますが、その負担は大きく、運転者確保は今や業界全体の重要課題となっています。

北海道運輸局は、今後も関係機関等と連携し、地域交通の持続可能性確保に向けた取り組みを促進いたします。 

当セミナーの動画はYouTubeで配信中です。
https://www.youtube.com/watch?v=TB7GL_jCbtY
【交通エコロジーモビリティ財団 YouTubeチャンネル】
 


北海道運輸局 井上局長による開会挨拶
 

日軽北海道株式会社 松原課長による事例紹介

運送業界への新たなキャリアを応援!
〜真駒内駐屯地で退職予定自衛官向け運転体験会&合同就職相談会を開催〜

自動車交通部・札幌運輸支局

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札幌運輸支局は11月29日、陸上自衛隊真駒内駐屯地において、自衛隊札幌地方協力本部と共催で「バス・トラック運転体験会」および「タクシーを含む合同就職相談会」を開催しました。対象は退官を控えた自衛官で、真駒内駐屯地での開催は昨年度に続き2回目となります。

近年、少子高齢化や人口減少に加え、いわゆる「2024年問題」により運転手不足が深刻化し、公共交通や物流の維持が困難な状況にあります。即戦力となる人材の確保は喫緊の課題です。自衛官は50代半ばで定年を迎える方が多く、大型車両の運転免許を取得しているケースも少なくないため、運輸業界において高い適性を持つ人材といえます。

当日は退職予定の自衛官36名が参加し、バスやトラックの運転体験やタクシー車両の見学を通じて、運送事業の現場を体感しました。あわせて、バス・タクシー・トラック各4社、計12社による個別就職相談を実施し、各企業のブースにて業務内容や勤務体系、待遇などについて説明を受けていただきました。また、今回より事前に各企業の自社PRシートを参加者に配布することで、質問内容の明確化と相談の効率化を図っています。

本イベントは、北海道内では今年5月の東千歳駐屯地での合同就職相談会に次ぐ規模で、本年6回目の開催となります。今後も、自衛隊、関係団体、事業者、自治体等と連携し、運輸業界の人材確保と地域交通の維持に向けた取り組みを進めてまいります。
 


「自衛隊札幌地方協力本部 瀬田本部長」及び「札幌運輸支局 久原支局長」による開催挨拶


バス3両、トラック3両による運転体験


タクシーメーター等の車内設備を見学

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