2019年2月28日 更新
平成30年度 地域公共交通活性化シンポジウムin関西 〜地域交通に大切な視点「ズームイン」と「ズームアウト」〜
平成31年2月1日(金曜日)に、大阪歴史博物館(大阪府大阪市)において「平成30年度地域公共交通活性化シンポジウムin関西」を開催しました。
本シンポジウムは、地域公共交通を取り巻く環境が厳しさを増す中、きめ細かく地域の足を考える「ズームイン」、移動の実状に即した生活圏単位での交通を確保する「ズームアウト」の2つの視点の重要性とその実現のための関係者の協働について理解を深めることを目的とするもので、地方自治体・交通事業者など180名を超える方々に参加いただきました。
(左)大勢詰めかけていただいた会場の様子 (右)開会挨拶 近畿運輸局長 八木一夫
※本シンポジウムの資料をご希望の方は、下記のリンクよりダウンロードしてください。
※資料を二次利用される際は出典の明示をお願いいたします。
・プログラム(資料)
・基調講演(資料)
「まちをつくり、育てる公共交通の実現に向けて〜鳥の目と蟻の目〜」
愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科 教授 松村 暢彦 氏
−交通はまちづくり たりえるのか−
まちづくりと交通の連携を促す制度は整えられていますが、まちづくりに資する効果的なネットワークを構築するためには「役割分担だけでなく関係者みんなが共有する」、「現場で考える、粘り強く頑張る」、「関係者が役割を認識し、具体的に行動する公共交通が残っていく」など、モビリティ・マネジメントによって住民行動が変化した大阪府吹田市や兵庫県川西市での具体的事例も交えつつ、関係者が地域公共交通の原点に立ち返り、各々の行動によって交通とまちづくりが結びつくことに気づかされるご講演でした。
(愛媛大学 松村教授)
・事例紹介@(資料)
「NPO法人にこにこ日土・八幡浜市の公共交通空白地における移動手段確保に関する取組について」
八幡浜市 企画財政部 政策推進課 総合政策係 主任 石河 陽介 氏
過疎化の進む愛媛県八幡浜市日土(ひづち)地区では、路線バス廃止の危機に住民が立ち上がり、クロスセクター効果もふまえ、八幡浜市の全面支援のもと、通学も含めたトータルの足の確保と、費用対効果の高い活動を続けてきました。
農繁期のためシンポジウム当日は参加できなかったNPO法人の方々の思いも披露いただきながら、多様な主体の参画や住民の創意工夫、自立性・継続性など、詳しくご説明いただきました。
(八幡浜市 石河主任)
・事例紹介A(資料【鳥取県】、資料【南部町】、資料【日本交通梶z)
「鳥取県西部地域におけるバス路線の再編について」
鳥取県 地域振興部 交通政策課 課長 矢吹 隆氏
南部町 企画政策課 課長補佐 岩田 政幸 氏
日本交通 常務取締役 澤 耕司 氏
平成30年10月に策定された「鳥取県西部地域公共交通再編実施計画」について、「チーム鳥取」として、県・市町村・事業者それぞれの立場からご講演いただきました。
鳥取県の矢吹課長からは、これまで県東部・県中部・県西部の3生活圏単位で地域公共交通網形成計画を策定した経緯と、その中で米子市街地の変化や将来の持続可能性をふまえ県西部で地域公共交通再編実施計画を策定した経緯をお話いただきました。
(鳥取県 矢吹課長)
南部(なんぶ)町の岩田課長補佐からは、「鳥取県西部地域公共交通再編実施計画」に位置づけられた、南部町における幹線の路線バスと支線のデマンド交通の役割分担の実施について、地域住民との粘り強い話し合い、再編後の効果や課題など、市町村ならではの具体的な現場目線のお話をいただき、最後は「みんなでつくりあげた公共交通はよい!」と締めくくって頂きました。
(南部町 岩田課長補佐)
日本交通鰍フ澤常務からは、地元バス事業者として、米子市街地における市街地循環路線の導入や既存路線の再編、結節点の整備、さらには再編に当たり、乗務員不足のなか仕業数を増やさない運行計画、競合事業者との共通定期等、一つ一つ課題を乗り越えて実施に至った過程を、バス事業者ならではの視点から熱弁いただきました。
(日本交通梶@澤 常務)
・パネルディスカッション
【パネリスト】
八幡浜市 企画財政部 政策推進課 総合政策係 主任 石河 陽介氏
鳥取県 地域振興部 交通政策課 課長 矢吹 隆氏
南部町 企画政策課 課長補佐 岩田 政幸 氏
日本交通 常務取締役 澤 耕司 氏
近畿運輸局 交通政策部長 八木 貴弘
【コーディネーター】
愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科 教授 松村 暢彦 氏
パネルディスカッションでは、各パネラーから講演で語り尽くせなかった取組のポイントや、関係者相互の役割、さらには乗務員不足への対応等、今後の課題まで、近畿運輸局の八木交通政策部長も交えて、国・県・市町村・交通事業者と様々な視点から話題が飛び出し、活発な意見交換が行われました。
(上)パネルディスカッションの模様
過去開催したシンポジウム
・平成26年2月開催
・平成27年12月開催
・平成28年12月開催
・平成30年1月開催
本シンポジウムは、地域公共交通を取り巻く環境が厳しさを増す中、きめ細かく地域の足を考える「ズームイン」、移動の実状に即した生活圏単位での交通を確保する「ズームアウト」の2つの視点の重要性とその実現のための関係者の協働について理解を深めることを目的とするもので、地方自治体・交通事業者など180名を超える方々に参加いただきました。
(左)大勢詰めかけていただいた会場の様子 (右)開会挨拶 近畿運輸局長 八木一夫
※本シンポジウムの資料をご希望の方は、下記のリンクよりダウンロードしてください。
※資料を二次利用される際は出典の明示をお願いいたします。
・プログラム(資料)
・基調講演(資料)
「まちをつくり、育てる公共交通の実現に向けて〜鳥の目と蟻の目〜」
愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科 教授 松村 暢彦 氏
−交通はまちづくり たりえるのか−
まちづくりと交通の連携を促す制度は整えられていますが、まちづくりに資する効果的なネットワークを構築するためには「役割分担だけでなく関係者みんなが共有する」、「現場で考える、粘り強く頑張る」、「関係者が役割を認識し、具体的に行動する公共交通が残っていく」など、モビリティ・マネジメントによって住民行動が変化した大阪府吹田市や兵庫県川西市での具体的事例も交えつつ、関係者が地域公共交通の原点に立ち返り、各々の行動によって交通とまちづくりが結びつくことに気づかされるご講演でした。
(愛媛大学 松村教授)
・事例紹介@(資料)
「NPO法人にこにこ日土・八幡浜市の公共交通空白地における移動手段確保に関する取組について」
八幡浜市 企画財政部 政策推進課 総合政策係 主任 石河 陽介 氏
過疎化の進む愛媛県八幡浜市日土(ひづち)地区では、路線バス廃止の危機に住民が立ち上がり、クロスセクター効果もふまえ、八幡浜市の全面支援のもと、通学も含めたトータルの足の確保と、費用対効果の高い活動を続けてきました。
農繁期のためシンポジウム当日は参加できなかったNPO法人の方々の思いも披露いただきながら、多様な主体の参画や住民の創意工夫、自立性・継続性など、詳しくご説明いただきました。
(八幡浜市 石河主任)
・事例紹介A(資料【鳥取県】、資料【南部町】、資料【日本交通梶z)
「鳥取県西部地域におけるバス路線の再編について」
鳥取県 地域振興部 交通政策課 課長 矢吹 隆氏
南部町 企画政策課 課長補佐 岩田 政幸 氏
日本交通 常務取締役 澤 耕司 氏
平成30年10月に策定された「鳥取県西部地域公共交通再編実施計画」について、「チーム鳥取」として、県・市町村・事業者それぞれの立場からご講演いただきました。
鳥取県の矢吹課長からは、これまで県東部・県中部・県西部の3生活圏単位で地域公共交通網形成計画を策定した経緯と、その中で米子市街地の変化や将来の持続可能性をふまえ県西部で地域公共交通再編実施計画を策定した経緯をお話いただきました。
(鳥取県 矢吹課長)
南部(なんぶ)町の岩田課長補佐からは、「鳥取県西部地域公共交通再編実施計画」に位置づけられた、南部町における幹線の路線バスと支線のデマンド交通の役割分担の実施について、地域住民との粘り強い話し合い、再編後の効果や課題など、市町村ならではの具体的な現場目線のお話をいただき、最後は「みんなでつくりあげた公共交通はよい!」と締めくくって頂きました。
(南部町 岩田課長補佐)
日本交通鰍フ澤常務からは、地元バス事業者として、米子市街地における市街地循環路線の導入や既存路線の再編、結節点の整備、さらには再編に当たり、乗務員不足のなか仕業数を増やさない運行計画、競合事業者との共通定期等、一つ一つ課題を乗り越えて実施に至った過程を、バス事業者ならではの視点から熱弁いただきました。
(日本交通梶@澤 常務)
・パネルディスカッション
【パネリスト】
八幡浜市 企画財政部 政策推進課 総合政策係 主任 石河 陽介氏
鳥取県 地域振興部 交通政策課 課長 矢吹 隆氏
南部町 企画政策課 課長補佐 岩田 政幸 氏
日本交通 常務取締役 澤 耕司 氏
近畿運輸局 交通政策部長 八木 貴弘
【コーディネーター】
愛媛大学 社会共創学部 環境デザイン学科 教授 松村 暢彦 氏
パネルディスカッションでは、各パネラーから講演で語り尽くせなかった取組のポイントや、関係者相互の役割、さらには乗務員不足への対応等、今後の課題まで、近畿運輸局の八木交通政策部長も交えて、国・県・市町村・交通事業者と様々な視点から話題が飛び出し、活発な意見交換が行われました。
(上)パネルディスカッションの模様
過去開催したシンポジウム
・平成26年2月開催
・平成27年12月開催
・平成28年12月開催
・平成30年1月開催