観光部長 進藤 昭洋
令和7年 年頭の辞
令和7年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」、この3つのキーワードに特に留意し、戦略を取りまとめた観光立国推進基本計画が閣議決定されたのは、一昨年3月のことでした。どのキーワードも重要であり、短期的には戦略の実現に向け政府を挙げて取り組んでいくことになりますが、施策を九州に展開していく上で、特に地方誘客と持続可能性に引き続き注目しています。
九州各地に繰り返し足を運んでいますが、雄大で表情豊かな四季折々の風景、各地域で育まれてきた伝統文化や食文化など、いつ現場に行っても学びがあり、気付きがあります。九州の持つ観光資源の高いポテンシャルをまだまだ活かしきれていないと感じています。自治体やDMOなど、関係の皆様に観光庁の様々なメニューや九州運輸局独自の事業をご活用いただくなど、誘客に取り組んでいただき、国内外の旅行者の皆様に九州の魅力を何度も体験していただきたいと願っています。
旅行者が素敵な旅の想い出を持ち帰っていただくことと同様に重要なのは、観光で潤うことで地域に活力が生まれ、地域住民の方々が地域に誇りを持って暮らしていただくことです。サステナブル認証を取得する地域を増やすことがインバウンド目線でも求められていますが、観光に携わる方々と観光地にお住まいの方々、双方の幸福度を高めることが持続可能な観光であると考えています。
今年も10月に「ツール・ド・九州」が予定されておりますが、長崎県、宮崎県が加わり5県での開催となります。九州運輸局でもインバウンドサイクリストに九州を周遊していただくため、プロモーションにつながる事業を展開しています。こうしたチャンスを逃さず、その波及効果を九州全体でしっかりと取り込むことができるよう、九州運輸局観光部一同、地域の関係者の皆様との連携を強化しつつ、しっかり汗をかいてまいります。本年も変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。