海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
相 島(あいのしま)

相島
1.相島の紹介
 新宮町の北西海上7.3kmの沖合い、周囲6.14km、総面積1.24km2玄界灘に浮かび、玄海国定公園に属している島です。交通手段としては、町営渡船「しんぐう」で新宮漁港から約20分程です。
 古くは江戸時代に、外国船を監視するための遠見番所が島の高台に置かれ、また、大陸からの玄関口として、「朝鮮通信使」一行を接待する黒田藩の迎賓館が設けられていました。
 
相  島


鼻栗瀬及び鼻面半島
2.相島を観る
・鼻栗瀬及び鼻面半島(はなぐりせ、はなづらはんとう)
 鼻栗瀬は、通称「めがめ岩」と呼ばれ、島の東約300mの海上にそそり立ち、高さ約20m、周囲100mほどで、全体が玄武岩でできています。中央部は荒波のため空洞(海食洞)となっており、絶好の釣り場となっています。平成18年2月には県の文化財として指定されました。
 
鼻栗瀬及び鼻面半島


先波止 ・先波止(さきはと)
 朝鮮通信使を迎えるために、黒田藩が相島島民に命じて構築した波止、「先波止」は、天和2年(1682)3月4日から取りかかり、島民延べ3,850人が約2か月間で、「前波止」と併せて造りました。
 「先波止」は、通信使一行(正使・副使・従事の3使)が利用し、「前波止」は、対馬藩主や随行者が上陸するため利用していました。また、「前波止」は、現在の町営渡船となっています。
 なお、「先波止」は、水産庁が選定する「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に平成18年2月選定されました。
先波止

・積石塚群
 5〜7世紀代にかけて造られた古墳群だということが確認されており、現在まで254基を数える積石塚が確認されています。その形は方墳と円墳が半々で、主体部(死者を埋葬した部屋)の造りも箱式石棺、竪穴系横口式石室、横穴式石室など様々な形で造られおり、石棺からは鉄剣などの副葬品も多数出土しています。


3.相島の特産物
・相島地域産物展示販売所
 ここでは、水産加工場で生産された、新鮮なアジやエソのすり身を使ったかまぼこをはじめ、塩ウニ、イワシ・アジの干物、ワカメ・テングサなど相島ならではの「風と、海と、空の味」を販売しています。販売所内には、食堂もあります。


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

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