海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
加 唐 島(かからしま)

百済武寧王生誕地記念碑
1.加唐島の紹介
 加唐島は佐賀県東松浦半島の突端、唐津市鎮西町の沖合にあり呼子港から船で約20分、椿やゆうすげの花が咲く人口約220人、周囲14.6kmの小さな島で、島には犬が1匹もいない、猫の島です。
 「日本書記」には、「各羅島」の名で登場し、新羅征討の時、身ごもっていた神功皇后がこの島で着帯式を挙げたとされ「オビヤ浦」の地名が残っています。
 
 また、加唐島には、百済25代王武寧王(ぶねいおう)生誕伝承があり、平成14年から武寧)王生誕祭を毎年6月第1日曜日に行われています。島内には、他では見られないハシロイノ鼻・エヌオノ鼻・ウヒラ内・オンス・メンス等のカナ地名が多く、これも韓国との繋がりが深かった事を表しています。さらに、日韓市民の浄財により日韓交流のシンボルとして生誕記念碑が平成18年6月に建立され、大韓民国公州市とのホームステイ交流事業も実施されています。
 
百済武寧王生誕地記念碑


2.加唐島を観る
・百済25代王武寧王(ぶねいおう)生誕地
「オビヤ浦」には武寧王ゆかりの洞窟や産湯代わりに使ったと伝えられる井戸があり、韓国と日本が古代から交流が深かったことが伺えます。
・季節を問わず波止場・地磯周辺では魚釣りが楽しめ、夏場には、港内の浦で貝取りや小魚を見ながらの海水浴を楽しむことが出来ます。
・対馬暖流の清浄な水質と豊かな栄養が原料の「一の塩」製造工場見学(工場見学は要予約)
・椿の群生
ろうぎ観音 エヌオノ鼻 カリオ灯台とゆうすげ
ろうぎ観音
エヌオノ鼻
カリオ灯台とゆうすげ


3.島の特産物
・加唐島に生息する椿の実から搾油された「椿油」
・漁師さんが獲りたての魚介類を直売する「漁師の店」


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

(C)日本離島センター National Institute for Japanese Islands

ページのトップヘ