海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
竹島・硫黄島・黒島

硫黄島
1.竹島・硫黄島・黒島の紹介
 薩摩半島最南端の長崎鼻から南南西約40kmの洋上に竹島、その西方の東シナ海上に硫黄島、黒島がそれぞれ14km、50kmの距離で位置しています。

 竹島・硫黄島は世界最大と言われる鬼界カルデラの外輪山の一部で、竹島はその名の通り全島を大名竹(リュウキュウチク)で覆われた平坦な島で、三島独特の黒牛の周年放牧が行われています。

 硫黄島には、年中噴煙を上げている硫黄岳があり島の周辺海域の海底から噴出する様々な種類の温泉により七色の海に囲まれています。
 他の二島と異なり隆起により形成された黒島は、渓流もある深く厳しい山地を持ち、いたるところに清水が沸きでる“水の島”。3島は手付かずの自然が豊富に残る無垢の原始の島々です。
 
硫黄島

2.三島を観る
・安徳天皇御陵
 壇ノ浦で安徳帝は入水せず、実は硫黄島に逃げのび、のちに平資盛の娘櫛厘の局を后として隆盛親王が誕生、その子孫は多くの証拠の品を伝え持っていました。安徳帝は、この島で一生を終えたと言われています。
 
・孔雀
 硫黄島ではインド孔雀がそこら中をわがもの顔で闊歩している姿が見受けられます。その数は住民の倍とも。運良く白い孔雀を見ることができた人には幸せが訪れると言われています。
 
・「山ノ神」神事
 7年目ごとに島の住民総出で行われる神事で、一の山から四の山まで4つの山の森から神を迎え、神と人とが共に食事をし、再び山へ神を送るというものです。山ごとに代々祭りを世話する世襲の当元家が決まっており、供えものや造りものなどを揃え、昔ながらの神事を伝えています


船釣り
船釣り
 
大名竹
大名竹
3.三島を体験する
・自然
 三島はアウトドアライフにも絶好のステージ。非日常的な生活を体験する ことができます。
 その他にも、バードウォッチング、ダイビング、船釣りも体験できます。
 
・東温泉・坂本温泉(硫黄島)
 東温泉は、煙を吐く硫黄岳を背景に、正面から白波が打ち寄せる岩場に湧き出した温泉で湯量も豊富です。
 一方、坂本温泉は直接湧き出す湯の温度は50度と熱いため、海水が流れ込んだ適当な温度になって入るのがコツです。
 
・ジャンベ(太鼓)
 アジアで唯一、西アフリカ、マンディング族のジャンベ(太鼓)を体験できる「みしまジャンベスクール」があり、経験者はもちろん、初心者の方でもわかりやすくお教えいたします。是非遊びに来てください。
 
・大名竹
 三島には鹿児島で「大名竹」と呼ばれる竹の自生しており、この竹の子はアクが無く大変貴重で、その昔お殿様しか口にすることが出来なかったことからこのように呼ばれています。


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

(C)日本離島センター National Institute for Japanese Islands

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