海事振興部

旅客課/九州の旅客船事業


 「離島をぶらり」
奈 留 島(なるしま)

千畳敷
1.奈留島の紹介
 奈留島は、長崎市から五島灘を隔てて100km、五島列島福江島と中通島の中間に位置しています。奈留島本島・前島・葛島並びに周辺の散在する4つの島からなり、東西約9km、南北12kmで海岸線の出入りや岬の突出が多く、海岸線が長いのが特徴です。古くから良港として知られ、遣唐使船がたびたび寄港して船の修理や風待ちをし、倭寇の根拠地にもなっていました。江戸時代には、外国船を見張るため遠見番所が置かれていました。
 
 大正7年に建てられた木造の江上教会は、リブ・ヴォールト(蝙蝠)天井を有し、教会堂建築で名高い鉄川与助氏の秀作と言われています。湾入した入り江などに22の集落が点在し、「まき網漁」や「ハマチ・タイ養殖」などの漁業が主産業です。特産物は、イワシ・アジ・サバなどの海産物です。大リーグの野茂英雄投手の父親のふるさと、ユーミンの作詞作曲の「瞳を閉じて」で一躍有名になるなど、すてきなエピソードを持ち、手つかずの自然が残る潮騒の島です。
 
千畳敷

2.奈留島を体験する
・無人島体験:潮が引いたら歩いて渡れる無人島で自給自足の体験
・魚のつかみ取り体験:生簀の中で魚と一緒に泳ぎ、ふれあいながら手持ち網で捕獲
・仲買体験:魚市での魚の仲買並びに魚の流通経路等について体験学習
・ペーロン体験:櫂のかき方、安全対策を学習し乗船を体験
・海鮮グルメウォークの旅:蒼い海と点在する島々を眺望し、自然の美しさの中で歩く仲間と交流を深め、歩き終わり後の交流会では、奈留島特産物海鮮料理を味わいます。
      体験に関する問合せ先:五島市奈留支所産業経済課(0959−64−3111)


前島のトンボロ
3.奈留島を観る
・奈留千畳敷
 平らな岩が並ぶ海岸で、畳が千枚も敷けるほど広いという意味からこの名がつけられました。先につながる小島の緑と千畳敷の岩々、それを囲む紺碧の海が作り出す景色はまさに絶景です。
 
・前島のトンボロ
 小石が堆積してできた前島とその先の末津島とを結ぶ帯状の浜で、干満によって景観が変化し、普段は海なのに干潮時になると末津島へ石州ができます。
 
前島のトンボロ


※このページは、(財)日本離島センター発行の「日本の島ガイドSHIMADAS(シマダス)」(1998年)の内容の一部を転載したものを含んでいます。このページの一部または全部を無断で複製することはできません。

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