国土交通省 中部運輸局

中部運輸局の活動

船内向け自主改善活動(WIB)講習会が開催されました

2018.09.27

 

船員の災害発生状況は、陸上労働者全産業と全船種を比較すると、陸上の約4倍も発生しています。国土交通省では、死傷災害の防止に向けた取組みの一環として、船内向け自主改善活動(以下「WIB」と言います。)の導入を推進するべく、平成30年度船員災害防止実施計画で普及促進に努めることとしています。

清水地区船員労働安全衛生協議会(会長 向島克彦:清水埠頭鰹務取締役)は、平成30年9月27日(木)にWIB講習会をC水港湾合同庁舎で計画。中部運輸局海上安全環境部は、船員の災害発生を減少させるため、講習会に講師を派遣しました。講習会は、海運事業者24名を含む37名が参加して開催されました。

講習会では、船員等が無意識にとる行動に潜む危険を写真で改めて確認し、WIBの意義や仕組みなどを学習しました。

座学のみの講習でしたが、参加者は、危険と思われる箇所に対してどういう改善ができるかなどを考えるよい機会となり、実際に他船の工夫や、船内の様子を見て危険となる場所への「気づき」を共有することもできました。

また、インターンシップに参加している水産高校生もこの講習に参加し、「将来のためになる話を聞けた」「わかりやすく考える場面もありとてもよかった」などの感想もあり、将来につながる講習となりました。

中部運輸局では、WIBを使って災害防止に向けた取組みを継続し、各船主、船員の所属する船舶で、このWIBを広めていただき、船員災害が減少していくことを期待しています。

※WIB (Work Improvement on Board ) とは、ILO(国際労働機関)が作成したWISE(中小企業自主改善活動)を船内向けに簡便にしたもので、チェックリストを使って船員全員でリスクの点検ができたり、船の設備、環境、状況にあわせて船員自らが改善策を提案でき、その対策を行うとともに、安全意識の向上を図ろうというものです。

船内向け自主改善活動(WIB)講習会が開催されました

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