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令和元年度地域公共交通活性化シンポジウムin関西 〜地域も、観光も、つなぐのは公共交通〜印刷用ページ



令和2年1月31日(金曜日)に、大阪歴史博物館(大阪府大阪市)において「令和元年度地域公共交通活性化シンポジウムin関西 〜地域も、観光も、つなぐのは公共交通〜」を開催しました。

本シンポジウムは、昨今の環境の変化に即し、「観光まちづくり」「MaaS」など幅広い取組の先行事例を参考に、これからの「交通とまちづくり」に関する諸課題の底を常に流れる、「住民生活を支え、地域を守るために、枠組みを超えた地域ぐるみでの協働」という考えを共有することの重要性を理解することを目的とするもので、地方自治体・交通事業者など220名を超える方々に参加いただきました。


   (今年も多くの参加者でにぎわった会場)        開会挨拶 近畿運輸局長 八木一夫

※本シンポジウムの資料をご希望の方は、下記のリンクよりダウンロードしてください。
※資料を二次利用される際は出典の明示をお願いいたします。

・プログラム(資料


・基調講演(資料

「公共交通の維持を目指した社会的インパクト評価の活用」
富山大学 都市デザイン学部 都市・交通デザイン学科 准教授 猪井 博登氏

社会的インパクト評価について、公共交通における利用者の減少、運転手不足、企業経営の悪化、行政支援の限界などの現状をふまえ、事業者・行政・地域住民の連携強化により公共交通の持続可能性を高めることの必要性をはじめ、そのプロセスなどについても講演していただきました。そして、路線バスの維持存続に取り組んだ小豆島における適用事例についても紹介していただきました。


       富山大学 猪井准教授 


・事例紹介@(資料

「町内の大学や隣接自治体との連携による地域公共交通対策」
兵庫県福崎町 まちづくり課 都市計画係長 藤田 裕文氏

妖怪に出会える町、福崎町からは、市町村有償運送に持ち込み車両の使用が認められたことにより交通空白時間に大学の所有するバスを活用した事例、隣接する町と連携しコミバスの運行を開始し両町の交流を拡大した事例のほか、交通空白地域の解消、工業団地への公共交通による通勤手段の確保といった課題に対する取組事例を紹介していただきました。


               福崎町 藤田係長
 

・事例紹介A(資料【大津市】、資料【京阪バス】)

「大津市版自動運転+MaaS 実証実験を通じた官民「OneTeam」での地域活性化への挑戦」
大津市 未来まちづくり部 交通戦略室 主任 長谷川 祐介 氏

「次世代モビリティ2020年実用化を目指した取り組み」
京阪バス株式会社ICT推進部 主任 大久保 園明 氏

大津市の長谷川主任と京阪バスの大久保主任からは、昨秋に実施された産官学の連携による自動運転・観光地型MaaSの実証実験の結果をふまえた上で、周辺施設での利用が可能なクーポン券をMaaSアプリ上で発行した事例から、利用者の移動状況と購買状況の把握・分析を通した地域協力体制の構築につながった効果を紹介していただきました。また、自動運転における課題や、事業の黒字化に必要なMaaSによる利用促進・付加価値等、今後の事業化を見据えた取組についても講演していただきました。


        大津市 長谷川主任          京阪バス(株)大久保主任 


・事例紹介B(資料

「外国人観光客も利用しやすい二次交通の実現に向けて」
和歌山県 商工観光労働部 観光局 観光交流課 主査 古川 龍二 氏
株式会社ヤタガラスプロジェクツ 代表取締役 池田 大志 氏

和歌山県の古川主査と株式会社ヤタガラスプロジェクツの池田代表からは、外国人観光客が増加している熊野地域において、共通路線図の整備、バス停掲示情報の整備、乗換え交通拠点の整備、バス停名称の統一、バス車内の案内情報の充実、オープンデータ化の推進、多言語Webサイトによる情報発信など、観光二次交通の利用環境が整備された事例を具体的に紹介していただきました。


和歌山県 古川主査(左)
(株)ヤタガラスプロジェクツ 池田代表(右)


・質疑応答

質疑応答では、事前に参加者からいただいた質問に対して、猪井先生の司会のもと、各講演者から回答をいただきました。


近畿運輸局では、日々、地域公共交通の活性化に頑張る自治体・事業者・住民の皆さまの取組の参考にして頂くため、今後も学識経験者の方の講演や、幅広く全国の先進事例を紹介する場を設けてまいりますので、多くの方のご参加をお待ち申し上げております。


           質疑応答の様子


過去開催したシンポジウム

平成26年2月開催
平成27年12月開催
平成28年12月開催
平成30年1月開催
平成31年2月開催

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