毒性ガス吸引・酸欠による事故根絶を目指して。
ケミカルタンカーの安全対策
ケミカルタンカーの安全対策に関する説明会
平成24年に発生したケミカルタンカー第二旭豊丸乗組員の毒性ガス吸引による死亡事故の調査結果を踏まえ、平成25年4月26日に運輸安全委員会委員長から国土交通大臣に対して勧告※がされました。これを受け、国土交通省では全国内航タンカー海運組合会長へケミカルタンカーの安全対策の徹底を依頼したところです。 中国運輸局では、管内事業者に関係する船舶での同種事故の根絶を目指し、「ケミカルタンカーの安全対策に関する説明会」を船員災害防止協会中国支部と共催で、平成25年11月22日に開催しました。 当日は50社から64名の参加があり、備え付けが必要なガス検知装置の種類や数についての質問など熱心な質疑がありました。 |
〔説明の概要〕
- ケミカルタンカー安全対策の経緯
- 運輸安全委員会による調査報告の概要(事故事例、その分析結果等)
- ケミカルタンカーにおけるガス検知の現状と課題
- ガス検知装置の適切な操作方法のデモンストレーション
- 安全対策の具体的な対応方法
- 立入検査の実施について
主な使用資料
- ケミカルタンカー第二旭豊丸乗組員死亡事故に係る勧告※
- 運輸安全委員会ダイジェスト 第9号
- 関係法令抜粋
- 液体化学薬品のSDS(安全データシート)見本、ガス検知装置選定に関連するメーカー資料
〔ガス検知装置の操作デモンストレーション〕
ガス検知装置を製造・販売している会社にご協力を頂き、正しいガス検知装置の使用法のデモを行ったほか、休憩時間と閉会後に参加者が直接各社の担当者と各機器について相談をする場を設けました。
なお、平成26年度から地方運輸局による安全対策の指導及び実施状況の立入り確認を実施しています。