ページトップ

[本文へジャンプ]

北海道運輸局 > 広報誌のご案内 > 北海道運輸局広報誌『北斗七星』 > 北海道運輸局広報誌『北斗七星』第256号(令和5年11月30日発行)

北海道運輸局広報誌『北斗七星』第256号(令和5年11月30日発行)印刷用ページ

2023年11月30日 更新

目次

件名をクリックすると、それぞれの記事に移動します。

「物流施設現場見学会」を開催しました
〜「ものづくり室蘭」を支える物流人材育成Project〜

室蘭運輸支局

 令和5年10月24日(火曜日)と11月10日(金曜日)、室蘭港フェリーターミナルと崎守埠頭において地元高校生を対象とした物流施設現場見学会を開催いたしました。

 この見学会は、物流業界においても労働力不足が危機的な状況であり、人材育成・確保のための取組が早急に必要であることから、室蘭を支える地元企業などから物流についての正確な情報を提供することにより、キャリアアップ可能で、魅力ある職業に興味・関心を持っていただくことで物流業界や地元での就職に繋げようと、関係団体・企業のご協力を得て実施しています。

 プログラムは、「船舶代理店」「通関士」など普段聞き慣れないものや、船舶の運航など物流に欠かせない仕事の説明と、埠頭に赴きガントリークレーンなど実際の荷役で使われている機械に同乗、体験してもらうことで、物流の一端に触れ、理解を深めていただくものとなっています。


【フェリーターミナルで物流企業からの説明】

 今回は、残念ながら、船舶入港による荷役作業や強風により同乗体験は取りやめとなってしまいましたが、10月24日の開催ではガントリークレーンによる荷役を間近で見学をしていただきました。

【ガントリークレーンによる荷役見学】

 港内にある倉庫の見学をしていただいたあと、実際に荷物がどのような姿で運搬されているか、梱包の実演見学と釘打ちの体験もしていただきました。

【梱包材への釘打ち体験】

 見学会に参加した生徒からは、「今回の見学でどんな仕事なのか知ることができ、就職してみたいと思った」「見たことがない機械が見れてワクワクした」「梱包の仕方に種類があるのは初めて知った」などの感想があり、強い関心を持っていただけたと思っております。

 室蘭運輸支局としては、今後も関係団体と連携して、このような見学会を通じ、物流業界における人材確保の取組を進めていきたいと考えております。

東北への修学旅行は、フェリーの活用を!
〜中学校の先生を対象とした体験乗船会〜

函館運輸支局

 函館運輸支局では、函館のフェリー事業者2社と連携して、フェリー利用促進の一環である「修学旅行誘致」に取り組んでいます。函館市内の小中学校のフェリー利用は、青函トンネルが開通してからは、船から鉄道を利用するようになり、現在ではフェリーを利用した東北方面への修学旅行実績はありません。

 函館市内の小中学校が修学旅行で東北を訪れる際にフェリーを使ってもらおうと、今年度は7月に小学校教員を、10月には中学校教員を招いて、フェリー体験乗船会(青函航路)を実施しました。今回は、10月に実施した体験乗船会の様子を紹介します。

 10月28日〜29日の1泊2日の行程で実施した乗船会には、市内中学校教員及び教育委員会から5名が参加しました。
 津軽海峡フェリー函館ターミナルから、7時40分発の「ブルードルフィン」に乗船し、航行中は船内及びブリッジの見学や、船・船員に関する講座を体験してもらいました。


 
               【ブリッジ見学】                              【甲板見学】
 
 青森港到着後の1日目は、五所川原から津軽鉄道に乗車し、「斜陽館」と「立佞武多の館」を、2日目は、「弘前城(菊と紅葉祭り)」や「津軽藩ねぷた村」などの観光施設を視察しました。

【津軽三味線を体験】

 帰りのフェリーは、青森港発14時35分の「はやぶさU」に乗船し、船内見学、船内講座を体験していただき18時25分に函館港に到着しました。

【「はやぶさU」での船内講座】

 参加した先生方からは、フェリーを利用した場合のハードルとして、やはり、長い移動時間や船内での過ごし方がネックとなること、船内で何ができるかの工夫が必要との意見がありました。ただ、鉄路にはない船旅の魅力をとても感じたので、この体験乗船会での経験を学校で共有したいとの話もありました。

 このフェリー体験乗船会で先生方から得た意見やアンケート結果については、フェリー会社と情報提供しつつ、フェリー利用実績の獲得につなげたいと考えております。

「中学生向けフェリー船内見学会・海事講座」を開催しました

旭川運輸支局 稚内庁舎

 旭川運輸支局稚内庁舎では、11月2日(木曜日)北海道海事産業人材確保・育成推進協議会との共催により、ハートランドフェリー株式会社・日本海事広報協会・北海道旅客船協会等の協力を得て、稚内市内の中学生を対象とした「中学生向けフェリー船内見学会・海事講座」を開催しました。

 国内外の海運を支える船員は、近年益々高齢化が進み船員不足が懸念されていることから、船員の仕事に対する認知度向上と生徒の将来に対する進路展望に役立てていただくことを目的に、今年で5回目の開催となります。

 今回は、稚内市立宗谷中学校の1年生9名が参加され、まずフェリーターミナル内の会議室において、旭川運輸支局稚内庁舎より船舶の用途や役割、船で働く人の役割、船員になるための教育機関等について、ハートランドフェリー株式会社からは船員の仕事や待遇、フェリーへの自動車積み込み作業の様子等について映像をまじえて説明を受けました。


 
           【旭川運輸支局による説明】                    【ハートランドフェリーによる説明】

 講座終了後、稚内港に停泊中の「サイプリア宗谷」(3,555トン)に乗船し、2班にわかれて、同船の操舵室、機関室、船員居住区、車両甲板等を船員の説明を受けながら見学しました。

 
                【操舵室見学】                             【車両甲板見学】

 普段は乗船客の目には触れない場所を見学できたことで船への関心が高まったようで、「エンジンや操舵室が大きかった」「和室やエレベーターがあってびっくりした」「船の揺れを防いでくれる装置がすごいと思った」等の驚きのほか、「フェリーは稚内に無くてはならない船だと思った」「船の種類とか知らないことが多く、勉強になった」等の感想をいただきました。

 参加された生徒の皆様、今見学会の実施にご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

【記念撮影】

「大雪等による新千歳空港滞留者解消連携会議」
 関係者間の情報伝達訓練・新千歳空港によるバス輸送シミュレーション訓練・大谷地バスターミナル目視点検を実施しました

自動車交通部 旅客第一課

 北海道運輸局では、関係交通事業者及び空港運営管理者並びに関係行政機関等の関係者間における情報共有体制の連携により、新千歳空港における滞留者の発生を予防するとともに、滞留者が発生した場合にその解消を図ることを目的として、北海道エアポート株式会社と共同で連携会議を設置しております。

 空港に滞留者が発生し、JR快速エアポートが数日運休するものの空港連絡バスが高速道路を運行できる場合において、輸送力を増強し効率よく輸送できる手法を連携会議で検討した結果、札幌市内⇔新千歳空港間の空港連絡バスを大谷地駅⇔新千歳空港系統以外は全て運休とし、その分の輸送力を大谷地に集中投下してピストン輸送することにより、往路・復路の双方向の滞留解消につながる仕組みを構築しました。

 あわせて空港連絡バスの補完として貸切バスによる緊急乗合輸送、タクシーの営業区域外運送を実施することにより、鉄道運行時のようにすべての滞留者を解消することはできませんが、少しでも滞留者を解消できるように必要な準備を進めてまいりたいと考えております。

 バス輸送時に迅速な対応をとることができる体制の構築を目指す訓練として、10月27日に関係者間の情報伝達訓練、11月14日には新千歳空港においてバス輸送シミュレーション訓練、翌日には大谷地バスターミナル目視点検による実地確認を行いました。

 シミュレーション訓練では、空港連絡バスのピストン輸送の手順確認、周知方法確認、貸切バス緊急乗合輸送の手順確認、「バスのりば」において無線伝達、乗客の誘導、運賃収受等といったことを確認しております。


 
             【誘導案内の様子】                           【無線伝達の様子】

 翌日には、大谷地バスターミナル構内と地下通路の目視点検を行い、隊列の仕方、誘導員の配置、誘導案内等、券売機の扱いを確認しております。また、緊急対応時に貸切バスによる乗合輸送のバス降車場所となる地下鉄大谷地駅1番出入口「タクシーのりば」を確認しております。

 
       【大谷地バスターミナル構内の目視点検】               【緊急ピストン輸送時の周知文】

 さらに緊急ピストン輸送時の周知・掲示文の確認や周知の協力要請を行い、現在、多言語案内の作成や「北海道旅の安全情報サイト(※)」により情報発信できるように準備しているところです。

 (※)「北海道旅の安全情報サイト」の詳細はこちらをご覧ください。
     https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/bunyabetsu/anzen_bousai/safe-travel.html


 北海道運輸局では、訓練に参加した皆様からのご意見・ご提案をいただきながら、対応策の改善・向上に努めるとともに、関係者間の連携をより強固なものとし、取組を進めてまいります。

「造船所見学会および海事講座」を開催しました

旭川運輸支局 稚内庁舎

 旭川運輸支局稚内庁舎では、北海道海事産業人材確保・育成推進協議会とともに、 稚内港湾施設株式会社等のご協力のもと、稚内市立稚内中学校の生徒を対象に船の役割や造船所の仕事について知ってもらうべく、造船所の見学会と海事講座を11月15日に開催しました。 将来の海事産業の担い手である中学生の船やものづくりに対する好奇心を喚起し、海や船、地元産業の大切さを理解する機会を提供することが目的です。 この取組は、国土交通省が推進している海洋立国日本の要となる海事産業の人材確保・ 育成事業の一環として、日本中小型造船工業会が実施する日本財団助成事業との共催により開催したものです。

 海事講座では、北海道運輸局職員により日本における船舶の役割とそれを手入れする造船所の概要について40分程度の講義をしました。稚内港は、利尻島、礼文島の生活航路の窓口であり、造船所を中心とした海事産業が形成されている、北海道有数の地域です。


【北海道運輸局職員による講義 [旭川運輸支局次長(左)・船舶産業振興官(右)]】

 造船所見学会では、稚内港湾施設株式会社等の職員により、造船所及びドックへ入渠中の船舶の中を案内してもらいました。乾ドックの底に行きフェリーの船底を見学した際には、普段見ることができない下から眺める船の大きさに圧倒され、舵やスクリューのついた船底の様子に強い関心を示した様子でした。また、船内の設備を順番に見学させていただき、特にブリッジでは説明を受けながら様々な機器に興味津々でした。

 
             【フェリー船底見学】                            【ブリッジ見学】

 北海道運輸局では、このような海洋事業を今後も継続して行ってまいります。

【記念撮影】

「陸上自衛官向けのバス・トラック運転体験会&タクシーを含めた合同就職説明会」を開催しました

帯広運輸支局

 帯広運輸支局では、自衛隊帯広地方協力本部と連携し、自衛官向けのバス・トラック運転体験会&タクシーを含めた合同就職説明会を帯広駐屯地内で11月22日に開催しました。
 深刻化する運転者不足の解消を目的として、定年退職年齢が若く、日頃から大型車を運転している自衛官の再就職先の選択肢に運輸業を加えてもらうべく開催したもので、当日は数年後に退官予定の自衛官36名に参加していただきました。

【合同就職説明会の様子−十勝地区バス協会(十勝バス梶@長沢本部長)のバス事業概要説明】
 
 企業側からはバス・タクシー・トラック事業者7社が集まり、合同就職説明会では各運送事業の現状等を丁寧に説明していただきました。
 運転体験会では路線バスやダンプカー、ミキサー車等の車両に自衛官が乗り込み、ブレーキの位置や発車の方法等をバス・トラック事業者から直接教わり、敷地内を走行しました。

 
【バス・トラック運転体験会の様子】

 参加した自衛官からは、「日頃から大型車に乗っているので即戦力として自分のスキルが活かせる。是非就職したい」、「とても貴重な経験だったのでこのような機会をまた作ってほしい」等の好意的なご意見が多く寄せられました。

 また、事業者ごとにブースを設けて実施した個別就職相談会では、自衛官の皆さんが積極的に質問し、真剣に説明を聞いている光景が多く見られました。

【個別相談会の様子−北海道拓殖バス鰍フ会社概要説明】

 運輸業界が合同で自衛官向けに運転体験・就職説明会を行うのは道内初の取組でしたが、帯広運輸支局では、今後も運転者不足の解消に向けて尽力してまいります。

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Reader(無償)が必要です。
ダウンロードした後インストールしてください。

Get Adobe Reader

Adobe Readerダウンロードページへのリンク