2024年1月31日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第259号(令和6年1月31日発行)
目次
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- 降積雪期に向けた取組み
- 見つめる先が未来だ!!
〜「札幌モビリティショー2024」開催〜
降積雪期に向けた取組み
総務部 安全防災・危機管理課
北海道では11月初旬に初雪が降り、本格的な降積雪期に入っていますが、冬ならではの絶景や各種イベントなどが開催され、北海道観光のベストシーズンでもあります。
中でも札幌市で開催される「さっぽろ雪まつり」は1950年から始まり、最盛期には期間中約270万人が来場する北海道の冬の一大イベントです。
今年も2月4日〜11日に、大通会場、すすきの会場、つどーむ会場の3会場で開催され、会場ごとに雪像や氷像、巨大すべり台など趣が異なっています。
さっぽろ雪まつり昨年の様子(開会式)
新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類に移行したこともあり、今年は国内外から多くの観光客が来道することが予想されます。
その一方、北海道では一昨年2月に札幌圏を中心に大雪が降り、札幌駅発着の鉄道がほぼ3日間にわたり運休し、さらには札幌市内の道路除排雪作業も追いつかず路線バスの運休または遅延が多数発生するなど大規模な交通障害が発生したことにより道内外と札幌圏を結ぶ交通アクセスが寸断され、新千歳空港では多くの空港利用客が数日間にわたり滞留する事態となりました。
令和4年2月 鉄道が運休した札幌駅(左)と代替バスを待つ観光客の列(右)
そのため北海道運輸局では、降積雪期に向けて運送事業者の対応力向上や道民及び観光客に対し、災害状況や公共交通の運航状況等の情報発信など各種取組を実施していますので、取組の一部を紹介いたします。
■運輸防災マネジメントキャンペーンの開催
各地方運輸局では、「運輸防災マネジメントキャンペーン」として防災関係機関と連携し、運送事業者の防災意識の向上を図るため、運輸防災マネジメントセミナーや運輸防災ワークショップを開催しています。
北海道運輸局においては、昨年11月27日に北海道開発局、札幌管区気象台、NEXCO東日本北海道支社から講師を招き、降積雪に向けた対策を中心とした運輸防災マネジメントセミナーを開催しました。
【運輸防災マネジメントセミナーの様子】
■北海道旅の安全情報サイトの運用と災害情報伝達システム
北海道旅の安全情報サイトは、一昨年2月の大雪に伴う大規模な交通障害発生を受け、北海道内の旅行者や道民へ、交通機関の運休情報等を分かりやすくお知らせすることを目的に運用しています。
サイトのトップ画面には、「注意が必要な情報」として運送事業者や行政機関など52の関係機関が入力したメッセージをスクロール形式で表示し、詳細な情報はリンクにより各関係機関のHPに誘導することができます。また、外国人観光客も利用できるよう、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の4言語にも対応しています。
さらには、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震を契機に、北海道を訪れる外国人旅行者を対象に、大規模地震等の発生時の安全確保や避難、帰国を支援するための情報集約・提供をする「災害情報伝達システム」を2019年3月から運用しており、主に新千歳空港と札幌市・苫小牧市方面、函館空港と函館市方面、旭川空港と旭川市方面のアクセス情報、空港の運航情報、一時滞在施設の情報などを19の情報提供機関より集約し、外国人でも分かりやすい記号等を用いた「災害情報発信ボード」を生成し、鉄道駅や空港等の交通拠点、宿泊施設や観光案内所等へ情報提供を行うこととしています。
サイトのトップ画面には、「注意が必要な情報」として運送事業者や行政機関など52の関係機関が入力したメッセージをスクロール形式で表示し、詳細な情報はリンクにより各関係機関のHPに誘導することができます。また、外国人観光客も利用できるよう、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の4言語にも対応しています。
さらには、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震を契機に、北海道を訪れる外国人旅行者を対象に、大規模地震等の発生時の安全確保や避難、帰国を支援するための情報集約・提供をする「災害情報伝達システム」を2019年3月から運用しており、主に新千歳空港と札幌市・苫小牧市方面、函館空港と函館市方面、旭川空港と旭川市方面のアクセス情報、空港の運航情報、一時滞在施設の情報などを19の情報提供機関より集約し、外国人でも分かりやすい記号等を用いた「災害情報発信ボード」を生成し、鉄道駅や空港等の交通拠点、宿泊施設や観光案内所等へ情報提供を行うこととしています。
この「災害情報伝達システム」も北海道旅の安全情報サイト上で、「重要なお知らせ」として掲載することとしています。
サイトにアップされた災害情報発信ボード
■災害情報伝達システム運用訓練と関係機関との連携確認訓練
昨年12月1日に、上記で紹介した「北海道旅の安全情報サイト」を利用した「災害情報伝達システム」の運用訓練を、関係機関とともに実施しました。
この訓練では、大雪による大規模な交通障害の発生を想定し、運用メンバーの招集から、システムの発動、関係機関との情報伝達、サイトによる情報発信までの一連の流れを確認しました。
【災害情報伝達システム運用訓練の様子】
また、北海道庁、関係行政機関、主要交通事業者等で組織する、北海道雪害対策連絡部が主催する連携確認訓練に参加し、さっぽろ雪まつり期間中に大雪による大規模交通障害等が発生したことを想定し、各関係機関の雪害発生時における必要な対応手順や連携体制について確認しました。
このように北海道運輸局では、雪害を含む自然災害に備え、日頃より訓練と改善を積み重ねております。今後も災害時の対応力向上と道民や観光客への適切な情報発信に努めてまいります。
見つめる先が未来だ!!
〜「札幌モビリティショー2024」開催〜
自動車技術安全部 管理課
「札幌モビリティショー2024」が、令和6年1月19日(金曜日)から21日(日曜日)の間で開催されました。
前回から4年ぶりの開催で名称もモーターショーからモビリティショーに変わり、会場となる札幌ドーム内に自動車だけでなく移動に関する様々な形が展示された空間が広がります。
自動運転の技術向上や環境配慮に世界の感心が高まる自動車業界ということもあり、出展車両の多くはそういった技術を搭載した車両が多い印象です。
【完全自動運転のため座席が対面式(!)】 【排ガスゼロの電気自動車】
北海道運輸局も自動車事故対策機構(NASVA)と合同で安全性能評価や安全運転を支援するシステムを搭載した先進安全自動車に関するブース出展をしました。来場者の関心も高く多くのお客様に知っていただく機会になったのではないかと思います。
【出展ブースの様子】 【先進安全自動車技術に関するパネル展示】
そんな中、私も子供の頃から大好きなスポーツカーもまだまだ健在で、周りにいるお子さんや学生さんが「カッコイイ!」と目を輝かせながら写真を撮っている様子を見ると、まるで一緒に推し活をしているかのような錯覚を覚えます。時代は変わっても格好良いものは人を魅了すると再認識するとともに嬉しくもなりました。
注目は「レゴブロック約47万個を使って製作されたGRスープラ」ですね!一部内装までブロックで作られていて「凄い」を連呼してしまいました。ちなみに噂では一般入場開始前にレゴブロックが一部崩れたため、必死に修復していたというハプニングも裏ではあったとか・・・
【左:レゴブロック車両 右:実際の車両】
【レゴブロック車両の拡大】
開催期間中の合計来場者数は7万3,290人となり目標の10万人には届かなかったものの、今を体験し未来を体感する3日間は盛況のうちに終了となりました。