2024年7月31日 更新
北海道運輸局広報誌『北斗七星』第265号(令和6年7月31日発行)
目次
〜海からの物流を見に行こう〜釧路港で高校生向け物流施設見学会を開催しました
令和6年6月24日(月曜日)、釧路港において高校生を対象とした「物流施設見学会」を開催しました。
北海道運輸局釧路運輸支局では、就職先としての物流業界を強く印象づけ、労働力の確保へつなげる取り組みとして、今回、釧路市水産港湾空港部、栗林商船株式会社、日本通運株式会社等のご協力により、阿寒高校の生徒1・2年生合計34名、教職員4名を迎えて実施する運びとなりました。
最初に2班に分かれて各所の見学を行い、バスに乗っての港内見学では西港の各埠頭を回り、釧路市職員から港内施設の説明を受けていました。また、栗林商船株式会社のRORO船(神北丸)の船内に入り、荷役現場などを見学しました。それぞれ、普段立ち入ることが出来ない場所の見学ということもあり、興味を引いているようでした。
その後、日本通運株式会社の倉庫に向かい、倉庫内の保管品などの説明を受けていました。
見学の後は、会議室に移動して各社からの説明となりました。釧路市からは釧路港が国際バルク戦略港湾として酪農業と強い結びつきがあること等について、栗林商船株式会社から船や船員について、日本通運株式会社から倉庫の役割や釧路港では農畜産物が多く取り扱われていることなどについてそれぞれ説明があり、生徒は皆熱心に聞き入っていました。
見学会に参加した生徒からは「普段できないような体験ができて良かった」、「今回の経験を活かして将来についても考えていきたいと思います」、「送料無料が実は送料無料じゃないという話はとてもビックリしました」、「これからも釧路の良さを見つけていろいろな人に釧路のすごさを知ってもらいたいです」、教職員からは「生徒も釧路のポテンシャルや職種選びの1つとして考えられるようになる機会でした」等の意見が寄せられました。
見学会に参加した高校生について、物流業界への認識が高まったことから、就職先が物流業界になることを願いつつ、今後も関係団体等と連携して物流業界に対する関心・興味の醸成を図る取組みを続けていきたいと考えております。
最後に、本見学会の開催にあたりご協力いただきました関係者の皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
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路線バス運転者の確保に向けて〜「路線バス運転体験合同就職相談会inあさひかわ」を開催しました〜
6月29日(土曜日)、旭川運転免許試験場(旭川市)にて、旭川電気軌道(株)、道北バス(株)、ふらのバス鰍フ3社と北海道バス協会、北海道庁による「路線バス運転体験合同就職相談会 in あさひかわ」が開催されました。
今回で7回目の開催となる当相談会は、参加者にバス乗務員として働くことを体験して頂き、バス会社に就職することを目的としております。
当日は事前に申し込みのあった20名が参加し、各社の採用担当者との個別相談や路線バスの運転体験を行っていただきました。
運転体験用に3社からそれぞれ異なるサイズの3車両が用意されました。
各社ごとにブースが設けられ、就職個別相談が行われました。
運転体験は各社の担当より事前に運転操作等を説明し、安全面に配慮のうえ実施されました。
【運転免許試験場内のコースで運転体験】
オホーツク管内で初!自衛官を対象とした企業合同就職説明会を開催しました
令和6年6月26日(水曜日)、北海道運輸局北見運輸支局は美幌商工会議所において、自衛隊帯広地方協力本部との共同開催により、企業合同就職説明会として、@自動車運送事業(バス・タクシー・トラック)、自動車整備事業を紹介する全体説明会、Aバス・トラックの運転体験会、B自動車運送事業による個別就職相談会を開催しました。
企業合同就職説明会は、令和10年度迄に順次、退官する予定の自衛官を対象に、自動車運輸業界の魅力等を発信することで、再就職先の選択肢として身近に感じていただき、深刻化する運転者不足の解消に繋げることを目的として、オホーツク管内で初めて実施しました。
当日は、道東の各駐屯地に在籍する自動車運輸業界を再就職先として希望する19名の自衛官が参加され、自動車運送業界の企業からは、バス6社、タクシー2社、トラック2社の計10社にご協力いただきました。
開催に先立ち、主催者となる自衛隊帯広地方協力本部の吉野副本部長及び北見運輸支局の関支局長からの挨拶後、全体説明会として各業界の担当者より順次業界の特徴、運転手としての魅力等についてPRしました。全体説明会終了後、場所を美幌航空公園へ移し、運転体験会を行いました。
運転体験会場では、企業様のご協力により用意したバス2両、トラック2両に自衛官がそれぞれ乗車し、各企業のプロドライバーからの手解きを受け航空公園の走行路を実際に運転しました。体験されました皆さまは、大型免許(二種含む。)を取得していることもあり、初めての運転とは思えないほど上手に乗り熟しており、終始和やかな雰囲気で体験会が進みました。
運転体験終了後、再び、美幌商工会議所へ戻り、各企業との個別就職相談会へと転じました。自衛官は各企業のブースを回りながら、事業内容のほか、勤務体系等について熱心に聞いていました。
北海道運輸局では、今後も各地で同様の取組を実施する予定としており、各自動車運輸業界等とも連携しつつ、引き続き、業態の魅力向上に向け取り組んで参ります。
最後に、企業合同就職説明会の開催にあたりご協力いただきました関係各位の皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
「路線バス運転体験合同就職相談会 in オホーツク 」を開催しました
〜前記事の他、一般の方を対象とした運転体験会・就職相談会も実施しています。〜
令和6年 6 月 29日(土曜日)、北海道オホーツク地域公共交通活性化協議会(※)の主催による「路線バス運転体験合同就職相談会 in オホーツク 」を北見運転免許試験場にて開催しました。
(※構成員:北海道オホーツク総合振興局、オホーツク管内18自治体や北海道警察北見方面本部、北見運輸支局等)
地域交通を支えるバス運転手の高齢化が進む一方で人材不足も深刻化しており、地域住民の生活や観光客にとっての必要な路線の維持が困難な状況にあるため、バス運転者の人材確保を目的に取り組んだところです。
当日は、北海道北見バス(株)、網走バス(株)、北紋バス(株)、斜里バス(株)、網走観光交通(株)、阿寒バス(株)の計6社のバス会社が会場内に個別相談ブースを設置し、更に運転免許試験場コースではバスの運転体験が行われ、プロドライバーのサポートのもとバスの運転感覚を体感し、参加者は運転者となったときのイメージを膨らませました。
秋頃にも路線バス運転体験合同就職相談会の開催を予定しておりますので、引き続き、地域交通確保のためも路線バス運転者の人材確保に取り組んでまいります。
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「バリアフリー教室」を開催しました〜JR北海道本社&新札幌わかば小学校〜
北海道運輸局では様々な心身の特性や考え方を持つすべての人々が、相互に理解を深めようとコミュニケーションをとり、支え合う「心のバリアフリー」の理解促進を目的としバリアフリー教室を開催しているところです。7月は2カ所でバリアフリー教室を開催いたしました。
1カ所目は、令和6年7月2日と9日に北海道旅客鉄道株式会社本社で、特定非営利活動法人「プリズムさっぽろ」様、「手と手」様にご協力いただき、北海道旅客鉄道株式会社の職員を対象としたバリアフリー教室を開催しました。障害当事者による「心のバリアフリー」についての講演、視覚障害者・車いす利用者の疑似・介助体験を行い、2日間合計で33名の職員にご参加いただきました。
7月2日は「プリズムさっぽろ」の表谷様から、7月9日は「手と手」の木明様から「心のバリアフリー」についてご講演をいただきました。参加された皆様は講演を熱心に聞いており、「あまり障害当事者の講話を聞く機会がなかったのでとても参考になった」等のご感想をいただき大変好評でした。
2カ所目は、令和6年7月3日に札幌市立新札幌わかば小学校の4年生50名を対象に、特定非営利活動法人「手と手」様にご協力いただき、バリアフリー教室を開催しました。
こちらの教室では講演は行わず実技体験メインで実施し、2グループに分かれ、それぞれ視覚障害者、車いす利用者の疑似・介助体験を行いました。
視覚障害者体験では介助者役が、目が見えない人にも分かるように声がけをするなど、思いやりのある介助を行っていました。
北海道運輸局では今後もバリアフリー教室の実施を通じた「心のバリアフリー」の理解促進に取り組んで参ります。
「めざせ!海技者セミナーinおたる」を開催しました
北海道運輸局では、船員の仕事に興味のある若者や求職中の船員のほか、海上技術短期大学生、水産高校生など、船員を目指す方の雇用の促進を図ることを目的として、海運事業者が一堂に会する企業説明会・就職面接会「めざせ!海技者セミナーinおたる」を、令和6年7月10日(水曜日)に国立小樽海上技術短期大学校体育館で開催しました。
北海道での海技者セミナーは、平成20年度から札幌市又は小樽市を会場として、毎年度開催しております。(※新型コロナウイルス感染症で中止した令和2年度を除く。)javascript:changeModeEditor('m_text6');
船員を目指している方にとっては、多くの海運事業者の話を聞くことができるチャンスとなり、また参加企業にとっては人材を探す場となり、双方にとって貴重な機会となっております。
この海技者セミナーをきっかけとして、企業に採用された実績も数多くあるところです。
今年度は全国から北海道内の9社を含む37社の企業(独立行政法人を含む)と、50名の参加者が集まりました。各企業に割り当てられたブースでは、企業担当者が参加者に対して船員の業務等について丁寧に説明し、参加者からは時間の許す限り熱心に質問をしている姿が見受けられました。参加者からは、「いろいろな話を聞くことができ進路を考えるきっかけとなった。」、「ふだん聞けないような話を聞くことができた。」といった感想を頂きました。
海運業界では、海運を支える内航船員の高齢化が進み、将来の船員数が不足されることが懸念されており、若年内航船員の確保は喫緊の課題となっています。
北海道運輸局では今後も内航船員の確保に向けた様々な取り組みを実施して参ります。
今年度の「めざせ!海技者セミナー」は、全国7地域において、令和6年6月から令和7年2月までの間に開催することを予定しております。
各地域での開催日程については海事局船員政策課のHPで順次、お知らせしております。
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk4_000013.html
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令和6年「海の日」海事関係功労者等表彰式を全道各地で挙行しました
海事関係功労者等表彰は、海事関係事業でご活躍された方や、海をきれいにするための港内・海浜等の美化活動に貢献された方、海難防止の取組みに尽力された方に対して、各分野でのご努力とご功績に敬意を表し、国民の祝日「海の日」にあわせて授与しているものです。
令和6年7月17日(水曜日)及び18日(木曜日)に、全道各地で表彰式を挙行し、北海道運輸局関係では、
小樽地区 :国土交通大臣表彰1名、北海道運輸局長表彰2名
函館地区 :国土交通大臣表彰1名、北海道運輸局長表彰2名
室蘭地区 :北海道運輸局長表彰2名
苫小牧地区:北海道運輸局長表彰13名
稚内地区 :北海道運輸局長表彰2名
釧路地区 :北海道運輸局長表彰8名
を表彰いたしました。
〜〜各地区で受賞された皆様〜〜